共通テスト直前、初めての本番試験を控えて、
「今この勉強をしていていいのか…」
「共通テスト当日ってなにか気をつけなきゃいけないことあるっけ?」
など、不安を抱えている人も多いと思います。
そこで今回は、共通テスト直前期の各科目の勉強方法や直前期の過ごし方で意識すること、そして共通テスト当日に注意すべきことなどについて説明します。
本記事は東大受験生に限定せず、共通テストを受験される方全体を対象に書いていますので、受験生の皆さん参考にしてみてください。
【科目別】共通テスト直前対策
共通テスト直前期は、大半の科目において、不安は残るかもしれませんが、ある程度勉強が進んでいて、共通テストや大学ごとの本番入試に向けて演習問題や過去問をひたすら解いている時期だと思います。
以下では、直前期に復習・演習することで、共通テスト本番で差がつきやすい単元や問題形式について、各科目ごとに説明していこうと思います。
数学
数学ⅠAでは、「必要条件、十分条件」と「データの分析」の問題が出題される可能性があります。
この二つの分野は、二次試験では見かけることが少なく、二次試験対策ばかりをしていると、対策がおろそかになりがちです。
しかし、この2分野は、比較的高得点を取りやすい分野であるため、失点してしまうと、他の受験生に大きな差をつけられてしまいます。直前期にしっかりと対策をしておきましょう。
数学2Bには「三角関数」、「指数、対数」「微分、積分」などの分野がありますが、これらの分野は、公式が多く、公式を覚えていないと、解くのに時間がかかってしまう問題やそもそも解くことなできない問題が多く存在します。
そのため直前期には、まずは、公式を全て覚えていて、基本的な問題でしっかりと使いこなせるかを確認しましょう。
その上で、演習問題や過去問を解いたほうが効果的です。
国語(現代文・古文・漢文)
現代文、古文、漢文の全てにおいて、読解問題は短期間に対策をしても、点数アップにつながりづらく、直前期の限られた時間の活用方法としては効率が悪いです。
現代文の漢字、古文での単語や助動詞、漢文での句法など、暗記事項を直前期にしっかり固めるようにしましょう。
英語
英語は、ある程度勉強が完成しているのであれば、直前期はとにかく体を英語に慣らしておくようにしましょう。
速読、リスニングの面でも当然重要ですし、文法問題や、読解問題においても、感覚が重要な場面があります。
毎日、過去問等を解き、長文に触れ、リスニングにも毎日継続的に取り組みましょう。
また、英単語もざっと見なおしておきましょう。極論、英単語が分かれば解けるし、分からなければ解けないといった問題や文章もありますので、忘れていそうな単語だけでも見直しておくようにしてください。
理科
理科については、ひたすら基本事項を整理して復習しておきましょう。
理科の全ての科目において、原理や事象の理解を問う問題が出題される可能性が高いので、基本を重視しましょう。
特に、生物や化学に関しては、暗記事項が非常に多く混乱しやすい分野が存在するので、それらの知識を整理して本番に備えましょう。
社会
社会は、理科と同じように共通テスト直前期は、ひたすら暗記事項のチェックに注力しましょう。
ただし、社会は資料や図表などから出題されることも多いので、1問1答的なものだけでなく、教科書や資料集にも目を通しておくことが大切です。
共通テスト直前期に意識すること
次に、共通テスト直前期の生活で意識してほしいことをご紹介していきます。
原則、新しい勉強はせず復習がメイン
共通テスト直前期は、どの科目においても、新たな勉強には手を出さずに、復習に専念しましょう。
これまで使ってきた参考書や問題集、教科書を見直すようにしてください。よく間違えた箇所を把握していると思いますし、どこになにが書いてあるかも覚えていて、使い勝手がいいはずです。
直前期に新たな参考書等に手を出すのはお勧めしません。
ただし、本当にギリギリの戦いをしていて、共通テスト直前期にもかかわらず、ほぼ勉強したことがない範囲があるような状況であれば、未着手の分野にも取り組むようにしましょう。
また、自分が不安な箇所があるなら、塾や学校の先生に躊躇せず質問して、解決するようにしましょう。
早寝早起きを心がける
共通テスト直前期は、早寝早起きを習慣にしましょう。共通テスト本番は朝9時半から最初の試験が始まるため、遅くとも8時ごろには起きることになるでしょう。
