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【中学受験】志望校の併願シミュレーションと当日スケジュールの立て方!

中学受験は模試によって学校の偏差値に違いがあったり、模試を受ける度に成績・偏差値が変わったりと、志望校の絞り方に頭を悩ませる親御様も多いのではないでしょうか。
また、入試当日に合否が発表されたり、午後受験もあったりと、入試本番期間のシミュレーション・イメージを固めるのもとても大変だと思います。

この記事では、受験校の決め方受験本番に向けてどのようなことをシミュレーションすべきかを紹介していきます。

志望校・受験校の決め方

1月入試を行っている中学校は比較的少数なため、受験日が被ってしまうなどにより、1月の受験シミュレーションに困ることは多くないと思います。
今回は2月1日~5日の期間に焦点をあてて、シミュレーションのコツを紹介します!

小6の半ば頃までは実際の受験日程をあまり意識せずに志望校を選んでいる方も多いと思いますが、直前期は、受験校の入試日程も考慮して検討していかなければなりません。
入試日程も考慮すると、それまでは志望校として検討していなかった学校も選択肢に入ってくると思います。
可能であれば、早めの段階からそういった観点から志望校を検討し、模試で合格可能性を判定しておくことをオススメします。

今回は以下の順にそってご説明していきます。

①まずは第1志望校を決める
②第1志望校の受験日を決める
③受験スケジュール表を作る
④第2~志望校を検討・リストアップする
⑤複数の受験パターンを作る

①まずは第1志望校を決める

志望校を決めるにあたり、模試の結果(判定や偏差値)は重要な指針となります。そのため、小6の12月ごろまでは定期的に模試を受けるようにしましょう。

また、模試を受験する際は入試本番と似た母集団が受験している模試を受けることをおススメします。入試本番の母集団とは異なる受験生が多い模試の場合、判定や偏差値が参考にならないケースが多いため、この点は特に注意が必要です。

模試を複数回受験すると、偏差値が乱高下することは珍しくありません。そのため、1番最後に受験した模試の偏差値を用いず、複数回の平均や上昇・下降傾向などを考慮して、適正に偏差値を算出するようにしましょう。

基準とする偏差値を算出できたら、第1志望校は偏差値+最大10程度までの中で、進学を希望する学校を選んでよいと思います。しかし、第2志望校やその他志望校の志望度・安全度などにもよりますので、最終的には全体のバランスを十分に考慮して決める必要があります。

なお、偏差値表を見て志望校を決める際、基準とする偏差値の算出に用いた模試の偏差値表を必ず参照しましょう。(※同じ中学校であっても、模試によって大きく偏差値が異なるため注意が必要です。)

②第1志望校の受験日を決める

第1志望校が決まったら、受験日を決めましょう。一般的には、同じ学校で複数回の受験日程がある場合、より早い日程の入試のほうが合格しやすいと考えられています。つまり、1回目より2回目、2回目より3回目のほうが合格のハードルが上がります。

後ろの日程になればなるほど、もっと高い偏差値の学校を受験するも不合格となってしまった受験者が増えていきます。その結果、受験者層のレベルが上がり、同じ学校でも後ろの日程の方が受かりにくくなる傾向にあります。この傾向に注意して受験日を決めるようにしましょう。

③受験スケジュール表を作る

第1志望校の受験日を決めたら、まずは以下のような受験本番の動きが見えるような表を作りましょう。今回は、第1志望校を2/1の午前に受けると仮定して考えていきます。

④第2~志望校を検討・リストアップする

次に、上記で算出した基準となる偏差値、模試の偏差値表、受験スケジュール表の3点を参照しながら第2志望校以降をリストアップしていきましょう。例えば、第2志望校は+ー0、第3はー2~3,第4はー5~7、第5はー10などバランスよく選ぶよう心がけましょう。この時、近いレベルの志望校を複数校選んでも問題ないのですが、合格可能性の高い安全圏の学校もしっかりと選ぶようにしましょう。志望度が同じ学校も含めて合計で7,8校選んでおくとよいかもしれません。

なお、ある日の受験校が不合格となった場合に、翌日の受験校を変更するなど、結果に応じて受験する学校が変わる可能性が大いにあります。そのため、学力レベルによって選ぶ志望校の数は変わると思いますが、柔軟に複数の受験パターンを考えることができるよう、多めに志望校をリストアップしておくことをおススメします。

志望校を考える時に注意すべきポイント

親が勝手に決めない

親が勝手に受験する学校を決めることはできるだけ避けましょう。
受験・進学するのは、あくまでも子供であり、本人のモチベーションが重要です。
子供の意見を尊重し、子供と相談して受験校を決めるようにしましょう。

受験科目、配点、得意不得意科目も考慮する

受験科目、科目毎の配点、得意不得意科目をしっかりと考慮しましょう。例えば、算数が得意で理社が苦手な場合、同じ偏差値の学校であれば、算数の配点が高くて理社の配点が低い学校の方が、4教科全て同じ配点の学校よりも受かる可能性が高いです。また、1科目、もしくは2科目受験が可能な学校もあります。

