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【中学受験】子を成功に導ける親の条件・傾向|失敗に繋がるやってはいけないことは?

首都圏では約5~6人に1人が中学受験をしている時代ですが、やはり多くのご家庭にとって、お子さんが勉強に身が入らないことは悩みの種であるようです。

中学受験を目指すお子さんのお母さん、お父さんのほとんどは

「このままで大丈夫なのだろうか…」
「親はなにをすればいいの?」
「やっちゃいけないことってあるの?」

と1度は悩まれたことがあるのではないでしょうか。

今回は、お子さんを中学受験の成功に導くことができる親の条件・傾向、そしてやってはいけないことをご紹介していきます。

もちろん、そもそも成功の定義は難しいですし、お子さまのタイプによって最適な接し方は異なります。

そのため、以下でご紹介する条件がすべてのご家庭にあてはまるわけではありませんが、中学受験塾・講師が経験を通して感じる傾向についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

お子さんを成功に導ける親の条件・傾向

まず、お子さんを成功に導くことのできる親の条件・傾向からみていきましょう。

お子さんを客観的に捉えることができる

お子さんの考え、行動を客観的に捉えることができる、というのは、適切なかじ取りをしていく上で大変重要なポイントです。

親であれば、どうしてもお子さんを甘く、優しく見てしまったり逆に厳しく見すぎてしまうことがあるはずです。

しかし、中学受験は、親の受験と言われるほど親のサポートがカギを握りますから、お子さんへの接し方を考えるにあたって、まずは客観的にお子さんを捉えることが重要になります。

例えば、お子さんが「宿題をやったけど全然できない」「塾の授業が全然わからない」と言った時、もちろん本当にその場合もありますが、実は答えを写していたり、塾の授業中に寝たりサボっていて、言い訳をしている可能性もあります。

逆に、お子さんがプレッシャーを感じて疲弊してしまっていたり、塾の授業を全く理解できずに帰ってきてしまっている様子に気づき、メンタルや学習面のサポートが必要となる場合もあります。

サポート・干渉の仕方と加減が適切

中学受験において親のサポートは不可欠で、お子さんのタイプにもよりますが、過干渉は避けるようにしたほうがよいでしょう。

子どもが、宿題をやったのか聞かれるのを嫌がったり、親から勉強の説明をされるのを嫌がったりと反発することは良くあることで、ご経験がある方も多いのではないでしょうか。

もちろん、必要に応じてそういったコミュニケーションやサポートはするべきですが、度が過ぎてしまうと、お子さまが勉強そのものに嫌悪感を抱いてしまったり当事者意識を失ったりしてしまう可能性があります。

要所要所ではしっかりと面倒を見て、お子さんに委ねることができるところは信じて任せていくことが大切です。

中学受験についてよく知っている

中学受験についてよく情報収集することは、中学受験に成功するために重要です。

志望校や受験日程、模試などの仕組みについてはもちろん、親がどういった接し方をするとよいのか、どの時期にどんな勉強に注力すべきかなど、様々なことがあります。

こういった情報を多く集め、お子さん、ご家庭の状況を踏まえて、適切に判断・行動することが大切です。

塾の先生やインターネットからの情報にくわえて、中学受験をすでに体験されたお知り合いのお母さん、お父さんからのお話も参考になるはずです。

設定する目標が適切/しっかり褒める

最終的には志望校、それまでは模試や小テストの点数を目標にされると思いますが、高すぎず、達成可能な目標を設定することが大切です。

現状の偏差値+10、小テストでは常に満点をとることなどは、すでにハイレベルなお子さんであれば十分実現可能かもしれませんが、多くのお子さんにとっては、急に実現するのはかなりハードルが高いはずです。
あまりに高い目標だと、具体的になにを頑張ればいいのかわからず、やる気が湧かなかったり最初から諦めてしまう可能性もあります。

また、それを達成できない度に、親が怒ったり、失望するような様子を見てしまうと、お子さんは勉強を頑張る気を失ってしまいます。

少し頑張れば達成できるような小さな目標を設定し、その達成を褒めてあげましょう。

また、最終的な志望校も、あまりにハードルが高い学校を親も常々口に出し続けるのは考えものです。

お子さんが自身が「なにがなんでも〇〇中学に行きたい!」と自ら言っているのであれば、頑張る原動力になるはずですが、お子さんは、お母さんやお父さんが喜ぶような志望校や、友達が目指している学校を口に出してしまいがちです。
小6の受験近くなって、急に志望校を落とすようなことになれば、お子さんもショックを受けてしまうかもしれません。

背伸びしすぎない目標を設定し、少しずつでも成長している実感を持ちながら受験勉強に取り組むことを意識しましょう。

失敗に繋がりうるやってはいけないことは?