普段から夜遅くまで勉強して、昼に近い時間に起きているようでは、共通テスト本番に寝不足となり、実力を100%発揮できなくなってしまいます。
直前期は共通テスト本番の日の起床時刻に合わせた早寝早起きの生活を行うことで、体を慣れさせましょう。
体調を崩さないように気をつける
共通テスト直前に最も意識するべきことは、体調管理です。直前期には問題演習がうまくいかなかったり、過去問で思うように点数が取れなかったりと、つい無理をして勉強してしまいがちです。
しかし、試験本番に体調を崩してしまえば、それまでの努力は水の泡となってしまいますし、本番でなくとも直前期に体調を崩してしまうと、勉強計画が崩れて思うように勉強が進められず、本番も不安に駆られてしまうはずです。
そのような事態に陥らないよう、直前期は無理をせず、手洗い・うがいなど、体調管理を徹底しましょう。
弱気にならない
最後に、共通テスト直前期に意識して欲しいことは、弱気にならないことです。
その先の人生に関わるかもしれない試験を控えて、様々な不安や緊張を感じている人も多いかと思います。
そのような不安や緊張を受験の大一番の直前に感じるのは至って普通のことであり、何もおかしいことではありません。
しかしそのような中で、不安や緊張に押しつぶされて勉強に手がつかなくなったり、試験を受けることが億劫になって本番で実力を発揮できなくなってしまっては、元もこもありません。共通テストで失敗したり、不合格となることは一切想像しないようにしましょう。
人は、暇があるとネガティブなことを考えてしまう傾向にあるので、綿密な学習計画を立て、毎日を忙しく過ごすようにしましょう。
試験本番の注意
いざ試験本番。忘れてはならない持ち物や、試験本番中に注意して欲しいことをご紹介します。
持ち物や服装は?
共通テスト当日は、以下のものを持っていく必要があります。
- 筆記用具(H、F、HBの黒鉛筆も)
- 受験票
- 受験上の注意
- 学生(身分証明)証
- 時計
- 携帯電話
- お弁当と飲み物
- 上履きと外履き入れ(受験会場による
- ハンカチとティッシュ
- マスク
- 目薬・コンタクト・眼鏡
- 勉強道具(教科書など)
- お菓子などの軽食
- カイロやひざ掛けなどの防寒グッズ
筆記用具は、試験中に机から落としたりしたハプニングに備えて多めに持っていくと良いでしょう。
また、服装については、私服でも大丈夫です。
ただし、英語や漢字、地図といったテストの解答に関わる可能性のある文字や図がプリントされている服は禁止となっています。もしそういった基準に該当してしまうと、服を脱いだり、裏返して着るように指示される可能性があります。そのため、私服で行く方はできるだけ無地のものを着ていくようにしましょう。
テスト本番に意識して欲しいこと
共通テスト本番に注意して欲しいことが二つあります。
それは、マークミスと科目選択ミスです。
いずれも大変大きな失点につながりますので、十分注意してください。
小さなミスもカウントすれば、多くの受験生がマークミスを経験したことがあると思います。
問題に集中すればするほど、焦れば焦るほど、マークミスに気づけなくなります。
大問ごとに、マーク箇所があっているか、確認しましょう。
科目選択ミスは、「世界史B」を解くつもりが「世界史A」を解いていたり、「数学ⅠA」を解くつもりが「数学Ⅰ」をといていたり、ということを指します。
自分が受験する科目の問題か、ちゃんと確認してから問題にとりかかるようにしましょう。
まとめ
以上、共通テスト直前期と当日に意識してほしいことを解説してきました。最後に、共通テストは多くの受験生の方にとって最初の本番の試験だと思います。
試験前日は不安からよく眠れない可能性もありますし、試験当日は過度な緊張状態に陥る可能性もあります。
ただ、忘れてほしくないことは、不安や緊張を感じているのはあなた一人だけでなく、他の受験生や受験生を応援している家族や先生方も同じように不安や緊張を感じているということです。
試験本番は不安や緊張にどうか圧倒されすぎず、逆にそれらを武者震いに変えるくらいの意気込みで望んで、納得のいく結果を収めてほしいと思います!
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