近年は英語を重視する中学校が増え、英検を活用した入試制度を設ける学校も首都圏を中心に続々と現れています。
英検の取得級によって出願資格を得られたり、当日の英語試験を免除されたり、得点加算で合格に近づいたりと、学校によって様々なメリットを得られます。
この記事では、英検が中学受験の合否にどう影響するのか、どの級を目指すと、どのような優遇を受けられるのかを具体的に解説します。
東京都や神奈川県の私立中学校を例に挙げながら、実際に行われている英検優遇や英語入試の事例をまとめました。
(こちらの記事は2026年3月時点で公開されている情報を基に作成しています。)

中学受験における英検の位置づけ・動向
近年注目される英語重視の背景
小学校からの英語必修化を経て、英語でプレゼンを行う授業や海外研修など、英語を使った学びの場が拡大している私立中学校が注目されるようになりました。
多くの私立大学では、英語入試の成績が大きなウェイトを占めるため、中高一貫校への入学段階で、英語のレベルが高い生徒が入学してくることは、中高一貫校にとっても、進学実績の面から得策と言えます。
また、海外大学進学や将来的なグローバル企業での活躍を視野に入れた保護者にとって、私立中高一貫校入学後に、お子さんがレベルの高い英語教育を受けられることは魅力的に映るでしょう。
英検を活用できる中学入試は増加傾向
中学受験において英語を試験科目として導入する学校は、ここ数年で確実に増加している傾向にあります。特に首都圏を中心に英語に力を入れたカリキュラムを掲げる学校が目立ち、これに伴って英検取得が受験生にとって大きなアドバンテージになる場合があります。
学校によっては英検を取得していると、得点加算や試験免除などの優遇が受けられます。
特に英語に特化したクラスを設置している学校やグローバル教育を打ち出している学校には、一定以上の英語力を入学基準として明示しているところもあります。そのため、英語を得意とする受験生や帰国子女にとっては英検の取得が極めて効果的な受験戦略となっています。
英検は何級から使える?
英検には1級から5級までがあり、小学生のうちから3級や4級を目指すケースが増えています。
4級の取得から加点対象となる場合があるため、比較的早い段階から英検に挑戦するご家庭も珍しくありません。
英検取得で得られる主な優遇
以下に英検を取得していることで受けられる優遇種別と、該当する学校を記載しました。
※2027年度入試でどのように扱われるかは未定ですので、2027年度入試に向けては、各学校の募集要項が公開され次第、必ずご確認ください。
受験資格
英語選抜クラスや国際クラスを設置している学校では、英検〇級以上の取得を出願条件とする受験方式があります。該当の級を持っていないと、そもそも受験できないため、早めに必要級を把握して対策を進められると安心です。
加点
英検取得者に対して、合否判定時に合計点に得点を上乗せする学校があります。例えば、「英検3級で+10点」「4級で+5点」のように加点幅を級ごとに設定していたりします。
試験免除・得点換算
英検準2級や2級などの上位級を持っていると、英語の学力試験を受けずに済む場合があります。筆記試験やリスニングなどを満点換算してくれる学校もあるため、その分ほかの教科の対策に充てる時間を確保できます。また、英検を事前に取得しておくことで、受験当日の負担を軽減できます。
判定優遇
合否ラインぎりぎりの受験生が複数いる際、英検保有者を優先的に合格させる学校もあります。募集要項で明示されていない場合もありますが、英語力を重視する方針を持つ学校ほど、このような優遇を実施しているケースが多いです。英検取得が総合評価でのプラス材料となり、合格確率が高まります。
特待生・奨学金制度
英検取得者を対象に、学費の一部免除や奨学金付与などの特待生制度を設ける学校があります。たとえば「英検2級以上なら授業料半額免除」といった形で経済的負担を軽減できる例もあります。入学後の国際プログラム参加や海外研修への推薦など、英語力を活かせる機会も増えるため、学校側も英検取得者を積極的にサポートする傾向にあります。
英検は何級を目指すと有利か
英検は5級から1級まであり、学校によっては4級から優遇対象としているケースもありますが、3級以上でさらに大きな優遇を受けやすい傾向がみられます。上位級である準2級や2級まで取得できるなら、英語試験免除や特待生制度など非常に有利な待遇を得られる場合があります。
最低ラインとなる4級
