受験

【中学受験】直前期、1月を無駄にしない効果的な過ごし方

「成績が不安な状態で直前期を迎えてしまった…。なにができる?」
「直前期は普段と違うことをする必要があるの?」
「入試本番までに注意すべきことは?」

などなど、入試本番がもうすぐな直前期は、保護者も焦りや不安でいっぱいになると思います。

今回は、入試直前期である1月にやるべきこと、また直前期を過ごす上での心構えをご紹介します。
また、入試本番に向けて、出願手続きや当日の会場への行き方など、注意しておきたいポイントもご紹介します。

直前期に保護者が慌ててしまうと、お子さまにもそれが伝わってしまい、パフォーマンスが落ちてしまうかもしれません。ぜひ本記事を参考にして、万全の状態で本番に臨めるように直前期を過ごしてください。

子供がやるべきこと

まずはお子さんが取り組むべきこと、主に勉強面についてご説明していきます。

過去問を解く

直前期の1月に最優先に取り組むべきことは、志望校の過去問を解くことです。

お子さんによってスタートした時期が異なると思いますが、遅くとも11月、12月ごろからは過去問に取り組み始めているはずで、1月には志望校の過去問が3年分程度残っているのではないでしょうか。

時間に余裕がある時は、本番を意識して、朝から本番の時間進行で進めてみるようにしましょう。入試本番は、朝9時ごろから4科目分の試験を受けることになりますので、朝から頭を動かせるようにすること、4科目分の入試を受けることに慣れておくことが大切です。

また、過去問を解き終えたら、採点するだけでなく、必ず復習するようにしてください。

以下の記事では、過去問への取り組み方について詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

【中学受験】過去問はいつから何年分?取り組むコツや注意点も紹介!

【算数】過去問演習&苦手分野

算数の勉強は、基本的には、過去問演習、もしくは過去問と同じようなレベルの問題の演習がメインとなるでしょう。おそらくお通いの塾でも、志望校別、もしくは学力別クラス編成となり、それぞれのクラスで適切なレベルの授業が行われているはずです。

まずはそれらをしっかりこなすことを最優先としましょう。

そして、過去の模試等の結果や、過去問の出来を踏まえ、明確な苦手分野がある場合には、その単元を基礎から演習すると良いでしょう。

ただし、いくら苦手だと言ってもあまりにも簡単な範囲から学びなおすとなると、かなり時間がかかってしまいますので、お子さんの学力レベルに合わせて適切なレベルの問題を扱って強化するようにしましょう。

【国語】漢字と知識問題がメイン

国語は、長文問題は過去問演習だけで十分です。

難関校は記述だらけの問題であることが多いですが、そういった学校を受験する場合、直前期に第2、第3志望の学校の過去問ばかりを解いてしまい、記述を書く感覚を忘れてしまった…とならないように注意してください。

読解力や記述力を直前に伸ばすのは非常に難しいことですので、直前期は他の勉強に時間を使いましょう。

漢字や知識問題は、覚えれば点に繋がりやすく、また忘れてしまっているものもあるかもしれませんので、毎日10分-20分程度、メンテナンスするようにしましょう。

【理科】知識確認と演習

理科も、生物系の知識系分野、またその他分野にも一部暗記を要するものは、しっかりと見直すようにしましょう。

おそらく多くの塾では、11月ごろからは入試対策のような形で、演習がメインになると思います。そうなると、実は数カ月出会っていないような知識問題が存在する可能性があります。入試本番までに、盲点となっている知識範囲をつぶすため、知識系は全般的に見直しておくと安心です。

一方で、力学、化学範囲の計算、地層の問題など、計算や状況整理を要する問題は、入試本番で難問とされやすい問題ですので、こちらも定期的に解いておくようにしましょう。

【社会】ひたすら演習

社会は基本的には知識さえあれば解くことができます。

中には、長いリード文を読んだり、図や表から読み取る能力が求められるような問題もありますが、そういった問題も知識を前提としており、最優先は知識をあやふやにしないことです。

