勉強のコツ

【中学受験】算数ができないと難関中学の合格は困難!?壊滅的にできなくてもできるようになる方法を紹介!

はじめに

難関校の中学受験で「合否を左右する最も重要な科目は何か?」を、皆様は考えたことがありますか。既にお子様が塾に通われている方も、これから塾にお子様を通わせてようと考えている方も、どの塾が良いかを考えることは多くても、どの科目が最も重要なのかを考えることは意外と少ないのではないでしょうか。

私たちLEFYは、難関校の中学受験で合格を勝ち取るためには算数が最も重要な科目であると考えています。
今回は、難関校の中学受験で算数が一番重要な科目である理由と算数ができる様になるための勉強方法についてご紹介します。

「算数はちょっと苦手だけど、他の科目で点数を取れるから大丈夫!」
「そこまでいい点数は取れないけれど、そこそこの点を取れるようにすればいいんでしょ?」
と思っている方や

「算数が壊滅的にできない・・・」
「なにをすれば算数の成績があがるの?」
と思っている方はぜひ本記事を読んでみてください。

算数が大事な理由

算数は、他科目と比較した際の①配点の大きさと②得点差のつきやすさから一番重要な科目といえます。配点が大きければ大きいほど、合否への影響が大きくなることは理解できると思います。一方で、得点差のつきやすさが合否に影響するというのはピンとこない方もいらっしゃるのではないでしょうか。少し考えてみましょう。

得点差がつかない試験を入学試験にしてしまうと、どうなるでしょうか。
仮に、非常に難しい問題ばかりが出題され、95%の受験生が100点中20点程度をとるようなテストがあったとします。この場合、学校側は上位5%の受験生は迷うことなく合格としますが、残り95%の受験生にはほとんど点数差がないため、本当に算数の出来不出来を計測できているのか自信がなく、どの受験生を合格にすればよいのか(本当にこの点数の差で合否を決めてよいのか)迷ってしまいます。
逆に、非常に簡単な問題ばかりが出題され、95%の受験生が90~100点を取るようなテストがあったとします。こちらの場合も同様に、学校側は受験生の点数に差がないため、どの生徒を合格にすればよいのか(本当にこの点数の差で合否を決めてよいのか)、迷ってしまいます。

この様な事にならない様、入学試験には得点の差がつくポイントが、いくつか用意されています。そして、この得点差によって子供の学力を見極め、合否を判断しています。

難関校では算数の配点が大きい

難関校の配点をみてみると、算数の配点比率が大きいことが分かります。試験科目は国語・算数・理科・社会の4科目であり、配点が均等の場合は25%となるのに対して、算数の配点が25%を上回る学校が殆どです。難関校が算数を重視していることが分かります。

得点差がつきやすい

算数は①問題が難しい②小問が少ない③問題が連動しているという特徴を持っていることから得点差がつきやすい科目です。言われてみれば、当たり前のことと思いますが、今一度、それぞれ詳しくみていきましょう。

得点差がつく理由①問題が難しい
得点差がつく第一の理由は問題の難しさによるものです。当たり前のことですが、簡単な問題よりも難しい問題の方が得点差は生じやすいです。簡単な問題であれば、皆が解けるので得点のばらつきは、あまり生じません。しかし、難しい問題になると、解ける子と解けない子が出てくるので、得点に大きなばらつきが生じます

中学受験の算数は小学校で習う算数と比較にならないほど、難しいです。小学校の算数では基本的な計算問題を学習する場合が殆どです。そのため、算数の公式や解法をあまり深く理解しなくても、問題を解き、正解することができます。また、小学校の算数のテストは出題される範囲が決まっていますし、テスト前に出題範囲の内容を授業で教えてくれます。

しかし、中学受験の算数では基本的な計算問題だけでなく、基本的な公式・考え方を応用した難解な問題が出題されます。この「基本的な公式や考え方を問題に応じて用いる」という頭の使い方は、他教科と比較しても特に必要とされる能力です。さらに、試験範囲は明確に決まっているわけではなく、小学6年生までに学習してきたことの全てが範囲になります。この様に、基礎の応用問題が出題されること、出題範囲が幅広いことが、算数が難しいと言われる大きな要因です。

得点差がつく理由②小問の数が少ない
算数は他教科に比べて小問数が少ないという特徴があります。理科や社会などでは、考える必要がある問題はあるものの、覚えているかどうかを問う問題も多く出題されます。そのため、小問数が算数と比較して多くなる傾向にあります。国語においても、語句問題(四字熟語や慣用句など)や漢字が問題として出題されるため、小問数が算数よりも多くなります。

算数の小問数が少ないということは、1問あたりの配点が高くなりやすいということです。
1問あたりの配点が高い場合、理解不足な単元や計算ミスがあった際、これらが合否に大きく影響します。

得点差がつく理由③問題が連動している
算数の入試問題では、1つの大問の中にある小問の解答が連動している事が殆どです。そのため、大問内の初歩的な小問でのミスが、その後の小問に連鎖し、大問まるごと不正解なんてことが頻繁に起こります。他の科目の場合、問題と問題の間に、多少の関係があるものはあっても、大問内の全ての問題に連動することは稀です。この様に、問題と問題の連動性が他教科に比べて高いことも、得点差がつきやすい要因のひとつです。

ここまで算数の勉強が重要であることをご説明させていただきましたが、この記事を読んでいただいている皆様はそんなこと既にご存知だったかと思います。ここからは、何故家で勉強させても、塾に行って算数を勉強させても、子供が算数をできる様にならないのかを考えてみましょう。

