受験

【中学受験】ストレスで気が狂いそう!子供は反抗期で勉強しない。親はどうすればいい?

「子供が全く勉強しない…」
「試験結果が出るたびに子供と喧嘩になってしまう」
「何度教えても子供ができるようにならない!」
「子供に当事者意識がなさすぎる!」

などなど、中学受験を目指すお子さんがいらっしゃるお母さん、お父さんのお悩みは尽きないと思います。
勉強をしなければならないお子さんももちろんですが、それを支えるお母さん、お父さんのストレスも相当なものですよね。

毎週の塾の宿題を管理しなきゃいけないし、お弁当も作らなきゃいけないし、季節講習の日程管理、テストの日程把握、勉強のサポート、そしてそんな中でお子さんと喧嘩になってしまうと、ストレスが溜まり、気が狂いそうな気持ちもよくわかります。

ただ、喧嘩になってしまうと、お子さんの成績も伸びず、いいことがありません
理想的なのは、お子様と保護者様が良好な関係を築き、その上で一緒に中学受験合格に向けて歩みを進めていくことです。

本記事では、反抗期で勉強しないお子さんへの向き合い方とお子さんの態度や成績でイライラしてしまった際に気を付けるべきポイントをご紹介します。

子供が勉強しない理由をお子さんに尋ねてみるのが大切

お子さんが勉強をしない時は、その理由を探りましょう。イライラしてしまっていると理由を決めつけてしまいたくなりますが、可能であれば、お子さんに直接「なんで勉強したくないの?」と尋ねてみてください

反抗期で「親の言うことを聞きたくない」といった理由もあると思いますが、それ以外の要因も考えられます。お子さんの意見や気持ちをしっかりと受け入れ、その上で対応策を考えていきましょう。
ここでは勉強しない一般的な理由をいくつか紹介します。

①ゲームやYoutubeなどの遊びに夢中になっている

最近はスマホでのゲームが普及し、以前よりも手軽にゲームを楽しむことができるようになりました。さらに、最近のゲームは友達と一緒でなくても一人で遊ぶことができます。それに加えて、YouTubeやカードゲームなどの娯楽もあったりします。

その結果、制限なくそういったものに夢中になってしまうケースも多いのではないでしょうか。

そうなると、勉強よりもゲームを優先したくなる気持ちが強くなって勉強しなくなってしまったりゲームのことが頭から離れず、勉強に集中できなくなるといったこと起きてしまいます。

②勉強が全然わからないから楽しくない

勉強内容が分からないため、勉強をしなくなってしまうケースがあります。保護者からみると、一見問題なさそうにみえても、内容をほとんど理解できていない状態で勉強しているお子さんは少なくありません。

塾の授業内容や宿題の内容が十分に理解できていないと、お子さんにとって勉強時間そのものが苦しい時間となってしまい、自然と避けてしまうようになるのは仕方ないでしょう。

また、そのような状態で勉強を続けると、学習内容が複雑になっていくにつれてお子様にかかるストレスが徐々に大きくなってしまい、あるタイミングで勉強に意識が向かなくなってしまうケースも見受けられます。

③他の友達は遊んでいることが気になる

一部の私立小学校などの環境を除けば、中学受験をしないお友達に囲まれながらも自分だけ中学受験に向けて勉強するケースが多いと思います。一般的に、高学年になればなるほど、塾に行く日数が増え、家庭学習の時間も確保しなければならないため、遊びの時間が減っていきます。

そんな中で、「他の友達は学校の宿題以外は勉強せずに遊んでいるのに、なんで自分は遊びを我慢してこんなに勉強しなくちゃいけないんだ!」という気持ちになってしまうことは容易に想像できます。

④勉強する目的が分からない

周囲の大人が受験の目標や意義を十分に分かっていても、お子さん自身がそれを理解し、意識できていないことはよくあります。目的や目標を考えたことがないと「頑張ろう!」と思えず、努力を継続することは子供にとっては難しいですよね。

くわえて、学年が上がるにつれて勉強内容がどんどん難しくなっていき、宿題も増えてくると、勉強への抵抗感が強まっていくのは当然だと思います。

もちろん、小学生の段階で具体的に将来の夢やそのために必要なことを意識するのは非常に難しいことすが、親や先生にやれと言われるからやるという受け身の姿勢から脱却するためにも、この点についてお子さんとしっかりと対話をしていくことが大切です。