英検4級は中学中級程度の英語力を示し、文法面では比較級や最上級、現在・過去・未来などの時制を把握している必要があります。中学受験で英検4級を取得しているだけでも、加点や書類評価でプラスになる学校は少なくありません。英検4級の取得は比較的早い段階(小学校高学年)で実現可能なため、受験生の英語学習をスタートさせる指標としても最適です。
幅広い優遇が受けられる3級以上
英検3級は中学卒業程度の英語力を示す資格であり、英作文や面接が加わって4技能が本格的に評価されます。多くの私立中学校では英検3級以上の取得を受験生に対して大きく評価しているため、試験免除や加点などの優遇幅が広がります。
また、中学受験で英語科目が課される場合、リスニングや英作文が出題されることもあるため、3級対策がそのまま入試対策に直結します。
2級・準2級を取得するメリット
英検準2級・2級は高校中級から高校卒業程度の英語力を示す資格であり、小学生が取得するには難易度が高くなります。もし準2級や2級に合格できれば、中学受験で極めて大きなメリットを得られる場合があります。
英検2級クラスになると話題の幅が広くなり、環境問題や時事問題など社会性を帯びた英文が出題されるため、単なる英語力だけでなく背景知識も求められます。ライティング試験や面接では論理的思考力が必要になり、小学生にとっては難易度が高いものの、そのぶん合格が与える影響は大きいです。将来的に海外大学進学などを考えている家庭にとっても、2級取得は大きなアドバンテージになり得ます。
準1級を取得するメリット
小学生で準1級を取得することはかなりハードルが高いですが、英検利用可能な中学入試では大変大きなアドバンテージとなりますので、狙えるお子さんはぜひ挑戦しましょう。ざっくり言えば、難関中学での出願の際にも強力なアドバンテージになります。
ただし、準1級となると、英語力だけでなく文章内容の読解と理解力も求められ、かなりハードルが高くなりますので、国・算・理・社の勉強とのバランスを意識することが大切です。
東京都内の英検利用が可能な学校・英検優遇実施校
英検を活用した受験方式や優遇制度は全国的に広がっていますが、特に東京を中心とした首都圏の私立中学校で活発に導入されています。年度ごとに変更があり得るため、必ず最新の募集要項を確認する必要があります。ここでは、東京都の代表的な事例を紹介します。
※帰国生入試の英検利用・英検優遇については記載していません。
※各校の「英検利用」の詳細を知りたい方は学校名をタップしてください。
豊島岡女子学園中学校 得点換算 3級以上
2/3 午前/2回 算数・英語資格入試【若干名(帰国含)】
2/4 午前/3回 算数・英語資格入試【若干名(帰国含)】
みなし得点
準1級以上=100点
2級=90点
準2級プラス=80点
準2級=70点
3級=50点
広尾学園中学校 受験資格 2級以上
Japanese(日本語による出題):50点
Mathematics(英語による出題):50点
English(英語による出題):100点
Interview(英語と日本語)
広尾学園小石川中学校 受験資格 2級以上
Japanese(日本語による出題):50点
Mathematics(英語による出題):50点
English(英語による出題):100点
Interview(英語と日本語)
頌栄女子学院中学校 得点換算 3級以上
2/5 午前/第2回入試 英語利用入試【若干名】
みなし得点:1級=150点
準1級=130点
2級=110点
準2級プラス=100点
準2級=90点
3級=70点
芝国際中学校 得点換算 2級程度以上
2/3 午後/2月3日午後特待入試【国際ADVANCED5名】
英語の内訳
語学検定スコアの換算得点(60点満点)+英語エッセイ(30点満点)+英語面接(10点満点)で合計100点
CSEスコア(級の目安)→換算得点
2450 以上(準1級~1級)→60点 (100%)
2300 ~ 2449 (準1級~1級)→48点 (80%)
2150 ~ 2299 (2級~準1級)→36点 (60%)
1950 ~ 2149 (2級~準1級)→24点 (40%)
山脇学園中学校 受験資格 3級以上
2/2 午前/英語入試B【A、B、Cの3日程で合計55名】
2/3 午前/英語入試C【A、B、Cの3日程で合計55名】
(帰国生入試と合算)
品川女子学院中等部 加点 3級以上
2/1 午後/算数1教科【20人】
2/2 午前/第2回【60人】
2/4 午前/表現力・総合型【30人】
準1級以上60点、2級40点、準2級プラス30点、準2級20点、3級10点
