「植物は覚えることが多すぎる」
「科の分類がごちゃごちゃになる」
「双子葉と単子葉の見分けがあいまい」
中学受験理科の植物は、バラ科・アブラナ科といった科の分類、双子葉と単子葉の見分け、子房や胚乳といった種子のつくりなど、覚える知識が次々に登場します。ひとつずつ丸暗記しようとすると、テストのたびに抜け落ちてしまいがちです。
そこで効くのが語呂合わせです。バラバラの単語を「ひとかたまりの音」に変えてしまえば、思い出すきっかけが一気に増えます。この記事では、中学受験で覚えにくい植物のグループを27個の語呂に整理し、市販の語呂と重ならないオリジナルも交えて紹介します。さらに、各植物名を写真付きの「生物図鑑」ページにリンクしているので、語呂で覚えた知識をそのまま実物の写真と結びつけられます。
- 中学受験で頻出の植物の語呂合わせ27個(分類・科・花・種子・樹木・七草)
- 「単子葉だけ覚える」植物分類のいちばん効率のいい覚え方
- 各語呂と写真付き図鑑を結びつけて、写真問題まで得点化する方法
- アブラナ科4・6・1など、語呂とセットで覚えたい特徴
- 入試で狙われる引っかけ・誤答ポイント(ウリ科の合弁/離弁など)
- 語呂を「使える知識」に変える3つのコツ
この記事を書いた人
受験アドバイザー|個別指導塾LEFY
神奈川大学附属高校→慶應義塾大学法学部→総合商社を経て、個別指導塾LEFYを創業。中学受験および中高一貫校生のサポートを担当。サピックス・グノーブル・四谷大塚・日能研など主要塾の通塾生指導経験を活かし、小学生がつまずきやすいポイントを保護者目線で分かりやすく解説しています。LEFYの無料学習ツール群の企画・監修も担当。
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中学受験の植物は「語呂+分類の地図」で覚えるのが最短
中学受験の植物は、覚えにくいグループを語呂合わせで固めるのが効率的です。ただし語呂だけでは応用問題に対応できないため、「①分類の枝分かれを理解 → ②各グループを語呂で固める → ③写真とクイズで定着」の順番が大切です。この記事では分類・10科・花のつくり・種子・七草まで27個の語呂を、写真付き図鑑リンクとともにまとめます。
語呂合わせは便利ですが、分類の全体像(地図)が頭にないと、覚えた語呂をどこに当てはめればいいか分からなくなります。まずは「上から枝分かれしていく順番」をつかみましょう。
- 種子をつくる? → つくらない=シダ・コケ植物(胞子でふえる)
- 胚珠がむき出し? → むき出し=裸子植物(マツ・イチョウなど)
- 胚珠が子房に包まれている=被子植物 → 子葉は1枚?2枚?
- 子葉1枚=単子葉類/子葉2枚=双子葉類
- 双子葉類はさらに、花びらがくっつく合弁花類と、離れている離弁花類に分かれる

双子葉類と単子葉類の見分け表
| 特徴 | 双子葉類 | 単子葉類 |
|---|---|---|
| 子葉の枚数 | 2枚 | 1枚 |
| 根 | 主根と側根 | ひげ根 |
| 葉脈 | 網状脈(あみ目) | 平行脈 |
| 茎の維管束 | 輪のように並ぶ(形成層あり) | ばらばらに散らばる(形成層なし) |
| 例 | アサガオ・ヒマワリ・アブラナ | イネ・トウモロコシ・ユリ |
現役塾講師目線のポイント
- 暗記のコツは「単子葉だけを覚える」こと。単子葉はイネ科(イネ・ムギ・ススキ・トウモロコシ・タケ・ササ)とユリ科(ユリ・チューリップ・タマネギ)+アヤメ・ツユクサくらい。ここだけ覚えれば、残りはすべて双子葉と判断できます。
中学受験 植物の語呂合わせ27選|早見表
まずは全27語呂を一覧で。気になるグループは、下の各セクションで植物名・図鑑リンク・引っかけポイントまで確認できます。
| グループ | 語呂 |
|---|---|
| 裸子植物 | 超ひまスギらしい、ソテツも! |
| 単子葉類 | 伊藤くんはいつもゆりちゃんにチュー |
| シダ植物 | 全部わらの椅子 |
