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【中学受験】慶応義塾大学の附属校一覧!内部進学率や偏差値、入試日程まで網羅的に紹介!

この記事でわかること
  • 慶應義塾大学の附属中学3校(普通部・中等部・湘南藤沢中等部)の校風や男女別の違い
  • 各校の偏差値・入試科目・試験日程・2026年度の倍率データ
  • 内部進学の仕組みと「希望学部に行けるとは限らない」現実
  • 女子の選択肢が2校に限られる理由と中等部の高校進学先の注意点
  • わが子に合った慶應の附属中を選ぶための比較ポイントと併願戦略

「慶應義塾大学の附属校に中学から入りたい」と考えるご家庭は少なくありません。しかし、ひとくちに慶應の附属中学といっても、男子校か共学か・伝統型か先進型か・入試方式も校風も大きく異なる3つの学校が存在します

本記事では、慶應義塾普通部・慶應義塾中等部・慶應義塾湘南藤沢中等部の3校について、偏差値・入試日程・内部進学の仕組みまで網羅的に解説します。お子さまにとってどの学校がベストなのか、具体的なデータをもとに判断できるようになるはずです。

山本航士

この記事を書いた人

山本航士

受験アドバイザー

聖光学院中高→慶応義塾大学経済学部→コンサルティングファーム→LEFYにて難関中学受験および中高一貫校生をサポート

Contents

慶應義塾大学の附属中学は全部で3校

中学受験で慶應義塾大学への内部進学ルートを狙える中学校は、普通部・中等部・湘南藤沢中等部の3校です。男子が受験できるのは3校すべてですが、女子が受験できるのは中等部と湘南藤沢中等部の2校のみとなります。

3校の基本情報を一覧で比較(男女別・所在地・校風)

まず3校の基本情報を整理します。同じ「慶應」の名を冠していますが、男女別や立地、教育の方向性はまったく異なるため、それぞれ別の学校として比較・検討する姿勢が重要です。

慶應義塾 附属中学3校の基本比較
男女別・所在地・校風・四谷大塚偏差値(80%ライン)を一覧で整理
比較項目 慶應義塾普通部 慶應義塾中等部 慶應義塾湘南藤沢中等部
男女別 男子校 男女共学 男女共学
所在地 横浜市港北区(日吉) 東京都港区(三田) 藤沢市(湘南台)
校風の特徴 労作教育・伝統重視 自由と規律の共学校 英語・ICT・6年一貫
四谷大塚偏差値(男子) 65 65 65
四谷大塚偏差値(女子) 68 65
慶應義塾普通部
男女別 男子校
所在地 日吉
校風 労作教育
偏差値(男子) 65
慶應義塾中等部
男女別 共学
所在地 三田
校風 自由と規律
偏差値(男/女) 65/68
慶應義塾湘南藤沢中等部
男女別 共学
所在地 湘南台
校風 英語・ICT
偏差値(男/女) 65/65

「附属校」と「一貫教育校」の違いと慶應の公式スタンス

一般的に「慶應の附属校」と呼ばれていますが、慶應義塾の公式サイトでは小・中・高を「一貫教育校」と位置づけています。これは「大学の下部組織」ではなく、慶應義塾という一つの学塾の中で小学校から大学までが連携する教育体制であるという考え方に基づいています。

記事中では一般的に使われる「附属校」の表記も併用しますが、慶應を志望するうえでは、この公式スタンスを知っておくと、学校説明会などでの話がスムーズに理解できるはずです。

慶應に入れば希望の学部へ行けるわけではない、内部進学の仕組み

慶應の附属中に入学しても、希望する学部に自動的に進学できるわけではありません。大学への内部進学は、高校段階の推薦制度を通じて行われます。

具体的には、各高校で在学中の成績などをもとに推薦先の学部が決まります。学部ごとに受け入れ人数の枠が設けられているため、希望どおりの学部に進学できるとは限りません。