直前期に知識を復習する際、教科書の説明ページを見て覚えたり、赤シートで隠して覚えるのは、最小限にしましょう。

多くの小学生は、単語だけを覚えるような勉強の仕方をしてしまい、背景や事象の説明、仕組みなどをスルーしてしまうことが多いです。

そのため、知識面の復習をする際は、できるだけ問題を解く形式で演習するようにしましょう。

朝から頭を使う問題を解こう

入試本番は、午前8時ごろに集合し、9時ごろから試験が始まります。

そのため、できるだけ直前期には、朝型に切り替え、朝から頭を使うような問題に取り組むようにしましょう。

普段の朝は、計算や漢字演習に時間を使っている方が多いと思いますが、直前期には、朝に取り組む問題を変えてみてください。

親がやるべきこと

苦手分野の把握と優先順位付け

まずは、これまでに受験した模試などをチェックし、苦手分野を洗い出しましょう。

夏休み~冬休み前にやっておくべきことですが、12月下旬~1月頭のタイミングに、克服できた苦手分野を再度確認するようにしましょう。

いざ苦手分野を洗い出してみると、かなり多く、どこから手をつけていいのか、入試本番までに絶対にこなせないような量になってしまうかもしれません。

そこで、洗い出した苦手分野のうち、重要なものから順に取り組めるよう、優先順位をつけてください。志望校、4科目の成績バランスなどを考慮しながら考える必要がありますが、もし困ってしまう場合は、お通いの塾の先生に相談してみてください。

自信をもって頑張れるようメンタルサポート

これまでは全く緊張感がなかったお子さまも、受験直前期には、焦りや不安、緊張を感じるものです。保護者は、お子さまが自信をもって本番に臨めるよう、声掛けやサポートをしてあげてください

直前期ですから、勉強への向き合い方など、根本的なところについて叱っても、あまり意味がありません。

これまで頑張ってきたことを褒めてあげ、前向きな気持ちで最後の追い込みを頑張れるようにしてあげてください。

親自身が心を強くもつ

お子様は、親が感じている焦りや不安に敏感で、それらを感じ取ってしまいます。

入試本番は1回きり、精神面も大きく影響します。

親の影響を受けてメンタルが安定しないことも非常に多くありますので、ぜひ保護者のみなさまは、お子さまの前では不安な様子を見せないようにしてください。

成績によって受験校を見直すラストチャンス

当たり前のことですが、直前期は、受験校を見直すラストチャンスです。

成績が全く及ばなくても、諦めきれない志望校もあるかもしれませんが、複数受験するすべての学校がチャレンジングな難易度だと、全落ちしてしまう可能性もあります

受験の方針はご家庭それぞれですが、全落ちは避けたいと少しでも思っているのであれば、直前期の成績を踏まえて、現実的な受験校に見直しましょう

以下の記事では、志望校の決め方、そして入試当日までに気を付けておきたいことなどをご紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。

【中学受験】志望校の併願シミュレーションと当日スケジュールの立て方!

出願手続きを確認

ちゃんと出願できているか、もしこれから出願予定であれば、締め切りはいつまでなのか、出願する日程や受験方式はあっているか、再度確認しましょう。

出願ミスでこれまでの頑張りが泡になってしまっては本当にもったいないです。

体調管理を万全に

直前期間は、とにかく体調管理に気を配りましょう。

寒い服装をしない、手洗うがいをする、栄養バランスのとれた食事をとるなど、特にお子さまが風邪を引きそうなことをしていないか、注意するようにしましょう。

本番期間のシミュレーション

入試本番期間、特に2/1以降のシミュレーションをしておきましょう

本番期間は、緊張や不安、想定していなかった事態などで冷静な動きができないかもしれません。

事前に様々なことを想定しておきましょう。

午前・午後受験とその結果でどう動くか

午前と午後で受験し、その合否によって翌日以降の受験校を変更されるご家庭も多いはずです。何時に合否発表があり、その結果によって、翌日以降はどの学校を受験するのか、再確認してください

会場までどのように向かうか

入試当日の朝はどうやって会場まで行くのか、車が渋滞していたり、電車が遅延になった場合はどう対応するのかまで想定しておきましょう

場合によっては、前日から近くのホテルに滞在する必要があるかもしれません

入学金締切日を確認

合格発表を見て終わりではありません。入学金納入など、学校ごとに必要な手続きがあります。

複数校受験する場合は、その期日が重要となりますので、それらを事前に把握し、状況に応じてどのような対応が必要となるのかを整理しておいてください

遠方の場合は宿泊予約を確認

遠方の受験会場に行く方は、宿泊予約が確実か確認しましょう。

宿泊場所から受験会場までのアクセス、利用する交通機関、予定していた交通機関で問題が起きた場合の動きなどまで想定しておくと安心です。

受験生は1月が1番伸びる

受験生は、1月が一番伸びるとも言われており、12月ごろまで他人事だった受験生も、1月の受験を経験して当事者意識が芽生え、急激に伸びる現象も多くあります。

直前だからやっても変わらないということはありませんので、ギリギリまで諦めずに頑張ることが大切です。

ただし、体調を崩さないよう、無理しないようにしてくださいね。

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