教育

母親が中学受験でノイローゼに。ストレスへの対処法は?

中学受験は子どもにとって大きな挑戦ですが、それを支える母親もまた、見えないプレッシャーやストレスに悩まされることがあります。
中学受験は親の受験と言われるほど親の役目は大きく、子どもを支える親が精神的に辛くなってしまうのです。

本記事では、中学受験で母親がノイローゼになってしまう理由、そしてそのストレスへの対処法案をご紹介します。

中学受験を目指すお子さんを支えるお母さんの大多数が大変さを実感しているはずですし、ノイローゼになってしまいそうだと感じているお母さんも少なくありません。

ぜひ本記事を参考にして、お母さんご自身の心もケアしながら中学受験を目指していきましょう。

ノイローゼとは。うつ病とは違う?

ノイローゼは「神経症」とも言われ、ストレスや不安などが原因となり、「憂鬱な気分」や「気分の落ち込み症状」が現れます。
また、「〇〇病」と呼ばれる疾患のように、入院が必要になったりと、生活に大変大きな支障が出るほどではないものの、心身の不調が発症します。

一方、うつ病は脳内の神経伝達物質である「セロトニン」や「ノルアドレナリン」のバランスの乱れによって引き起こされるとされており、憂鬱な気分が長期間続く精神的な病気のことを指すようです。

母親がノイローゼになってしまう理由

まず、中学受験において母親がノイローゼになってしまう理由をいくつか見てみましょう。

点数・偏差値・合格判定に振り回される日々

中学受験の大手集団塾では、毎月のテストの結果に応じてクラスが変わります。

そして、〇〇中学に合格するためには〇〇クラスくらいにはいないといけないといった目安も認識されているはずです。

そのため、母親が毎月のテストの成績に一喜一憂し、プレッシャーを感じてしまいます。

さらに、小5末~小6の模試では、志望校の合格可能性が判定されますので、プレッシャーはより強くなるでしょう。

このように母親がお子さんの成績へ敏感になっているところ、お子さんがのんきにゲームしている様子を見かけたり、小テストの点数が悪かったりすると、ストレスを感じられるのでしょう。

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家計とスケジュールの圧迫

中学受験には高額な費用が伴います。
おおよそ300万円程度がかかると言われており、近年は個別指導塾や家庭教師を利用される方も増えていますので、合算するとかなりの金額になります。

加えて、塾代や模試の費用だけでなく、塾の送迎やお弁当の準備など時間的な負担も大きいです。

金銭面での心的プレッシャーと、物理的な時間面の圧迫がストレスに繋がります。

思春期のお子さん・父親とのすれ違い

中学受験勉強は小4からスタートすることが一般的で、これは思春期の始まりと重なります。

中学受験を始めるまでは素直だと感じていたお子さんも、思春期も相俟って勉強に抵抗感を感じ、反発を示し、親子間の喧嘩につながってしまうこともあります。

また、お子さんの教育方針や日々の接し方、成績などがきっかけで、お父さんと意見が食い違ってしまうこともあるかもしれません。

お子さんのためを思ってストレスを感じながらサポートしている母親が孤立感を覚える原因になります。

家族のサポート不足が母親を孤立させる

中学受験のお子さんと日々接しながらサポートしているのは、お母さんとお父さん、どちらかと言えばお母さんの方が多いでしょう。

お父さんは仕事から帰ってくるのが夜遅く、塾の送迎や宿題のサポートを担当できないかもしれません。

学校のことに加えて、塾の送迎、宿題のサポート・管理、お弁当作りもすべて母親担当になってしまうと、物理的な負担だけでなく、常々気がかりなことが増え、精神的な負担が大きくなります。
そして、さらに家族のサポート不足を感じ、より孤立感を感じてしまうことになるでしょう。

母親のノイローゼによって起きること

母親が精神的に弱ってしまうと、子どもや家庭にも影響を及ぼしてしまいます。

子どもは親の機嫌や空気感を敏感に感じ取りますので、母親が精神的に不安定だと、それを感じ取ってしまいます。
当然、お父さんや兄弟もそれを感じ取り、家族全体の雰囲気も悪化してしまうかもしれません。