つまり、「慶應に入れたから安心」ではなく、中学・高校を通じて継続的に努力することが、希望学部への進学につながるということを理解しておく必要があります。

慶應義塾普通部の特徴・偏差値・入試情報

慶應義塾普通部は、3校の中で最も伝統色が強い男子校です。自ら考えて行動する力を育てることを教育の軸に据え、「労作教育」を柱としています。

労作教育と伝統を重んじる男子校としての校風

普通部の教育で最も特徴的なのが「労作教育」です。これは、自分の手足を動かして考え、工夫しながら時間をかけて成果を出す姿勢を重視する教育方針のことです。

その象徴が、毎年秋に開催される「労作展」です。生徒一人ひとりが半年以上かけて研究や制作に取り組み、その成果を展示発表します。単なる知識の詰め込みではなく、探究心とものづくりの姿勢を養う場として、普通部の教育を体現する行事です。

また「目路はるか教室」という卒業生による特別授業も行われており、慶應のOBネットワークを活かした独自の学びが得られる点も魅力です。

入試科目と試験日程、2026年度の合格最低点と倍率

普通部の入試は毎年2月1日に実施されます。試験科目は国語・算数・社会・理科の4科に加え、本人のみの面接試問と体育実技があります。筆記試験は4科各100点の400点満点です。

2026年度の募集人員は男子約180名で、入試結果は以下のとおりです。

  • 応募者数:574名
  • 受験者数:543名
  • 合格者数:200名
  • 繰上候補者数:73名
  • 合格最低点:237点(400点満点)

受験者÷合格者で計算すると、倍率は約2.72倍です。慶應3校の中では最も多い募集人数ですが、面接と体育実技がある独特の選考方式であるため、学力だけでなく総合的な人物評価が行われます。

卒業後の進学先と高校・大学へのルート

普通部を卒業すると、部長推薦を経て慶應義塾高等学校・志木高等学校・湘南藤沢高等部・ニューヨーク学院の4校から選んで進学できます。ただし、湘南藤沢高等部への推薦は若干名に限定されているため、大半の生徒は高等学校か志木高等学校に進みます。

高校卒業後は各高校の推薦制度により、慶應義塾大学の各学部へ進学します。先述のとおり学部には人数枠があるため、高校3年間の成績が重要になります。

慶應義塾中等部の特徴・偏差値・入試情報

慶應義塾中等部は、慶應の附属中学で唯一、都心(東京都港区三田)に立地する男女共学校です。「自由のなかに規律を求める」を掲げ、自ら考え・判断し・行動して、その結果に責任を持てる自立した個人を育てることを基本理念としています。

「自由のなかに規律を求める」共学校ならではの校風

中等部の大きな特徴は、「べからず式」の禁止事項を最小限にとどめる方針です。毎日着用を義務づける制服はなく、式典などで着る「基準服」がある形をとっています。

共学であることも中等部の魅力です。多様な価値観に触れながら学校生活を送ることができ、男女がともに学ぶ環境の中で、自由と責任のバランスを自然に身につけていきます。

入試科目の配点と試験日程、2026年度の男女別倍率

中等部の入試は1次試験(4科の筆記)と2次試験(体育・保護者同席面接)の2段階で行われます。1次試験の科目別配点は以下のとおりです。

  • 国語:100点(45分)
  • 算数:100点(45分)
  • 社会:50点(25分)
  • 理科:50点(25分)

社会と理科が各50点で試験時間も25分と短い点は、他の慶應校や難関校と比べても独特です。短時間で正確に解く力が求められます。

2026年度の募集人員は男子約120名・女子約50名です。入試結果は以下のとおりです。

  • 男子:志願者781名 → 合格者127名(倍率約6.15倍)
  • 女子:志願者417名 → 合格者57名(倍率約7.32倍)

女子の倍率は約7.3倍と非常に高く、、慶應の附属中学の中でも特に厳しい水準です。女子が受験できる慶應の中学は中等部と湘南藤沢中等部の2校だけであるため、志望者が集中する構造的な要因もあります。なお、中等部では帰国生入試は実施していません。

女子は湘南藤沢高等部へ進学できない、高校進学先の注意点

中等部からの高校進学ルートは、男女で異なります。

  • 男子:慶應義塾高等学校・志木高等学校・ニューヨーク学院
  • 女子:慶應義塾女子高等学校・ニューヨーク学院

ここで特に注意すべきポイントがあります。2021年度の中等部新入生から、湘南藤沢高等部への進学ができなくなりました。これは公式サイトで明示されている情報です。以前は湘南藤沢高等部も進学先の選択肢に含まれていたため、古い情報を参照すると誤解が生じる可能性があります。