【表現力・総合型での加点】
準1級以上30点、2級20点、準2級プラス15点、準2級10点、3級5点
2/1 午後/算数1教科での受験については合格ボーダーラインの場合に英検の取得級を考慮する
ドルトン東京学園中等部 得点換算 3級以上
英検の換算得点:1級・準1級=100点、2級=90点、準2級プラス=80点、準2級=70点、3級=60点
昭和女子大学附属昭和中学校 得点換算 2級以上
2/2 午前/本科コースB【30名】
2/1 午前/グローバルコースGA
【25名(GA、GB、帰国生入試合格者の合算)】
2/2 午前/グローバルコースGB
【25名(GA、GB、帰国生入試合格者の合算)】
英検2級で英語試験を免除(英語を満点の100点に換算)
淑徳巣鴨中学校 得点換算 3級以上
英検の換算得点:2級以上=100点(満点)、準2級=90点、英検3級=80点
※当日の英語試験の得点と比較し、高得点の方を合否判定に使用
桜丘中学校 得点換算 4級以上
【10名(3年特待入試と合算)】
英検取得級に応じて保証点に換算(詳細は非公表)
駒込中学校 得点換算 準2級以上
【10名(プログラミング入試、自己表現入試と合算)】
英検準2級以上で英語試験を免除(英語を満点の100点に換算)
江戸川女子中学校 加点 3級以上
実践女子学園中学校 得点換算 4級以上
2/2 午後/英語資格入試【10名】
選択した受験科目によって以下のいずれかで判定
・国語(100点)+英語資格(100)の200点満点で判定
・算数(100点)+英語資格(100)の200点満点で判定
・国語(100点)+算数(100)+英語資格(100)の300点満点で判定
英検の級・CSEスコアに応じて、英語資格の得点に換算
換算点/実用英語技能検定/CSEスコア
100/2級以上/1980以上
90/準2級・準2級プラス/1829以上
80/準2級/1728~1828
70/3級/1728以上
60/3級/1456~1727
50/4級/622~1455
三輪田学園中学校 得点換算 3級以上
2/2 午前/第2回 午前英検利用【10名】
みなし得点:2級以上=100点、準2級プラス=90点、準2級=85点、3級=75点
日本大学豊山女子中学校 加点 3級以上
2/2 午前/4科・2科②【20名】
リスニング・ライティング・リーディング 70点+スピーキング(グループ面接) 30点の計100点に、英検取得級に応じて下記を加点
加点:2級以上30点、準2級プラス25点、準2級20点、3級10点
【2/2 午前/4科・2科②】
4科(320点)の得点率(%)と2科(200点)の得点率(%)の高い方を得点(100点満点)とする
100点満点に換算した得点に、英検取得級に応じて下記を加点
加点:2級以上30点、準2級プラス25点、準2級20点、3級10点
城西大学附属城西中学校 受験資格 4級以上
2/2 午前/第2回 英語資格型入試Ⅰ【15名】
2/5 午前/第3回 英語資格型入試Ⅰ【15名】
2/7 午前/第4回 英語資格型入試Ⅰ【10名】
加点:CEFR A2《準2級レベル》以上30点、3級20点、4級10点
佼成学園女子中学校 得点換算 4級以上
2/2 午前/一般(英検利用)【10名】
2/3 午前/一般G(英検利用)【10名】
2/4 午前/一般(英検利用)【10名】
2/5 午前/一般(英検利用)【5名】
2/1 午後/英語入試【特に定めず】
2/2 午後/英語入試【特に定めず】
国語(100点)または算数(100点)+英検みなし得点(100点)の200点満点で判定
みなし得点:準1級以上=100点、2級=90点、準2級プラス=85点、準2級=80点、3級=70点、4級=60点
【英語入試】
ライティング(20点)+スピーキング(80点)の合計100点満点で判定
*英検の最低点保証:英検の取得級に応じて下記の点数を保証し、当日の点数と比べて高い方で判定
1級:85点、準1級:80点、2級:70点、準2級プラス:60点、準2級:50点
【上記以外の入試】
英検取得級に応じて以下のとおり加点
加点:準1級以上10点、2級8点、準2級プラス7点、準2級6点、3級4点、4級2点
郁文館中学校 加点 3級以上
英検3級は「各科目の受験者平均点の10%相当」を加点
共立女子第二中学校
加点(1回AM)
得点換算(1回PM英語4技能型)
4級以上(1回AM)
3級以上(1回PM英語4技能型)
2/1 午後/1回(PM)【英語(4技能型)10名】
得点換算(1回PM英語4技能型)
