実は、かなり多くの中高一貫校生が中だるみを経験してしまいます。
保護者の方からすれば、
「中学受験の時にあんなに頑張って勉強したのに、なんでそんなに勉強しないの?」
「そんなに勉強しなければ定期テストもこの点数になるよね…」
「覚えればいいだけなのに覚えないとかありえない!」
このような気持ちになると思います。
筆者の私も中高一貫校に通っていましたが、中だるみを経験しました。
今回は、なぜ中高一貫校生は中だるみしてしまうのか、そして、難関大学を目指すためには、遅くともいつには中だるみから脱却しなければならないのかを解説します。
なぜ中だるみしてしまうの?
中高一貫校生が日々勉強せず、定期テストの結果が悪くてもあまり気にしなくなってしまう理由は、大きく次の6点だと思います。
①中学受験勉強の反動
まずは、中学受験時に勉強を頑張った反動があります。
中学受験をしない小学生は外で遊んだり、ゲームをしたりしている中、特に小6の頃は勉強漬けで頑張ってきたはずですので、今まで我慢してきたことを存分に満喫し、勉強からしばらく離れたくなる気持ちもわかります。
保護者の方の中には、「中学生になったら遊べるから」というようなことを受験時に言っていた方もいるのではないでしょうか。
そういった言葉も本人は覚えており、精一杯自由を満喫するぞ!という気持ちになっているかもしれません。
②高校受験がないから
当然、中高一貫校生は高校受験を経験しません。
中学1年生~高校3年生までの6年間、受験を経験しないことになります。
定期テストや模試は時々ありますが、受験程のプレッシャーもなく、成績が悪くても親や先生に怒られたり、追試があるだけなので、そこまで勉強しない生徒も多くいます。
③成績が悪いことに慣れてしまう
中学1年生の入学当初の定期テストでは、成績が悪かったことをショックに思ったとしても、毎年5回ほど定期テストがありますから、成績が悪いことに慣れ始め、まあこんなもんかと思い始めてしまいます。
また、中高一貫校では、同学年の200~400人程度のメンバーで6年間を過ごすことになります。成績が悪いと、成績が悪いキャラとして定着してしまうこともあります。
④成績を急に伸ばし始めるきっかけがない
高校受験もなく、また、その他にも、成績を伸ばそうと思うきっかけがないことがあげられます。成績を伸ばそうと思う基準やきっかけは人それぞれですが、受験がなく、学年のメンバーも変わらなければ、きっかけは生まれづらそうですよね。
⑤学校内の自分の順位がわからない
学校によって、学年内順位が通知される学校もありますが、順位が公開されない学校もあります。場合によっては、平均点も、先生がさらっと口頭で伝えるだけというケースもあります。そのような環境だと、競争心も芽生えませんし、成績が悪い場合に焦りや不安も生まれづらくなります。
⑥自分の学校レベルに安心してしまう
大学進学実績のよい中高一貫校に入学すると、引き続き勉強を頑張る層も多い一方で、かなり勉強の優先順位が低い生徒も多くいます。
後者の生徒たちは、なんだかんだ最終的には自分も難関大学に行くのだろうと思い、安心しているケースがあります。
実際には、大学受験は才能よりも、勉強量・努力量がものを言いますので、難関中高の生徒であったとしても、かなりピンチな状況になってしまいます。
中だるみを克服する方法!
定期テストの目標点数を決める
親子間で、まずは定期テストの点数について会話することが大切です。
親が点数を気にしていることを認識しないと、子供は勉強をサボってしまう可能性が高いでしょう。
いい点数を取れた場合は〇〇、良くない点数だった場合は▲▲など、必要に応じてご褒美やペナルティを決めてみるのもよいでしょう。
個別指導塾/家庭教師を利用する
中高一貫校は、公立中学よりも学習進度が早く、また、学校によって進度が異なりますので、中高一貫校生向けの集団指導は、中高一貫校よりも先取りし、難しい内容を扱うようなものばかりになっています。
そのため、中高一貫校生が学校の定期テストの成績を伸ばす場合に利用するのは、個別指導塾や家庭教師が一般的です。
難関大学向けの集団塾/コースに通う
中高一貫校生向けの、難関大学を目指すような集団塾もあり、中学生の段階から意識高く勉強に励むような生徒も多数在籍しています。
そういった友達から刺激を受けることで、中だるみを克服できる可能性もあります。
ただし、こういった塾やコースには、入塾テストがあり、それで一定の基準をクリアしないと入塾できない可能性もありますので、注意してください。
いつまで中だるみしててOK?ラストチャンスはいつ?
一般的に、中高一貫校では、高校2年生の夏前後から、徐々に本格的な受験ムードが漂ってくるはずです。そのタイミングで、それまでは中だるみで全然勉強していなかった生徒も、勉強に取り組むようになってきます。
そういった生徒がどのような学校も大半ですので、彼らが、お通いの学校の進学実績のほとんどを占めていると認識しましょう。
つまり、高校2年生の夏から本格的に勉強する生徒は、進学実績における真ん中前後の難易度の学校に、それよりも遅く受験勉強をスタートする場合、もう少し難易度の低い学校に進学しているケースが多いでしょう。
中には、逆転合格や、その逆で、頑張っていたのに失敗してしまうようなケースもありますが、比較すると、数としては非常に少ない事例となりますので、気を緩めないようにしましょう。
学力レベルによって一概に言えませんが、難関大学を目指すことを考えると、高2の夏がラストチャンスと考えておきましょう。
中だるみから脱却できないとどうなる?
中だるみから脱却できないまま、受験本番を迎えてしまう中高一貫校生も多く存在します。
そうなると、お通いの学校の進学実績からは大きくかけ離れた大学へ進学する、もしくは浪人することになります。
周囲の友達とは全く異なる受験校となり、誰一人同じ大学に進学しないこともありますので、受験期、入学後に辛い気持ちになる可能性もあります。
LEFYでは逆転合格もご提案します
先ほども述べた通り、逆転合格は全体数からみれば、非常に少ない事例となります。
ただし、他の受験生よりも効率的な勉強内容と勉強方法で、無駄のない学習を進めることができれば、十分に可能性はあります。
それをしっかりと実行することができるかは受験生次第ですが、LEFYでは、できるだけ現実的な合格プランをご提案しています。
今からでも間に合う可能性があるのか、なにから着手すればいいのかなど、ご不安やお悩みをお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
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