中等部を志望する際は、高校の進学先が限定されている点を事前に確認し、6年間の学びの流れをイメージしたうえで出願することが大切です。

慶應義塾湘南藤沢中等部の特徴・偏差値・入試情報

慶應義塾湘南藤沢中等部(SFC中等部)は、慶應義塾で唯一、中学校と高等学校の間で空間と教育が途切れることのない一貫教育を行う男女共学校です中等部1年から高等部3年までを「1年生」〜「6年生」と呼ぶ独自の学年表記が、この一貫教育の思想を象徴しています。

6年一貫・英語・ICTを前面に出すSFC中等部ならではのスタイル

SFC中等部の教育で際立つのが、英語教育とICT教育の充実度です。

英語教育では、1・2年は3レベル、3年以降は2レベルの少人数編成で授業を行います。帰国生は週6時間、一般生も週2時間、英語母語話者教員の授業を受けることができます。高等部では毎年全員がTOEFLを受験するなど、実践的な英語力を高めるカリキュラムが体系的に組まれています。

ICT教育も具体的です。中等部段階で独自教科の「情報」を設置しており、校内用パソコンやタブレットは計600台を整備。さらにBYOD(個人のノートPC持ち込み)も可能です。カリキュラムは1年でタイピングやクラウド利用、2年で文書作成・表計算・プレゼン、3年でプログラミングやWebアプリ制作へと段階的に進みます。

校風は「社会の良識」が校則という考え方で、細かい校則を設けていません。自分で考えて行動する自律性を尊重する点は、他の慶應校と共通しています。

英語3科受験と帰国生入試がある独自の入試方式

SFC中等部の入試方式は、慶應3校の中で最も独特です。一般入試では、国語・算数・社会・理科の4科受験に加えて、国語・英語・算数の3科受験を選択できます。英語に自信がある受験生や帰国子女にとっては大きなアドバンテージになる方式です。

さらに、帰国生入試も別途実施されています。これは慶應の附属中学では湘南藤沢中等部だけの制度です。2次試験は本人・保護者の面接と体育で、面接では保護者の教育方針も問われます。

2026年度の出願者数・最終合格者数・倍率の実情

2026年度の募集人員は一般約70名・帰国生約30名です。入試結果は以下のとおりです。

  • 一般:出願480名 → 最終合格86名 → 入学予定65名(倍率約5.58倍)
  • 帰国:出願164名 → 最終合格46名 → 入学予定45名(倍率約3.57倍)
  • 合計:出願644名 → 最終合格132名 → 入学予定110名(倍率約4.88倍)

なお、入学予定者数には幼稚舎・横浜初等部からの内部進学予定者は含まれていません。

志願者数の推移を見ると、2024年度614名、2025年度607名に対して2026年度は644名と増加傾向にあり、直近では受験者の層が厚くなっています。

進学ルートは3校の中で最もシンプルで、卒業生は推薦により湘南藤沢高等部へ進学し、高等部卒業後は慶應義塾大学の全10学部への推薦進学が可能です。

3校を徹底比較、わが子に合う慶應の附属中はどこか

ここまで各校の特徴を見てきましたが、最終的に大切なのは「わが子にどの学校が合うか」という視点です。

男子校か共学か、伝統型か先進型かで見る学校の向き不向き

3校を選ぶ際の最初の分岐点は、「男子校の環境で伝統的な教育を受けたいか、共学で多様性のある環境を選びたいか」です。

普通部は男子校であり、労作教育を通じてじっくり物事に取り組む力を育てます。手を動かして考えることが好きなお子さま、探究心が旺盛なタイプに向いています。

中等部は都心の共学校で、自由度の高い校風が特徴です。規則に縛られるよりも、自分で判断して行動できる環境を好むお子さまに適しています。

湘南藤沢中等部は、英語やICTに力を入れた先進型です。海外経験がある、英語が好き、デジタルやプログラミングに関心がある、といったお子さまにとっては最もフィットしやすい学校でしょう。

四谷大塚の偏差値データで見る3校の難易度と女子の選択肢

四谷大塚のAライン80偏差値では、男子は普通部65・中等部65・湘南藤沢65と横並びです。一方で女子は中等部68・湘南藤沢65と、中等部の方が3ポイント高い設定になっています。

これは模試会社によって多少上下しますが、女子の慶應志望では中等部がより高い難度帯に位置するという傾向は共通しています。女子の募集枠が約50名と限られていることも、この高偏差値の背景です。