| イネ科 | イイネ!父さん、ころころ進むだけ |
| ウリ科 | ボッチャン、夕方スイスイきゅうりを売っちまえ! |
| バラ科 | サバランのモモ、うめ〜ナシ! |
| アブラナ科 | ぶかぶかなだいこんあぶらなきゃ! |
| マメ科 | 家から空見たら足と豆があった |
| キク科 | タダのハコだ!キヒヒ |
| ヒルガオ科 | 朝昼夜、おやつはサツマイモ |
| ナス科 | 納豆にピーマンじゃと!? |
| ユリ科 | 冷やした床にチュー |
| ブナ科 | シカ食って、ナラぶな |
| 合弁花類 | 泣き顔がウリの友達とツツキ合う |
| 離弁花類 | バラバラのマメは危ない! |
| 単性花 | ほら!受かっとった! |
| 雌雄同株 | とにかくまっすぐ! |
| 自家受粉 | エイ!と編む |
| 茎に養分をたくわえる | はたけのじゃがいもくさっとる |
| 根に養分をたくわえる | 山田!大殺人か! |
| 子葉が地中に残る | 泣くゾ、アエ〜ン |
| 有胚乳種子(双子葉) | 途方に暮れて、顔白いな |
| ロゼットで冬越し | ロゼットおばさん、ひなたでイチゴ待つ |
| 陽樹 | 太陽待つなら栗は咲く |
| 陰樹 | 陰で遊ぶな!タカシ! |
| 春の七草 | セリ・ナズナ/ゴギョウ・ハコベラ/ホトケノザ/スズナ・スズシロ |
| 秋の七草 | お好きな服は? |
【大分類】裸子・単子葉・シダを覚える語呂
まずは大きな枠から。代表的な植物名をセットで覚えてしまいましょう(植物名をタップすると写真付きの図鑑が開きます)。
【科】中学受験でよく出る10科の語呂
科ごとに語呂合わせを覚えましょう。植物名は順番どおりに語呂の音と対応しています。
| 科 | 語呂合わせ | 代表的な植物 |
|---|---|---|
| イネ科 | イイネ!父さん、ころころ進むだけ | イネ・トウモロコシ・ササ・エノコログサ・ススキ・ムギ・タケ |
| ウリ科 | ボッチャン、夕方スイスイきゅうりを売っちまえ! | カボチャ・ユウガオ・スイカ・キュウリ・ウリ・ヘチマ |
| バラ科 | サバランのモモ、うめ〜ナシ! | サクラ・バラ・リンゴ・モモ・ウメ・ナシ |
| アブラナ科 | ぶかぶかなだいこんあぶらなきゃ! | ブロッコリー・カリフラワー・ナズナ・ダイコン・アブラナ・キャベツ |
| マメ科 | 家から空見たら足と豆があった | インゲンマメ・エンドウ・ソラマメ・アズキ・シロツメクサ |
| キク科 | タダのハコだ!キヒヒ | タンポポ・ダリア・ハルジオン・コスモス・キク・ヒマワリ・ヒメジョオン |
| ヒルガオ科 | 朝昼夜、おやつはサツマイモ | アサガオ・ヒルガオ・ヨルガオ・サツマイモ |
| ナス科 | 納豆にピーマンじゃと!? | ナス・トウガラシ・ピーマン・ジャガイモ・トマト |
| ユリ科 | 冷やした床にチュー | ヒヤシンス・ユリ・カタクリ・チューリップ |
| ブナ科 | シカ食って、ナラぶな | シイ・カシ・クリ・ナラ・ブナ |
アブラナ科の花のつくりは「4・6・1」。花びら4枚・おしべ6本(うち4本が長く2本が短い)・めしべ1本。十字に咲く花の形とセットで覚えると、記述問題でも強くなります。
【花の分類】合弁花・離弁花・単性花の語呂
「泣き顔がウリの友達とツツキ合う」
→ ナス科・キク科・ヒルガオ科・ウリ科・ツツジ科
「バラバラのマメは危ない!」
→ バラ科・マメ科・アブラナ科
花のつくりとセットで問われる「花粉の運ばれ方」も押さえておきましょう。花弁が地味なら風媒花、目立ってみつがあれば虫媒花が見分けの目印です。
【種子・貯蔵・冬越し】間違えやすいグループの語呂
【樹木・季節】陽樹・陰樹と七草の語呂
語呂で覚えるときの引っかけ・誤答ポイント
語呂で植物名を覚えても、入試では「分類の細かい例外」や「教材によって扱いが分かれる論点」で失点しがちです。とくに次の5つは、塾の現場でも質問が多いポイントです。
- 裸子植物には実ができない。子房がないため、イチョウのギンナンやマツぼっくりは「実」ではなく「種子」です。