⑤怒られることや競争に嫌気がさしている

塾でのテストの結果が思う通りにいかず、テストの度にお母さんお父さんに怒られてしまったり、もしくは友達に負けてしまうことで劣等感を感じ勉強が嫌になってしまっているお子さんは少なくないのではないでしょうか。

そのような環境に身を置いている場合、「勉強しても、テストで点数は取れないし、どうせ怒られるから勉強なんてしたくない…」と思ってしまうことは仕方のないことだと思います。また、テストの度に「なんでこんな問題も間違えるの?」と指摘され続けると、イライラしたり、嫌気がさしてムキになってしまいたくなるのも理解できますよね。

一方で、保護者の方からしてみれば、お子さんの偏差値などの成績の変動や周囲のお子さんの成績が気になってしまうのも仕方のないことだと思います。伸びない偏差値に落胆し、さらに、こんなに成績が下がっているにもかかわらずあっけらかんとして勉強に身が入らないお子さんにイライラしてしまう…というのはどんなご家庭にもよくあることです。

イライラしてお子さんにあたってしまうと、お子さんもイライラしたり、ムキになり、喧嘩になってしまい、悪循環に陥ってしまいますので、第3者に介入してもらうことが解決の近道となるかもしれません。

保護者はどうすればいいのか?

ここまで紹介してきた子供が勉強しない理由はほんの一例です。実際には小学校での学校生活、塾や習い事での出来事など他にも様々な要因があり、それらが複合的に勉強への取り組みに影響しているはずです。

では、お子さんに勉強に前向きに取り組んでもらうためには、保護者はどうしたらいいのでしょうか。ここからは、理由別に保護者が取るべき対応策の一例をご紹介します。

①ゲーム等に熱中してしまっている場合

最近のゲームやyoutubeは、お子さんにとって魅力的なコンテンツであふれてしまっているため、どこかで上手く対応しないと、勉強をすっぽかしてゲームに没頭してしまう危険性があります。一方で、急にゲームを完全に禁止してしまうと、日々の勉強に嫌気がさして、モチベーションを失ってしまう可能性があるため、段階的に対応していくことが重要です。

例えば、毎日一定の時間(例えば30分)だけ勉強し、毎週のテストなどで良い成績を収めたら報酬として2時間ゲームを楽しむなど、徐々に制約を設けていくようにしましょう。

②勉強が分からない場合

塾の授業が理解できず、宿題も全然わからないといった状況に陥っている場合は、お子さんがそれらをしっかりと理解できるようにサポートすることが重要です。特に小学校5年生後半~6年生になると、どんどん内容が難しくなり、これまで学んできた知識の積み重ねが重要なため、挽回することがますます難しくなってしまいます。

保護者様が家庭学習をサポートしたり、集団塾に通っている場合は苦手科目に特化した個別指導塾や家庭教師に依頼することも検討しましょう。

③他の友達が遊んでいることが気になる場合

中学受験をしないお友達と自分の状況を比較してしまい、「どうして自分だけ…」という気持ちになっている場合は、お子さんが自分から勉強に楽しんで能動的に取り組むような工夫が必要です。

例えば、友達との競争心を刺激することや、テストで高得点を取ったら褒めて励ますなどの方法を試してみても良いかもしれません。そして、そういったことをきっかけに自発的に勉強することを促しましょう

ただし、競争が苦手なお子さんにとっては競争環境が逆効果になることもあるので、お子さんの性格を十分に考慮し、最適なアプローチを検討しましょう。

④勉強する目的・ゴールが分からない場合

もし、お子さんが勉強する目的が分からず、モチベーションが低下してしまっている場合は、やる気を引き出すために、以下のような方法を試してみましょう。

  • 将来の夢について一緒に考えてみる。
  • 中学生になったらやりたいことを一緒に考えてみる
  • 志望校の文化祭や体育祭などのイベントに参加してみる。
  • 中学受験を終えた先輩(中高生)に学校生活の話を聞いてみる。
  • 志望校の入試問題を一緒に解き、ゴールまでの道筋を話してみる。

