受験生は冬休みが終わり、1月に入ると入試本番は目と鼻の先です。そんな1月をどの様に過ごすべきか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、入試直前の1月の過ごし方について生活面・勉強面に分けて気をつけるべきポイントをまとめました。
焦る気持ちもあると思います。しかし、焦るあまり大切なことを見失ってしまっては、望まぬ結果につながる恐れがあります。落ち着いて、冷静に受験直前の時間と向き合いましょう。
生活面
まずは生活面から考えていきます。生活面では大きく、体調管理と心のケアの2点に注意しましょう。身体に負担のかかる生活をしたり、心に大きな負担をかけて勉強するのはあまりおススメしません。
もちろん、最後の踏ん張りで少しでも成績を向上させることは重要です。しかし、無理をして本番直前に不調になってしまっては本末転倒です。
体調管理
体調面では大きく①感染リスクを低減させること②生活リズムを崩さないこと③適度に運動することの3点が重要です。感染リスクを回避するために、受験直前の1月は学校を休むことを検討されている方もいるのではないでしょうか。
一方で、学校をお休みすると生活リズムが崩れる危険性や身体を動かす機会が減る可能性もあります。入学試験は午前中からの試験が多いため、朝型の健康的な生活リズムが崩れない様、散歩などの適度な運動を生活に取り入れることが大切です。
また、多くの人が集まる場所(学校や試験会場)では感染リスクに細心の注意を払いましょう。感染リスク、生活リズム、適度な運動の3つのバランスを考慮して、1月の予定を慎重に判断することをお勧めします。
心のケア
精神面の安定のためには①焦ってストレスをかけすぎない様にすること②息抜きや休憩を適度にとること③人とコミュニケーションをとることの3点が重要です。入試本番への焦りから学校をお休みし、勉強時間を増やしすぎたり、周囲からのプレッシャーを感じ過ぎてしまうと、かえって勉強に集中できなくなるリスクがあります。
また、人とコミュニケーションを取らずに1日中勉強と向き合い続けると、人と相談して不安を解消する時間が取れなかったり、過度のストレスから体調を崩してしまうなんてこともあり得るでしょう。
学校を長期間お休みすると、人とのコミュニケーションが不足しがちになります。人と話すことがストレス解消になっている場合は、周りの人や友達とのコミュニケーションが不足しない様に注意しましょう。
受験生であっても心のケアは必要です。時には休憩を取ったり、友達と他愛もない会話をすることで、メリハリをつけて勉強に集中することができるようになります。
勉強面
心身ともに健康な状態を確保できたら、勉強面で何をすべきかを考えていきましょう。受験本番までの残り時間を考慮すると、課題の優先順位を明確にして勉強に取り組むべきです。
過去問演習
過去問演習は今まで学習してきたことを本番に近い環境で発揮・応用する練習の機会です。過去問演習では受験校の入試傾向・形式を把握し、実際の試験での時間配分を意識しながら取り組むことが大切です。
そのため、過去問演習には十分な時間を割くようにしましょう。また、数に限りがある過去問を有効活用するために、以下5点に特に留意して取り組むのがおススメです。
- 実際の試験会場と似た環境を用意する
- 過去問の合格者平均点よりも高い点を取ることを目標にする
- 試験時間と同じ時間で演習に取り組み、設問毎のおおよその時間配分を設定する
- 受験校の過去問を数年分解き、出題傾向を自分の言葉でまとめる
- 過去問で解けなかった問題は、何が原因で解けなかったのかをじっくり考える
一方で、過去問に全く歯が立たない場合、ただ過去問を眺めるだけの時間となってしまいます。この様なケースでは、過去問演習の時間を有効活用できない可能性があります。
もし、過去問を解いていて歯が立たない箇所があった場合、その単元の理解不足が主な原因と考えられます。その様な場合は、次の過去問に取り組む前に少し問題のレベルを下げて演習を繰り返し、十分なインプットができているかを確認しましょう。
また、過去問の解きなおしをする時は、解けなかった問題の解き方を単に覚えるのではなく、何が原因で解けなかったのかを考え、原因を整理する様にしましょう。
苦手単元の見直し
過去問演習を先程のポイントを意識して繰り返していくと、苦手な単元・理解が不十分な単元がみえてくると思います。
苦手な単元は、今までの勉強量が十分でないケースが多いので、まずは各単元の基本問題に取り組みましょう。
残り時間が少ないことから、焦って応用問題にすぐに手をつけたくなる気持ちはあると思います。しかし、各単元の基本的な事項を理解していない状態で応用問題に手をつけると、応用問題の解説を読んでも解説の意味が分からない、といった事態に陥ってしまいます。
限られた時間を最大限に有効活用するためにも、過去問演習で苦手な単元が見つかったら、その単元の基礎レベルから見直してみることが大切です。
暗記科目のメンテナンス
最後に、過去問演習や苦手単元の見直しに力を割いていると、なおざりになってしまうのが暗記科目です。一度暗記したものであっても、しばらく放っておくと忘れてしまいます。
暗記科目は得点に直結しやすく、特に受験直前期の暗記科目の学習は合否に大きく影響しますので、定期的なメンテナンスを忘れない様にしましょう。一問一答形式の教材を使用し、忘れている箇所がないかを短い時間で効率よく確認するのがおススメです。
1月は学校を休むべき?
大前提、学校は休まずに済むのであれば学校には行くべきです。しかし、これまでみたきたように、感染症にかかるリスクがあったり、過去問演習が十分にこなせていないなどの理由で、学校をお休みされることもあるでしょう。
また、学校でいじめなどが横行しており、気疲れしてしまうようなケースもあるかもしれません。そのため、学校はお休みするかどうかは、ご状況に応じて適切な判断をすることが大切です。
なお、学校をお休みされる場合には以下の点に注意しましょう。
- 適切な生活サイクルを心がける
- 長時間勉強する際は、散歩の時間など小休憩を適度に取り入れる
- 人とコミュニケーションを取り、受験への不安を解消する様にする
学習してきた時間や内容、受験校、性格などは人それぞれです。そのため、自分の周囲の人の過ごし方と、自分にあった過ごし方は必ずも一致しません。
入試本番に向けて残された時間を最大限活用できる様、自分と常に相談し、悔いの残らない1月となることを祈っています。
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