頻繁に叱って勉強させようとする

勉強をダラダラとやったり、サボったり、成績が悪いときに、どうしても叱ってしまいたくなりますが、頻繁に叱ってしまったことで、お子さんが前向きに勉強しなくなってしまうケースが多くあります。

「怒られると一旦は勉強に取り組むようになるものの、継続しない…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

「怒られたら、反省して勉強に取り組めば、許してもらえる」と、感覚的に覚えてしまっている可能性があります。

そうなると、勉強を諦めて怒られることを受け入れてしまったりどうせ怒られるし…という気持ちになってしまい、お子さんが主体的に勉強しなくなってしまいます。

時には叱ることも必要ですが、あまりに頻繁に叱ってしまうと、長期的には逆効果になってしまう可能性があるということは意識しておきましょう。

お子さんに無関心・全く干渉しない

頻繁に叱ることや過干渉は避けたほうがよいですが、一方で、お子さんの受験勉強に全く無関心で干渉しないというのも、かなりリスクがあります。

まだまだ小学生ですから、勉強をさぼってしまったり、プリントをなくしたり、宿題を忘れてしまうこともあるでしょう。

過干渉にならないように意識しつつも、お子さんが万全の状態で日々の勉強に取り組めるよう、必要なことはサポートしてあげましょう。

他のお子さんと比べる

学校や塾のママ友、先に中学受験を経験した先輩ママ、インターネットなどから情報を仕入れると、「うちの子はこんな状態で大丈夫なのだろうか…」と思ってしまう気持ちもわかります。

しかし、絶対に他のお子さんと比べるような発言をしてはいけません。

大人でも他人と比べられたら嫌な思いをしますし、大人に対してであれば人と比べるような発言はしないはずです。

お子さまも人と比べられると嫌な思いをしてしまい、勉強がいやになってしまったり、家族間の関係にも悪影響となる可能性がありますので、そういった発言は絶対にしないようにしましょう。

親がやるべきこと・意識すべきこと

テキスト・プリント・宿題の整理

中学受験勉強で使用するテキストやプリントの量は膨大です。

まだ小学生ですから、お子さんが自分で管理するのは非常に難しいはずです。

大変ですが、親がしっかりと管理してあげるようにしましょう。

また、毎週、塾から宿題を出されますが、その実施状況や、毎月のテストに向けてどのようなサイクルで勉強するのかという計画も、親がサポートしてあげるとよいでしょう。

中学受験の情報を集め、実践する

志望校、受験日程、模試などの情報収集はもちろんですが、そういった情報に加えて、「算数が合否を分けると言われるほど重要である」「〇月ごろから過去問に取り組んだ方が良い」「〇〇が苦手なら△△を勉強するとよい」など、お子さんの学習状況を把握し、適切なサポートをしてあげられるような情報を集めることも大切です。

後者のような情報は、お子さんの状況やタイプによって異なり、正解があるものではありませんが、ほとんどの受験生にあてはまるものが多いです。

そういった情報のとおりに実践してよいのか迷う場合は、塾の先生に、お子さんの成績やタイプを踏まえてどう判断すべきか、アドバイスをもらうと良いでしょう。

中学受験で全てが決まると思わない

「このまま志望校に合格できなかったらどうしよう…」と親も不安になってしまいがちですが、中学受験は最終ゴールではありませんので、あまり重く捉えすぎないようにしましょう。

受験に限定して言えば、将来的に大学受験で満足な結果に繋がることが目標となるのではないでしょうか。

中学受験の結果で全てが決まるような思いを持って力みすぎてしまうと、お子さんに過度なプレッシャーをかけてしまったり、親の強い焦りがお子さんに伝わってしまう可能性もあります。

やることはやりつつ、できる範囲で最大限頑張ろうという心持ちで取り組むことが大切です。

早期から能動的な勉強を促す

嫌々やらされる勉強と、本人が前向きに主体的に取り組む勉強とでは、学習効率が全く違います。

特に算数や国語においては、知っていることをそのままアウトプットするのではなく、しっかりと考えることが求められますので、成績を伸ばすためには、お子さんが自ら主体的に取り組み、頭を使って考える必要があります。