3級以上(1回PM英語4技能型)
2科型・適性検査型:英検4級以上で20点を総合点に加点
4科型:英検4級以上で30点を総合点に加点
【1回PM英語4技能型(得点換算)】
英語、日本語作文、英語面接での合否判定
英検の取得級に応じて下記の点数を保証し、当日の点数と比べて高い方で判定
準2級以上:英語を100点に換算し、英語と英語面接の試験を免除
3級:70点を保証
日本工業大学駒場中学校 得点換算 4級以上
【100名(教科型入試、適性検査型入試と合算)】
2/1 午後/第2回 英検利用入試
【50名(教科型入試、プレゼン入試と合算)】
※英語の筆記試験はなし
取得級とともにCSEスコアを満たしていることで、それに対応するみなし得点とする
2級以上合格かつ1980以上=95点
準2級または準2級プラス合格かつ1829以上=90点
準2級合格かつ1728〜1828=80点
3級合格かつ1728以上=70点
3級合格かつ1456〜1727=60点
4級合格かつ622〜1455=50点
玉川学園中学部 得点換算 3級以上
【65名(第1回・第2回の2科入試と合算)】
2/2 午後/第4回 英語資格利用型入試
【45名(第3回・第4回の2科入試と合算)】
英語資格の換算得点:1級・準1級=100点、2級=90点、準2級プラス/準2級=80点、3級=50点
神奈川県内の英検優遇実施校
東京と同様に、神奈川県内でも英語力を重視する私立中学校が増えています。以下の表のとおり、多くの学校で英検取得による出願資格や加点などを設定しているので、神奈川県の学校を志望する受験生は必ず情報をチェックしておきましょう。
※帰国生入試の英検利用・英検優遇については記載していません。
※各校の「英検利用」の詳細を知りたい方は学校名をタップしてください。
湘南白百合学園中学校 得点換算 3級以上
英語資格の換算得点:1級・準1級=100点、2級=90点、準2級プラス/準2級=80点、3級=50点
山手学院中学校 優遇措置(詳細非公開) 準2級合格またはCSE1720以上
桐蔭学園中等教育学校 受験資格 3級以上
【70名(2科目入試と合算)】
英語資格の換算得点:2級以上=100点、準2級プラス/準2級=80点、3級=60点
日本大学中学校 試験免除(詳細非公開) 2級以上
【50名(2科入試と合算)】
2級以上の取得者は希望により英語試験を免除
(換算得点等の詳細は非公開)
カリタス女子中学校 受験資格 3級以上
(英語試験なし)
清泉女学院中学校 得点換算 4級以上
(英語一教科)【若干名】
2/2 午後/3期試験 三教科試験
(英語資格)【30名(4教科入試、2教科入試と合算)】
英語(筆記試験)と英語による面接での合否判定
1級または準1級:英語筆記試験を満点とみなし免除
【3期試験 三教科試験(英語資格)】
国語(100点)+算数(100点)+英語資格(100点)の300点満点で判定
※合格者全体の約70%を国語・算数の合計点(200点満点)で判定し、残りの約30%を四教科または三教科(英語資格)の合計点(300点満点)で判定
英語資格の換算得点:1級・準1級=100点、2級=90点、準2級プラス=80点、準2級=70点、3級=60点、4級=50点
桐光学園中学校 受験資格 3級以上
【90名(第3回一般入試、総合型入試と合算)】
神奈川学園中学校 得点換算 4級以上
【2科目(国・算)+英語資格の場合】
・国語(100点)、算数(100)、英語資格(100)の3科目のうち、高得点の2科目の合計点で合否を判定
【4科目(国・算・理・社)+英語資格の場合】
国語(100点)、算数(100)、英語資格(100)の3科目のうち高得点の2科目で合否を判定
その後、高得点の2科目(200)+理科(60)+社会(60)の320点満点で合否を判定
英語資格は下記のとおり点数に換算
2級以上合格かつ1980以上=100点
準2級または準2級プラス合格かつ1980以上=90点
準2級または準2級プラス合格かつ1829以上=85点
準2級合格かつ1728以上=80点
3級合格かつ1728以上=70点
3級合格かつ1456〜1727=60点
4級合格かつ622〜1455=50点
横浜女学院中学校 得点換算 4級以上
選択した受験科目によって以下のいずれかで判定
・国語+英語資格で合否判定
・算数+英語資格で合否判定
・国語+算数+英語資格で合否判定
※合否判定の仕組みの詳細は非公開
英検の級・CSEスコアに応じて、英語の得点として換算
換算得点/実用英語技能検定/CSEスコア
