ひと

山本航士

<経歴>
聖光学院高等学校を卒業し、慶應義塾大学経済学部に入学。
大学卒業後は、コンサルティング会社に入社し、その後LEFYを創業。

ここには、
私の人となりを知っていただくための
①私の受験エピソード

そして、私が考える
②「勉強がデキる人」と「勉強がデキない人」の違い
③「勉強がデキる人」になるために必要なこと

を書きました。

②③はLEFYの指導コンセプトにもつながっている部分でもあるので、ぜひご一読いただければ幸いです。

①受験エピソード

私の中高生時代についてお話します。

<中1~高1>勉強をさぼっていた

小学生のころは埼玉県の公立の小学校に通っていました。
テニスを習っていたので、中学に入ったらテニスをしたいなーと思っていたところに、親からテニスコートが多い学校があるということで聖光学院中学を勧められ、受験して入学しました。

入学後、中学1年生~高校1年生の間の主な活動は、テニス・ゲーム・友達と遊ぶこと、といった感じで、日々の勉強時間は本当に最低限、先生に怒られないように宿題をやりくりする程度でした。定期テストの前日だけは焦って徹夜で勉強しましたが、学年で真ん中程度の順位だったと思います。

<高2>メッキがはがれて焦り始める

高校2年生からは文理でクラスが分かれるため、文理選択を迫られました。
小学生のころは算数が好きだったし、中高でも理系科目は嫌いじゃないし、とりあえず理系かな、程度の意識で理系を選びました。

高2の理系クラスに入り、間もなく総復習的な模試や確認テストを受けたのですが、その時に初めて心の底から焦りを感じることになりました。
それまで定期テストでは真ん中程度の順位だったので、同じく真ん中程度の点数・順位をとることができるだろうと思っていたら、結果は下から数えたほうが早いという順位

この結果を受けて、さすがに焦りを感じ、勉強に本腰いれることを決意しました。
しかし、決意したものの、次の2つのことが苦しかった思い出があります。

①毎日長時間勉強するのがキツい
②授業内容が全然わからない

まず、継続的に長時間勉強するのは中学受験ぶりで、集中が続かない
また、小学生のときよりも遊びや活動の幅が広がっていましたし、交友関係も広くなっていたので、それらを断ち切って勉強時間を確保するのは、強い自律心を要しました。

そして、高1までの学習内容があまりに抜けすぎていて、授業内容が全然理解できない

ひとまず授業についていけるようにしなければ、授業の時間を無為に過ごすことになってしまうと考え、英語を基礎から徹底的にやり直し、早急にキャッチアップすることにしました。

この結果、高2の冬頃には、英語はなんとかいい感じになってきたのですが、その他の科目はほとんど勉強できていないのでそこまで変わらず。
この事実を受けて、文系に移ることを決めます。

<高3>理系から文系に、そして東大不合格

当時の私の甘い稚拙な戦略としては、高3の1年間で英語・日本史・世界史を詰め込み、その他の科目は最低限取れるようにしてギリギリ合格を目指すというものでした。

しかし、結果は不合格。狙った科目は問題なかったものの、「その他の科目」が最低限ラインを下回りました。

もちろんショックでしたが、浪人は考えず、すぐに慶應に現役で進学することを決めました。

正直、当時の成績や感覚としては、ラッキーが起これば合格できる(10-20%程度?)というような感じでした。そのため浪人は真剣に検討していたので、不合格という事実を目の当たりにしたときに、すぐに浪人せずに現役で慶應に進学することを選んだ自分に少し驚きました。

②「勉強がデキル人」と「勉強がデキナイ人」の違い

大学受験終え、当時を振り返って気づいたことがいくつかあります。
ここでは、その中から1つお話したいと思います。
さぼりつづけたツケの清算に追われ焦っていた高校3年生の私は、次のようなことを時々考えていました。

・成績がいい人は頭がいいの?じゃあ、頭がいいってなんだ?
・勉強したらすぐに理解できて覚えられちゃうってこと?
・勉強するってなんだ?解くってなんだ?考えるってなんだ?

迷走してます。
ずっと勉強をさぼりつづけていたので、しっかり積み重ねてきた人に追いつくことは簡単ではないことはわかっていたのですが、私と同じような成績の人の中でも、とてつもない成績の伸び方を見せる人が数人いたのです。

この疑問は、大学受験後に様々な人と話していく中で、自分なりの考えを見出すことができるようになってきました。

ここでは、ざっくりと、効率よく高成績を取ることができている人と、勉強時間の割に成績が伸び悩んでいる人を比較して、そこにはどういった差があるのかについて私なりの考えを書きます。

もちろん、天賦の才としか言いようがないような人もいらっしゃいますが、今回はそのような方は極めて少数ということで、対象外とします。

まず、「効率よく高成績を取ることができている人」は、「勉強時間の割に成績が伸び悩んでいる人」と比較して、次のように表現できると思います。

・テスト等で問われる重要なポイントを把握できる
・それらを理解し、覚える独自のインプット方法がある
・本番にしっかりとそれらをアウトプットできる

このうち、日々の勉強の中では
・テスト等で問われる重要なポイントを把握できる
・それらを理解し、覚える独自のインプット方法がある
の2点が特に重要だと考えています。

まず1点目で言いたいことを少し言い換えると、勉強した後に「なにを学んだ?」という質問に回答することができる、ということです。

私自身もそうでしたが、例えば、教科書や単語帳などを読んで勉強していると、気づくと無意識のうちに、連綿とした文章に目を通しているだけで、結局なにがポイントで、なにを学んだのかが分からなくなってしまうことがあると思います。

勉強がデキる人は、これらを無意識に言語化、構造化、優先順位付けしているのだろうと思います。大人になると当然のようにできるようになってきたりしますが、小中高生にはかなり難しいのではないかと思います。(少なくとも私はできていませんでした…)

これが学生のうちに教えて欲しかったことの一つです。

③「勉強がデキる人」になるために必要なこと

では、どうすれば上記のようなことができるようになるのか、ですが、意識しながら継続的に練習するしかないと思います。

よく言われる勉強方法として、次のような勉強方法が挙げられますが、これらは言語化・構造化につながるためによく言われるのだと思います。

・きれいにノートを取る
・間違った箇所とその理由をまとめる
・自分なりにまとめノートを作る
などなど

しかし、受験をした当事者としては、こういった表面上のアクションを伝えるだけでは、不十分だと感じます。
このような勉強方法は、どうしてもあくまで手段であるこの勉強方法にフォーカスしてしまい(色ペンを使ったり、キレイさにこだわったり…)、その先にある本来の目的を見失いがちです。
もちろん、これらの方法がフィットして、順調に成績が伸びる方もいるとは思いますが、重要なのは、この方法を手段として頭の中を整理することです。

成績を着実に伸ばし、そしてそれをより効率的にしていくためには、ざっくり次のようなポイントを言語化することが大切です。

・なにを理解し、覚えるべきかを把握する
・それらを理解し、覚えることができる勉強フォームで学習する
・検証を繰り返す

思い返すと、私は映像・写真的な記憶や、文言の丸暗記に頼ったりしていたため、本質的なところでつまづくことがあったように感じます。
私と同じようなその場しのぎの勉強をしている方も多いのではないでしょうか。

今回お話したものは一例ですが、LEFYでは、このような学生視点で感じた問題点を強く意識しながら受験に向けてサポートしていきます。
まずはお気軽にお越しいただき、お悩みをご相談ください!