- 双子葉でも有胚乳の例外がある。カキ・トマト・ナス・ホウレンソウ・オシロイバナは、双子葉なのに有胚乳種子。多くの双子葉(マメ科・アブラナ科など)は無胚乳なので、例外として狙われます。
- タンポポ・ヒマワリ(キク科)は合弁花。1枚ずつ離れて見えますが、小さな花の集まり(頭状花)で、個々の花は根元でくっついた合弁花です。
- ウリ科は教材により合弁花/離弁花が分かれる。旧エングラー体系では合弁花、新エングラー体系では離弁花に分類します。志望校・塾の教材がどちらで扱っているかを必ず確認してください。
- カブ・ダイコンの肥大部は、厳密には「根+胚軸(茎の基部)」。語呂では「根」グループに入れますが、上部は胚軸(茎)です。「ダイコンは大きな根?」という論点で問われることがあります。
語呂を「使える知識」に変える3つのコツ
現役塾講師目線のポイント
- 写真・実物と結びつける。「ヘチマってどんな形?」が思い浮かばないと、語呂で名前が出ても写真問題で選べません。語呂で覚えたら、必ず図鑑や写真で実物を確認しましょう。
- 「特徴」までひとセットで覚える。科の名前だけでなく「アブラナ科=花4・おしべ6・めしべ1」「マメ科=根に根粒」のように、よく問われる特徴をくっつけておくと記述問題にも対応できます。
- 覚えたらすぐ問題で試す。思い出す練習(テスト)をして初めて記憶は定着します。覚えた直後に一問でも解くと、抜けやすいところがその場で分かります。
語呂→図鑑→クイズの3ステップで定着させる
-
語呂でグループごと暗記する
この記事の早見表や各語呂で、覚えにくいグループを「ひとかたまりの音」として頭に入れます。まずは分類・科の語呂から。
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写真付き図鑑で実物を確認する
語呂に出てきた植物名をタップし、生物図鑑で実物の写真・特徴を確認します。名前と姿が結びつくと、写真問題に対応できるようになります。
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クイズで思い出す練習をする
覚えた直後に写真クイズで試すと、抜けやすいところがその場で分かります。間違えた植物だけ図鑑に戻って復習しましょう。
生物図鑑|植物を写真クイズで覚える
この記事に出てきた植物を、写真・クイズ・図鑑形式で確認できる中学受験理科の生物分野学習ツールです。会員登録不要・無料。
- 植物・昆虫・分類を実物の写真で学習
- クイズ形式で名前と特徴をセットで定着
- 語呂で覚えたグループを写真で照合
- 似た植物を比較して違いを把握
よくある質問
Q. 語呂合わせだけで植物は乗り切れますか?
いいえ。語呂は「グループの暗記」には最強ですが、花のつくりや光合成のしくみといった理解が必要な問題には別の対策が要ります。語呂で土台を固め、図や実験問題で理解を補うのが王道です。
Q. 双子葉と単子葉はどう見分ければいいですか?
子葉の枚数(2枚/1枚)、根(主根・側根/ひげ根)、葉脈(網状/平行)、茎の維管束(輪状/散らばる)の4点セットで判断します。単子葉だけ覚えて、残りは双子葉と判断するのが近道です。
Q. 同じ植物が複数の語呂に出てきますが大丈夫ですか?
問題ありません。たとえばトウモロコシは「単子葉・雌雄同株・有胚乳・自家受粉」と複数のグループに属します。むしろ「いくつもの分類にまたがる植物」は入試で狙われやすいので、重複に気づけることが得点力になります。
まとめ|植物の語呂は「写真・特徴・演習」とセットで定着
中学受験の植物は、覚えにくいグループを27個の語呂で固めるのが近道です。ただし語呂はあくまで入口。①語呂でグループを暗記 → ②写真付き図鑑で実物を確認 → ③クイズで思い出す練習、という順番で進めると、近年増えている写真問題にも対応できます。引っかけ(ウリ科の合弁/離弁、双子葉の有胚乳など)まで押さえれば、植物は安定した得点源になります。