ただし、将来や今後のことを考えることがモチベーションにつながりにくいお子さんも少なくありません。その場合は、テストで良い成績を収めたら褒めて、ご褒美を用意したりするなど、目の前の勉強にモチベーションを持って取り組むようにサポートする方が効果的かもしれません。

⑤怒られることや競争に嫌気がさしている場合

叱ることは時に必要ですが、試験結果が出るたびに叱り続けると、子供が勉強を嫌がる可能性は高まってしまいます。その様な場合は、褒める機会を設けたり、褒める役割を担う人をしっかりと決めることが効果的かもしれません。

例えば、お父さんやお母さんが役割を分担し、どちらかが褒めるようにしてみても良いでしょう。もしくは、塾の先生など第三者に褒めてもらう機会を作ることも検討してみましょう。そうすることで、子供のモチベーションを回復させることができる可能性があります。

なお、お子さんを褒める時の注意点として、競争環境での評価や結果だけではなく、お子さんの取り組みや過程を褒めてあげるようにしましょう。

ここまで、お子さんが前向きに勉強するようになるための対応策をご紹介しましたが、自主的に勉強するようになるには時間がかかってしまうことがほとんどです。この過程で思うようにことが進まず、保護者がイライラして気が狂いそうになることもあると思いますが、そんな時に特に気をつけてほしいことをご紹介します。

ストレスを感じた時に特に注意してほしいこと

子供の勉強への姿勢が思うように変化しない場合に、事態を悪化させないために以下のポイントに注意しましょう。

周りのお友達や他の子と比べない

保護者の方の中には、中学受験に関する様々な情報や周囲のお子さんの成績や勉強時間などの話を聞き、焦りを感じる方も多いと思います。日々ストレスがたまっている中で、そういった周囲のお子さんの話を聞いて焦りを感じると、大人であっても思わず感情的になってしまうとこがあるのではないでしょうか。

しかし、絶対に他のお子さんと比べるような発言をしてはいけません。

周囲の子と比べるような発言によって、お子さんが自信を失ってしまったり、ネガティブな気持ちになってしまう可能性がとても高いです。また、そもそも周りの子と比べれられてきたことで勉強が嫌になってしまっている場合もあり、そのような事態を悪化させてしまう危険性もとても高いです。

叱る時は感情的にならないようにする

保護者がイライラした口調で叱ってしまい、お子さんにイライラが伝わってしまうと、口論に発展してしまうことがほとんどです。口論の結果、お子さんが勉強に前向きに取り組むようになるケースは少ないでしょう。

また、状況次第ではお子さんが勉強することを放棄してしまう可能性もあります。

保護者の方がイライラしていることを敏感に感じ取るお子さんは多いため、叱る時は、ストレスがお子さんに伝わらないように十分に注意しながら話すようにしましょう。

ストレスで気が狂いそうな場合は塾の先生に相談する

イライラしたときは、まず冷静になり、その原因を考えて塾の先生に相談することを検討してみましょう。上記のとおり、ストレスが溜まっているとつい感情的になってしまうこともあるかもしれません。事態の悪化を避けるために、第三者を活用することを検討してみることは大切です。

また、親からのアドバイスが受け入れられにくい場合でも、塾の先生など第三者の言葉は受け入れられやすいことがあります。そのため、塾の先生に、子供に伝えてほしい言葉や内容について相談してみるというのも良いでしょう。

まとめ

中学受験は、子供自身と保護者双方にとても多くの負担がかかってしまうケースがほとんどです。心身ともに大きな負荷がかかる中で、保護者の方がどのようにお子さんにアプローチするかは、お子さんの勉強への取り組みの姿勢に大きく影響します

また、ほとんどのご家庭では中学受験をスムーズに乗り越えることは難しいです。だからこそ、冷静に状況を受け止め、臨機応変に適切な対応策やアプローチを検討することが大切です。子供が楽しみながら自発的に勉強に取り組むことを最優先に考え、それに向けて周囲ができることをしてあげるようにしましょう。

LEFYでは、お子さんの性格やタイプ、そしてご家庭と塾の先生の役割なども考え、指導にあたっています。もしお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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