算数ができる様にならない理由

算数が重要ということを確認できたので、次は算数ができる様にならない原因を考えてみましょう。

①基礎的な計算能力が足りない
②算数の勉強方法が分からない
③①と②の理解度の確認が自他共に不十分

という3つの大きな原因が考えられます。

①計算能力が足りていない

中学受験では限られた時間内に大量の計算をすることが求められ、スピードと正確性を両立できる様な計算能力が必要になります。お家では計算が正確にできる子であっても、難しい問題の解き方を考えながら、スピードと正確性を両立できるとは限りません
また、ケアレスミスは模試や入試本番では得点に大きく影響しますし、計算過程でのミスは子供自身を混乱させます。計算能力をなおざりにし、子供に応用的な学習をさせようとしても、考える前のステップでつまづき、算数はできるようになりません。

②算数の勉強方法が分からない

中学受験では基礎の応用問題が多く出題されます。応用問題で求められているのは、今まで学習した公式・問題の解法を論理的に組み合わせて答えを導くことです。しかし、多くの子供たちが算数の勉強を単に計算問題を解くことと捉えてしまっており、一向に応用問題が解ける様になっていない場合が殆どです。応用問題を解こうとしても、何を、どの順番で計算すべきか、といったことを理解せずに問題を解いてしまいます。さらに、解答を見ても、答えが何故その様な計算になるのかを理解せず先に進んでしまっています。この様な状態のままでは、どれだけ時間をかけたとしても算数ができる様にならないでしょう。

③「何ができていないか」を把握するのが難しい

算数ができる様にならないケースの多くは、①計算能力が足りていない、②算数の勉強方法が分からないといったことの、どちらか一方ではなく、そのどちらもが該当する場合が多いのではないでしょうか。そのため、子供自身も何が原因で誤答したのかを把握できません。また、大人からみると、単なる計算ミスにみえても、実は子供が問題の意図を理解できていなかったというケースもあるでしょう。その様な状況下で、子供のレベルに合った演習や勉強をせずに色々な単元での演習量を増やすと、さらに子供を混乱させることに繋がります。これでは演習をどれだけしても算数ができる様になるとは考えにくいでしょう。

算数を得意科目にするために何をすべきか

ここまで算数ができる様にならない理由を考えてきました。これを踏まえて、算数を得意科目にするために必要なことを考えていきましょう。

計算問題を徹底的に演習

応用問題の解法を考えながらも、スピードと正確性を両立できる様な計算能力を培うべく、計算問題の演習は定期的に実施することが大切です。単純な計算に多くの時間を費やす余裕は入試ではありません。そのため、単純な計算は手を止めずにできる状態に達するレベルになるまで演習することをお勧めします。
また、かけ算やわり算、分数や小数点は計算の意味を理解しながら、計算できることも重要です。計算問題を機械的に処理してしまうお子様が多く見受けられます。しかし、これらの計算の意味を理解することは、応用問題の解法を理解するための重要な足掛かりとなっていきます。そのため、特にかけ算やわり算、分数や小数点については、身の回りのどの様な場合で用いる計算なのかを意識して学習する様にしましょう。

解法の定着と論理的思考力を培う勉強

算数の問題は基礎と応用に分けて考えることができます。この時、基礎とは公式や簡単な問題の解法を主に指し、応用とは基礎で学習した公式や解法を論理的に組わせて解く問題のことを指していると考えることができます。その様な考え方に基づくと、算数の学習は公式や簡単な問題の解法の理解と定着、応用問題を解くための解法の組み合わせ方を考えることと言えます。そのため、算数の勉強をする時は基礎と応用はそれぞれ以下のことに気を付けることが重要です。
基礎を学習した時は、勉強する前と比較して定着している公式や簡単な問題の解法が増えたかを確認しましょう。
また、応用問題を学習した時は、応用問題で組み合わせられている解法のパターンを理解しているかどうかを確認しましょう。そうすることで、確実に理解・定着しているものが増えていき、算数ができるようになっていきます。

子供の理解度を常に把握していく

先程の説明の通り、算数の問題が解けない時、計算問題で躓いたのか、問題を理解していないのかを把握するのはとても難しいです。また、もう一歩踏み込んで考えると、必要な公式を理解していないのか、公式や簡単な問題の解法が定着していないのか、公式の組み合わせ方が思いつかなかったのか、といった誤答の理由も考えられます。このように、子供の理解度を可能な限り周囲の人が把握し、お子様が混乱しない様、算数の学習を定期的に見直していくことが必要です。

算数を伸ばしたい方は、是非ご相談ください。

算数の重要性や特徴、算数を得意にするために必要な学習は十分にお分かりいただけたのではないでしょうか。算数はひとり一人の理解度や習熟度を把握し、算数のどこで躓いているのかを常に考え、必要な演習をさせてあげることで少しづつできるようになる科目です。

集団指導塾の場合、個よりも全体としての進度を優先してしまいます。そのため、お子様一人ひとりの理解度に則した解決策の提示は困難な状況にあるように思えます。その様な状況ではいくら授業の頻度を増やしても算数が伸びないといった事態に陥る可能性が高いでしょう。

個別指導塾レフィーでは、お子様の理解度・習熟度を的確に見極め、定期的に苦手な単元・分野がないかを確認しながら、お子様一人ひとりにあった学習内容を指導しています。

集団塾で思うように算数が伸びない方、家で教えていてもお子様が算数をできる様にならないとお悩みの方は、是非一度レフィーにご相談ください。

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