女子で慶應を目指す場合、中等部と湘南藤沢の両方を受験するのが基本戦略になりますが、偏差値帯が異なるため、それぞれの対策をしっかり分けて準備する必要があります。

受験戦略の観点から見た入試方式の違いと併願パターン

3校は入試方式もそれぞれ異なるため、受験戦略を立てるうえで入試日程と方式の違いを正確に把握することが不可欠です。

普通部は2月1日に4科+面接+体育実技を1日で行います。面接と体育の準備も必要な分、対策の幅が広くなります。

中等部は1次が4科の筆記、2次で体育と保護者同席面接という2段階選考です。保護者同席の面接がある点は、他校と比べても特徴の一つです。

湘南藤沢は4科のほか英語3科受験を選べるうえ、帰国生入試も実施しているため、英語力がある受験生にとっては有利な選択肢となります。

男子であれば、2月1日の普通部に加えて中等部・湘南藤沢を併願するパターンが考えられます。女子の場合は中等部と湘南藤沢の2校が対象となるため、日程を確認しながら併願を検討するご家庭もあります。

いずれにしても、慶應の附属中は面接が課される学校が多いため、筆記試験だけでなく面接対策・体育対策を受験計画に組み込んでおくことが合否を分けるポイントになります。

よくある質問

慶應の附属中学に入れば、慶應義塾大学にほぼ確実に進学できますか?

慶應の附属中学から高校、さらに大学へは内部進学のルートがあります。ただし、大学への進学は高校段階の推薦制度を通じて行われ、学部ごとに人数枠が設定されています。在学中の成績が振るわない場合、希望する学部に進学できなかったり、推薦自体を得られないケースもゼロではありません。中学入学後も継続的な努力が必要です。

女子が受験できる慶應の附属中学はどこですか?

女子が受験できるのは慶應義塾中等部と慶應義塾湘南藤沢中等部の2校です。普通部は男子校のため女子は出願できません。中等部の女子募集は約50名で、四谷大塚偏差値68と非常に高い難度帯に位置します。湘南藤沢中等部は偏差値65で、英語3科受験や帰国生入試も選択可能です。

慶應義塾中等部から湘南藤沢高等部へは進学できますか?

いいえ、2021年度の中等部新入生から湘南藤沢高等部への進学はできなくなりました。男子は慶應義塾高等学校・志木高等学校・ニューヨーク学院、女子は慶應義塾女子高等学校・ニューヨーク学院が進学先となります。古い情報では湘南藤沢高等部も含まれている場合がありますので、最新の公式情報をご確認ください。

湘南藤沢中等部の英語3科受験とは何ですか?

慶應義塾湘南藤沢中等部の一般入試では、通常の4科(国語・算数・社会・理科)に加えて、国語・英語・算数の3科で受験する方式を選べます。これは慶應の附属中学3校の中で湘南藤沢だけの独自制度です。帰国子女や英語学習歴のある受験生にとって有利な選択肢となります。

慶應の附属中3校を男子が併願することは可能ですか?

入試日程が重ならなければ、3校すべてに出願して受験することは可能です。普通部は2月1日実施で、中等部と湘南藤沢は日程が異なるため、スケジュールを確認したうえで併願を組むことができます。ただし3校とも面接や体育実技が課されるため、日程的・体力的な負担も考慮して受験計画を立てましょう。

まとめ

慶應義塾大学の附属中学は、普通部・中等部・湘南藤沢中等部の3校があります。同じ「慶應」でありながら、男子校か共学か、伝統型か先進型か、入試方式も校風も大きく異なる学校です。

普通部は労作教育を柱とした伝統ある男子校、中等部は自由と規律を重んじる都心の共学校、湘南藤沢中等部は英語・ICT教育と6年一貫体制が強みの共学校です。女子が受験できるのは中等部と湘南藤沢の2校のみで、特に中等部女子は四谷大塚偏差値68と高い難度帯に位置します。

また、慶應の附属中に入学しても希望学部への進学が保証されるわけではなく、高校段階の推薦制度と成績が大学進学を左右します。中等部から湘南藤沢高等部へは進学できなくなった点も、志望校選びで見落とせないポイントです。

お子さまの性格・得意分野・将来像を踏まえて、3校の違いを正しく理解したうえで志望校を決めていくことが、慶應合格への第一歩となるでしょう。

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