100/2級以上/1980以上
90/準2級/1980以上
80/準2級/1728~1979
70/3級/1728以上
60/3級/1456~1727
50/4級/622~1455
横須賀学院中学校 受験資格 3級以上
※面接は保護者同伴面接
英検を利用して中学受験をするにあたっての留意点
中学受験生は国語・算数・理科・社会の4教科対策が中心になるため、英検の勉強時間をどう捻出するかが課題になります。
試験日程と出願時期の確認
出願時に「英検〇級の合格証明書」や「CSEスコアの写し」が必要となる場合もあるので、募集要項をよく読み、タイミングを見誤らないようにしましょう。英検の一次試験に合格していても、二次試験で不合格になると最終的に級を取得できない点にも注意が必要です。いずれにしても、英検チャレンジは少し余裕を持って取り組むと失敗リスクを下げられます。
受験タイミングのおすすめ
英検3級以上を視野に入れるなら、小学校5年生から6年生前半にかけて集中して準備を行い、できれば6年生の6月や10月の試験での合格を狙いましょう。
特に6年生の後半になると受験直前期と重なるため、その他の科目対策に時間を割かれ、英語に専念しにくくなります。
ただし、英語力や学習スピードには個人差があります。英検4級を取得後すぐに3級へとステップアップできるお子さんもいれば、4級の段階でじっくり基礎を固める方が良いタイプのお子さんもいます。最終的に英検準2級や2級を狙うとしても、無理に短期間で詰め込むと学習効率が下がり精神的負担が増す可能性があるため、適切なステップでレベルを上げていくことが大切です。
塾や家庭教師を活用するポイント
英検対策では、特に3級以上で求められるライティングや面接対策が独学では難しく感じられることがあります。
集団塾は小4、小5、小6と通塾日数が増えていきますので、残りの空いた日で、個別指導塾や家庭教師、英語専門塾に通うことになるでしょう。
塾や家庭教師の授業が多すぎると主要4科目との両立が難しくなるリスクもあるため、週1回から始めるなどバランスを取りながら進めるようにしましょう。
英検対策で押さえたい学習ポイント
英検の合格を目指す際には、ただ問題集を解くだけでなく、4技能(読む・聞く・書く・話す)をバランス良く伸ばす学習が必要です。
リーディング
リーディングでは、段階的に長文に慣れることが重要です。最初は短い文章から始め、興味が持ちやすいテーマの英文記事やストーリーを読ませるとモチベーションが上がりやすくなります。
分からない単語は文脈から推測して後で辞書を引くクセをつけると、語彙力と推測力の両面で向上が期待できます。
リスニング
リスニングは毎日少しずつ音声学習を行うのが理想的です。
英検の過去問CDや配信されているリスニング素材を活用して、聞き取れなかった部分を繰り返し確認しましょう。小学生は耳が柔軟で、ネイティブの発音やイントネーションを比較的スムーズに吸収しやすい傾向があります。英語の歌やアニメを楽しむ時間も学習の一環として取り入れると、リスニング学習が長続きするかもしれません。
ライティング
英検3級以上ではライティングと面接が加わり、従来の4級・5級よりもハードルが上がります。
ライティング(英作文)は「自分の意見を書く」問題が出る場合があり、語数や表現方法などのルールをしっかり把握する必要があります。いきなり長文を書こうとするとハードルが高いので、初めは短い文章から練習を始め、書き終えたら先生や保護者と一緒に内容を確認すると良いです。
スピーキング
面接対策は模擬面接が効果的です。問題集にある質問例をもとに、子ども役・試験官役に分かれて練習しましょう。単語に詰まったら言い換える練習や、失敗しても明るくリカバリーする姿勢を身につけることが大切です。面接官は内容だけでなくコミュニケーション姿勢を評価するため、挨拶や表情、声の大きさなどの基本的な点もおろそかにしないよう注意してください。
まとめ
英検を利用することができる中学入試は増加してきていますが、利用できず、国・算・理・社の4科目が求められる学校が多数を占めます。
そのため、英語の学習と4科目の勉強のバランスを取ることが重要です。
状況によっては、小5ごろまでは英語の勉強を続け、英検で十分な級を取得できない可能性が出てきた場合は、英検取得を諦め、4科目の勉強に振り切ることも選択肢の一つです。
模試の結果を踏まえ、塾の先生にも相談しながら着実に準備を進めましょう。
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