このように受験科目・配点と得意不得意科目によっても合格する可能性は変わるので、志望校を選ぶ際にしっかり考慮しましょう。

午後受験も検討する

午前中の試験だけでなく、午後の受験も検討することも大切です。模試での成績が安定しない子の場合、チャレンジレベルの学校に合格できる可能性もある一方で、安全校と想定していた入試で不合格を取ってしまう可能性も否めません。
そのため、志望校を選ぶ際には午後受験も視野にいれ、様々な展開に備えて複数の受験パターンを想定しておきましょう。
ただし、同じ日に2つの学校の試験問題を解くのは子供に大きな負担がかかる点には注意が必要です。また、午前中の受験校と午後の受験校の距離が離れている場合、午後の試験には間に合わないこともあります。そのため、午後受験については子どもの体力と移動時間に気をつけて判断するようにしましょう。

複数回受験すると有利になる学校もある

学校によっては、同じ学校で複数回の受験日程がある場合、複数回受験すると合格に有利に働くケースがあります。
学校によって異なりますが、以下のような方式をとっている学校があります。

①加点方式
⇒同じ学校の入試を2回目、3回目と受験すると、2回目は●点、3回目は●点を加点してくれる学校があります。

②いいとこどり
⇒複数回受験した場合、各教科において、もっとも得点が高かった回の得点を採用してくれます。

③ボーダーラインの場合の優遇
合格点には届かなかったものの、合格点付近の点数を取ることができていた場合、複数回受験者は志望度が高いとして合格となることがあります。例えば、1回目、2回目は不合格となったものの、3回目も受験し、3回目のボーダーラインが100点のところ、98点取れていた場合に合格となるようなイメージです。
ただし、点差の幅や対象者数など、その条件は明示されているわけではなく、受験者数等の状況によって変わるので、この制度に賭けて受験せず、しっかりと事前に対策するようにしましょう。

④追加・繰り上げ合格制度
⇒まずは学校が各所定の基準に従って合否を発表し、その後、受験者が入学手続きを行います。合格した者の、他の学校に合格し、入学手続きを行わない方もいますので、入学手続き時に学校が想定していた定員に満たない場合、合否の時点では不合格となっていた受験を追加・繰り上げ合格とすることがあります。この際、志望度を考慮し、複数回受験している受験生が優先されることがあります。
ただし、こちらも③ボーダーラインの場合の優遇と同じく不確実なものですので、過度に期待せず、残念にも不合格となってしまった場合にも希望はあるという程度に捉えておきましょう。

⑤複数の受験パターンを作る

志望校のリストアップが完了したら、それらをさきほどの表にあてはめながら、受験パターンを検討しましょう。
合否によって受験校が変更となることに備え、様々なパターンを検討しておくことが大切です。このように当てはめて考える中で、この日に午後受験できるところ、もっと安全なところ、ここが受かった場合にチャレンジしたいところ、などが出てくると思います。
そういった場合には、改めて受験校を選定すること大切です。
焦らずしっかりと考えましょう。

最終的には、以下のような全容が見えるものを作っておくと、本番も冷静に対処できると思います。

これで受験パターンの作成は完了です。

その他に必要な準備など

最後に、受験のパターンを考える際に準備しておいた方がいいことを簡単に紹介します。

親もしっかりとスケジュールを確認する

誰が子供を試験会場に連れていき、お迎えにいくのかを決めるようにしましょう。
場合によっては、有給の取得などが必要になる可能性があるので、前もって確認・手配するようにしましょう。

当日スケジュールの確認

受験校のパターンが決まって安心してはいけません。
当日にどういった動きをするのかまで細かくスケジュールを確認しておきましょう。
特に午後受験を考えている場合には、移動方法はなにか、車が渋滞していた場合はどうするか、昼食をどこでとるかなど、当日の細かいスケジュールを整理するようにしましょう。

入学金の締切日のチェック

せっかく合格したにもかかわず、入学金の締切日を忘れてしまっては大変なことになります。受験する学校の入金日の締切を事前に確認し、入金し忘れることのないようスケジュールに入れてきましょう。

遠いところを受ける場合は宿泊の準備

受験校がお住まいの地域から離れた距離にある場合、学校近くの宿泊施設の予約手配が必要です。入試直前で予約が取れなかったとなると大変なことになりますので、早めの段階から手配しておきましょう。また、合わせて宿泊に持ち物も入念に確認してください。

最後に

中学受験は子供も、親御さんもかなり大変な思い・努力をされると思います。
これまでの努力を成果に結びつけることができるよう、しっかりと準備しておきましょう。

LEFYでは、志望校・受験校選定、本番シミュレーションもプロがサポートしています。
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