中学受験を考えるご家庭にとって、学校説明会は受験校を選ぶうえで欠かせないイベントです。
実際に教員や在校生から話を聞き、学校の教育方針や学習環境を直接知ることで、入学後のイメージをより具体的に持つことができます。
しかし、限られた時間のなかで有益な情報を引き出すには、事前の準備や質問項目の整理が大事です。予備知識が乏しいまま参加すると、「結局よく分からなかった」「他校との比較ができなかった」という事態に陥りがちです。
本記事では、中学受験の学校説明会で聞くべき質問例と、説明会当日に気をつけるポイントを詳しく解説します。

学校説明会の種類

全体説明会
学校説明会では、全体説明としてまず校長先生や担当教員から学校全体の特徴や教育方針などが説明されます。
ここで示される教育理念や指導方針は、学習方針や生徒へのサポート体制とも関わります。
受験勉強とは直接関係がないように思えても、入学後の学校生活を左右する重要な要素です。子どもの性格と照らし合わせながらしっかりと聞きましょう。
個別相談会
全体説明が終わったあとの個別相談では、より具体的な疑問点を直接聞くことができます。
クラス編成の基準や補習授業の参加条件など、パンフレットや学校のウェブサイトだけではわからない内容を得られます。
どのようなタイプの子どもが通いやすいか、学校生活で注意すべき点は何かなど、各家庭に合わせた質問をすることで、子どもに合った受験校選択ができます。
事前準備と情報収集
公式サイトとSNSを活用する
全体説明会では時間に限りがあるため、できるだけ事前に情報収集しておきましょう。
学校の公式サイトでは、カリキュラムやクラブ活動の概要などの基本情報がわかります。
近年は公式SNSを活用している学校も増えており、普段の行事や在校生の様子を発信していることがあります。
日常の写真や動画からは、学校紹介だけでは感じ取りにくい雰囲気を把握できます。
事前にオンライン情報をチェックしておくことで、説明会当日の質問を絞りやすくなります。
パンフレットの要点を押さえる
パンフレットには入試情報や教育方針、生徒数や進学実績などの基本事項がまとめられています。
説明会に参加する前に、パンフレットの目立つ箇所や興味のある項目に付箋を貼っておくと便利です。
複数の学校のパンフレットを入手すると情報が混同しがちですが、事前に目を通して整理しておけば、当日に混乱することなく的確な質問ができます。
学校教育に関する質問
学校の教育方針について
学校の教育方針を深く知ることで、自分の子どもと学習環境の相性を把握しやすくなります。
たとえば、「自主性を育てる指導か」「管理型の指導か」という点は、子どもの性格と照合すると参考になります。
教育方針と家庭の方針が合致していれば、いきいきとした学校生活が望みやすくなります。
内部進学と大学実績について
中高一貫校なら、高校への内部進学率や大学合格実績は重要な指針になります。
内部進学に要する成績基準や内申点がある場合、受験後の学習計画に大きく関わります。
大学受験を視野に入れるなら、合格実績はもちろん、推薦制度や現役合格率などにも注目しましょう。
学校生活に関する質問
部活動や行事の実情について
部活動が盛んな学校では、勉強との両立をどう考えているかを尋ねるとよいでしょう。
特に運動部の場合、練習が早朝や休日、テスト前に及ぶケースが多いので、どのように学習時間を確保しているかを確認します。
学校行事については、文化祭や体育祭、修学旅行の内容や時期を聞くことで、子どもの楽しみとなるイベントのイメージがわきやすくなります。
制服や校則について
制服や校則は子どもや保護者にとって大きな関心事です。
指定の学校用品がどれくらいあるか、校則の厳しさはどのくらいか、子どもと一緒に確認しましょう。
さらに、携帯電話やスマートフォンの利用ルールは、SNS時代ならではの問題が生じることもあるので、使い方やトラブル対応をあらかじめ把握しておくと安心です。
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学習内容に関する質問
授業進度や宿題の量について
中高一貫校のなかには、中3のうちに中学内容を終わらせ、高校範囲の学習に早く取りかかる学校が多くあります。
子どもがスピード感ある学習についていけるかどうかを確認しておくと、受験後のミスマッチを防ぎやすくなります。
宿題の量や提出物の頻度も、家庭学習の計画を立てるうえで重要な要素です。
成績不振者へのサポート体制について
学習に遅れが出たときに補習や再テスト制度があるかどうかは、保護者にとって大きな安心材料です。
質問教室や、リメディアル授業と呼ばれる補習授業が用意されていると、成績が低迷した際にも挽回しやすくなります。
英検や漢検の学校内受検の対応状況も含めて確認しておくと、学習の幅を広げるきっかけを得られます。
保護者連携に関する質問
連絡方法と保護者会の頻度について
学校によって、連絡が紙のプリント中心なのかメールやアプリなどを導入しているかが異なります。
また、保護者会が年に何回行われるのか、平日か土日かによって、参加のしやすさも変わります。
保護者会やPTAが活発で、保護者の協力を多く求める学校もあれば、最低限の行事しか行わない学校もあるため、家庭の事情と照らし合わせて考えましょう。
補習や個人面談について
子どもの学習状況を正しく把握するには、学校と定期的にコミュニケーションを取る機会が必要です。
担任や教科担当と面談するタイミングがどれくらいあるか、親が面談を希望するときは柔軟に対応してもらえるかを質問しておきましょう。
補習が行われる場合に、参加の申請方法や費用負担の有無を知っておくことも大切です。
説明会当日の注意点

持ち物の準備
資料やパンフレット、追加プリントなどを手渡される場面は少なくありません。
A4サイズのバインダーやクリアファイルがあれば、配布資料を折り曲げずに整理できます。
筆記用具だけでなく大きめのエコバッグやリュックを用意しておけば、荷物が増えても両手がふさがらないので便利です。
持ち物チェックリスト例
項目 | 理由 |
---|---|
筆記用具 | メモを取るときに必要 |
A4バインダー、クリアファイル | 資料を整理しやすい |
エコバッグやリュック | 資料が多くなっても持ち運びがしやすい |
スリッパ | 校舎内で上履きに履き替える場合がある |
現金 | 過去問題集を現地購入する場合に備える |
子どものモチベーションを高める
子どもを説明会に連れていくかは各家庭で判断が分かれますが、可能であれば一度は連れて行くといい経験になります。
実際に校内の雰囲気を肌で感じることで、勉強への意欲が増すことがあるからです。
パンフレットやSNSで学校の様子を事前に伝えておくと、当日の見学を子どもが主体的に楽しむきっかけになります。
まとめ
学校説明会で得られる情報は多岐にわたりますが、事前に知りたいポイントを整理しておくと、質問しやすくなります。
複数校を見比べる場合は、パンフレットやメモを後で整理しやすいように保管してください。
子どもが入学後に楽しく学べる環境かどうかをイメージしながら、ぜひ説明会を活用してみてください。
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