お子さんが前向きに勉強する習慣は、一朝一夕で身につくものではありませんので、小4のできるだけ早い段階から、本人が楽しんで前向きに勉強に取り組むように促していくことが重要です。

一緒に考えてサポートする

勉強のサポートをする場合、丸付けだけをしてあげたり、テストの結果だけを見てコメントするのではなく、できるだけ一緒に勉強してあげるようにしましょう。

お子さんがどれだけ難しいことを勉強しているのか、お子さんがどれだけ理解できているのか、どのような傾向があるのかを把握することができます。

実は答えを覚えてしまっていて、問題文をちゃんと読まずに問題を解いていたり、こっそり答えを写して宿題を済ませていることが発覚したなんてこともあるかもしれません。

また、お子さんからすると、内容を見ていないのに、テストの結果だけで叱られたりするのはいい気分がしないものです。

ただし、小6になってくると大人でも頭を悩ませる問題が多数でてきますので、無理に親が勉強内容に踏み込む必要はなく、お子さんに合わせてバランスを見ていくようにしましょう。

どうしてもうまくいかない時の対処法

親の役割や親子間の関係などがどうあると良いのか、理想はわかっていても、どうしてもうまくいかないこともあるでしょう。

そういった場合にどうするべきか、いくつか例をご紹介していきます。

張り付きで半強制的に勉強させる

過干渉は避けたほうがよいと先述しましたが、万策尽き、あまりにも勉強しないようであれば、親が横に張り付き、半強制的に勉強させるのも、ひとつの手です。

小学生のお子さんは、頭では勉強しなければいけないと理解しているものの、自分で自分をコントロールできないことがあります。

一定期間、親が横について勉強させ、1科目でも成績が伸びれば、いい成績を取りたいというモチベーションが湧くかもしれません。

勉強させるのを一時的に諦める

反抗期も相俟って、親から勉強しなさいと言われるのがとにかく気に障るということも考えられます。

勉強に関して親が口を出す度に喧嘩になってしまうような場合は、一旦、親が勉強に全く干渉しない期間を作ってもいいかもしれません。

普段は親のサポートを受けながら、毎週の小テストや模試に向けて勉強していたものの、全く干渉されなくなると、自分で勉強した結果がそのままテストの結果に出てきます。

お子さんに一任すると成績が下がってしまう可能性が高いと思いますが、自分がさぼった結果がテストの点数に現れ、当事者意識を持つ可能性も考えられます。

家庭教師・個別指導塾を利用する

集団塾に通っている場合、そのサポートとして家庭教師や個別指導塾を利用されるご家庭も大変多くいらっしゃいます。

親の言うことは聞かないものの、先生の言うことは素直に受け入れることができるお子さんは大変多いです。

家庭教師や個別指導塾の先生に、勉強を教えてもらうだけでなく、親から言ってもなかなかお子さんに伝わらないことなどを伝えてもらうとよいでしょう。

また、お母さん、お父さんがお仕事をされている場合、サポートの時間をなかなか取れないと思いますが、そういった場合も家庭教師や個別指導塾の利用を検討してみてください。

個別指導塾だけで中学受験を目指す

集団塾に通っているが、宿題を十分こなせず、成績が伸びないという状況が継続している場合、個別指導塾だけで中学受験を目指すことも選択肢の一つです。

個別指導であれば、お子さんに合わせたペースで学習を進めることができ、授業中も1対1ですから、集団授業を受けているときと比べれば、少なくとも授業中は半ば強制的に勉強に集中せざるを得ません。

ただし、しっかりと中学受験指導ができる個別指導塾を探すようにしましょう。

以下の記事では集団塾、個別指導のメリット・デメリット、信頼できる個別指導塾の見つけ方について解説していますので参考にしてみてください。

【中学受験】個別指導塾だけで合格できる!?集団塾との違い・比較も

無理せず、出来る限りの最善を尽くしましょう

お子さんはまだまだ小学生ですから、親の思い描く通りに動いてくれないものです。

中学受験は親の受験と言われることもあるため、親が責任を感じ、焦り、お子さんに働きかける中で、度が過ぎてしまったり、空回りしてしまうことがあるかもしれません。

繰り返しになりますが、中学受験は最終ゴールではなく、ひとつの過程にすぎませんから、力みすぎず、冷静に、客観的に状況を捉えることができるようにしておきましょう。

お子さんも親も、無理をしない範囲で、出来る限りの努力をし、中学受験経験が成長の糧となればよい、というような心構えで取り組むことが大切です。