そうなれば、子どもも勉強に手がつかなくなってしまい、成績が下がってしまう可能性もあります。

母親が実践できる対策

では、母親がノイローゼにならないようにするためには、どのような対策が考えられるのでしょうか。

家族全体で中学受験をサポートする

母親だけがサポートするのではなく、父親もできる限り、積極的に参加しましょう。

平日は仕事が終わるのが遅く、お子さんのサポートができない場合は、土日は父親担当とするなど、母親に全てを任せず、分担することが理想です。
お父さんと相談し、分担を取り決めましょう。

物理的な負担も軽減されますし、家族の協力を感られるのと感じることができないのとでは、精神的な余裕に大きな違いが生まれます。

中学受験で人生が決まるわけがないと思う

子どもの未来を思う気持ちから過度に期待してしまうことがありますが、母親自身が冷静さを保ち、サポート役に徹することで、穏やかな視点で見つめることができます。

中学受験で人生が決まることはありませんし、そもそも中学受験を絶対にしなければいけない、というわけではありません。
受験では高校受験、大学受験もありますし、その後の仕事選びも、その時々のお子さんの考えと行動次第です。

もちろん大切な家族ですが、お子さんとはいえ、全て親の思う通りに動いてもらうことは難しいです。
お子さんの意見をしっかり聞き、尊重した上で、最高のパフォーマンスを出せるようにサポートに徹しましょう。

プロの力を借りて不安を軽減する

塾の講師やカウンセラーといった専門家に相談することも一つの方法です。
第三者の視点を取り入れることで、客観的なアドバイスを得られ、ストレス軽減につながります。

お子さんの反抗期と重なり、家で勉強をしなくなってしまい、親がお手上げ状態になってしまうことは良くあることです。

親ではなく、先生には素直に耳を傾けるお子さんは多いですから、そういった場合は個別指導塾や家庭教師の利用も検討してみましょう。

個別指導塾や家庭教師なら授業を聞いて勉強してくれるのはもちろんですし、個別指導や家庭教師では、1対1でお子さんの様子を詳しく把握した上で面談をしてくれますので、お子さんの性格を踏まえて、親がお子さんにどう接するとよいか、どう家庭学習を進めていくとよいかなどアドバイスをしてくれます。

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お母さんの心の健康を守るために

感情を文字・言葉にして整理してみる

日々の思いや悩みを紙に書き出すことで、感情を客観的に整理できるというのはよく言われることです。
毎月のテストの結果で一喜一憂し、お子さんに勉強を促しても反抗され続けると、気分が落ち込みますが、そもそもいったい何を目指しているのか、なぜこんな気分になっているのかを文字にして整理してみましょう。

また、お母さん友達と話してみたり、塾の先生にお子さんが勉強を嫌がってしまう悩みを相談してみると、思いのほか気持ちがスッキリするかもしれません。

運動や趣味の時間を確保する

家事、お子さんの学校・塾に関連するサポートで日々手一杯になってしまい、憂鬱な気分が発生することが常に頭から離れない状態だと、ますます気分が落ち込んでしまいます。

なんとか時間を捻出して、運動や趣味の時間を確保してみましょう。

お母さんが元気にお子さんに接してあげられるようになることは、事態の好転につながるはずです。

まとめ

中学受験は、かなりの多くのご家庭において、子どもだけでなく保護者にも多かれ少なかれストレスがかかります。

精神的に不安定になってしまったと感じられた場合は、早めに手をうち、冷静に捉えなおしましょう。
また、お母さんがノイローゼ気味に見えるような場合は、お父さんからアクションをとってあげることも必要です。

個別指導塾や家庭教師など、第三者の利用も検討しつつ、対処してみてください。

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このような習慣はすぐに改善されるものではなく、時間がかかりますが、長期的に1対1で指摘、アドバイスされることで改善に向かいます。

小6になって相対的に伸びてくる子はこのような基本動作を丁寧に身に着けていますので、早い時期から地道に取り組みましょう。

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