多くの中学受験生は、小学4年生ごろから塾に通い本格的に受験勉強を始めますが、
「低学年のうちは何もさせなくていいの?」
「周りより早く準備を始めたいけど何をしたらいいのか分からない」
とお悩みの保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、将来中学受験を検討している保護者の方に向け、小学校低学年のうちからやっておくべきことをご紹介していきます。
多くの中学受験塾では小3の2月からスタート
多くの中学受験塾では、小3の2月から新小4生として、中学受験のカリキュラムがスタートします。
学習内容に着目すれば、この小3の2月から学習する内容をしっかりと学習しておけば、最難関校であろうと十分対応できます。
そのため、小3までの取り組みは、中学受験内容を先取りすることよりも、もっと根本的なところに意識を向けたものになります。
いざ小4以降の中学受験勉強がスタートすると、小3までの時期に培った好奇心や経験、習慣が大変大きく成績に影響することを実感されるはずです。
できるだけ早い時期から、本記事でご紹介するようなポイントを意識しておくと小4以降の中学受験勉強がスムーズになるはずです。
小1~小3向けの授業を開講している塾もありますが、中学受験を意識するからといって必ず早い段階から塾に通う必要はありません。
小4の冒頭で大した差はつきませんので、焦らず、本記事に書いたようなポイントを意識して過ごしてください。
低学年のうちにやっておくべき・意識しておくべきこと
本をたくさん読む
本をたくさん読むことは、国語だけでなく、他教科にも大きく役立ちます。
読書が好きな子は活字に慣れているので国語の長文を抵抗なく読むことができますし、他科目においては問題文が長くても正確に問題文の意味を把握することができます。
また、理科や社会においては、テキストの説明箇所も抵抗なく読み進めることができます。
説明や解説を読むことができる能力は、中学受験においてかなり有利です。
お子さんに読書習慣をつけてもらう際に注意したいのは、【活字嫌い】にさせないことです。
親が読ませたい「勉強になる本」ばかりを無理やり読ませてしまうと、文章を読むという行為が子どもにとって億劫なことになってしまいます。
低学年のうちは親が本を決めるのではなく、お子さんに本屋や図書館で自分の好きなジャンルの本を選ばせてあげてください。
自然に「読んで理解する」力がついてくるはずです。
さまざまな体験をする
物事を深く知りたい、理由を知りたい、もっと知りたいと思うような「知的好奇心」が旺盛であること、想像力が豊かであることは、中学受験において大変有利です。
低学年のうちにさまざまな体験をさせてあげることは、「知的好奇心」を育むことや、経験からくる想像力の豊かさに繋がります。
勉強している中で
「あっ、前に体験したあれだ!」
と、過去に経験したことが受験勉強と関連づくことで、勉強内容に興味を持つことができ、飲み込みがはやくなるでしょう。
子どもの「もっと知りたい」と思う気持ちを深めることができます。
また、例えば算数では、
「この図形の動きはあの遊びのボールの動きと似てるから想像できる!こうじゃない?」
というように、経験が想像力を後押ししてくれることもあります。
こういった経験がないお子さんは、イメージができないまま、算数で学習したルールどおりに考えるしかなく、応用問題等で苦戦してしまう可能性が高いです。
算数だけでなく、国語ではお友達とのコミュニケーション、理科ではお手伝いの経験、社会ではお出かけの経験などが想像力につながるはずです。
ただし、あまりに受験勉強を意識しすぎて、お勉強っぽい図形ゲームをさせたり、教養になりそうなところに連れていくようなことばかりだと、お子さんが夢中にならないかもしれません。
低学年のうちはそういったことは意識せず、さまざまな遊び、お手伝い、幅広い経験をしてもらい、お子さんが夢中になったことには深く入り込めるようにしてあげましょう。
十分に運動しておく
中学受験では体力があるお子さんが有利です。
長時間机に向かって勉強することは想像以上に体力を消耗しますし、風邪を引いたり体調を崩してしまうと学校や塾の授業を休まなければなりません。
運動を習慣化し、体力をつけておきましょう。
運動をすることで、体力の増強にくわえ、脳内にエンドルフィンというストレス解消ホルモンが分泌されリフレッシュされた状態で勉強に取り組むことができます。
また、スポーツ系の習いごとは競争心を育てるためにも非常に有効です。
競争心が弱い子は、成績や順位にあまり関心がなく、ライバルに負けたくない気持ちが薄くなってしまいます。
ライバルに勝ちたいという競争心は受験勉強の強いモチベーションになりますので、競争心を培っておいた方が中学受験には有利と言えます。
勉強習慣をつける
低学年の間に楽しんで学習する習慣を身につけ、勉強に対する苦手意識を持たせないことが大切です。
勉強習慣をつけるためには、以下の2つのポイントを意識しましょう。
①場所と時間を固定する
“決まった時間に、決まった場所で”
これが、行動を習慣化させる上で大切なポイントです。
お子さんが自身でスケジュールを管理するのは難しいので、最初のうちは親御さんが促してあげましょう。何度か続けているうちに、その時間とその場所が“勉強”という行動と関連付けられていきます。
②無理のない学習計画を立てる
最初から張り切って内容を詰め込みすぎると長続きしません。
大切なのは勉強を“習慣化”させることですから、最初のうちは内容や時間にこだわりすぎず、無理なく続けられる範囲で取り組むことを意識しましょう。
③勉強したら褒めてあげる
勉強を頑張ったら、しっかり褒めてあげてください。
もちろんテストの結果も褒めてあげるべきですが、勉強したことを褒めてあげることで、勉強することに前向きになってくれます。
正しい勉強法を身に着けてもらうことと、勉強したことを褒めることをセットで行うことで、勉強に継続的に前向きに取り組んでくれるようになり、小4以降にかなり大きな差が生まれます。
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勉強面で意識したいこと
字を丁寧に素早く書けるようにしておく
受験においては、素早く読める字を書けることは大きなアドバンテージになります。
試験では、限られた時間の中で、計算をしたり、記述を書かなければなりませんし、普段の勉強においても字を書くのが素早ければ、同じ時間内でより多くの勉強をこなすことができます。
字が汚いと、見直した時に自分でさえ読めないことがありますし、字が奇麗だとしても書くのが遅いと、考えることよりも字を書くことに集中してしまっている可能性があります。
正しい字の形を理解できていなかったり、鉛筆に慣れていなかったりすると、どうしても雑な字になってしまいがちです。
字を習い始めたばかりの低学年の時期から、丁寧な字を素早く書けるよう意識しておくといいでしょう。
漢字はしっかり勉強しておく
中学受験では必ずと言っていいほど漢字問題が出題されます。
きちんと覚えておけば確実に得点できる問題なので、1点の差が合否を左右する中学受験では非常に重要な得点源です。
また、漢字学習は語彙力アップにもつながるため、読解力の向上も期待できます。
社会においても、歴史上の人物の名前や地理の用語などを漢字で覚えることが苦でなくなります。
計算練習はしっかりしておく
計算は算数や理科の土台です。
計算が素早く正確なだけで、かなりリードすることができます。
また、低学年のうちから計算をはじめ、数字に多く触れておくことで、数字への抵抗感がなくなり、数量の感覚をつかむことが出来るようになります。
小4、小5の段階で計算力が課題になり、計算練習に注力する受験生はかなり多くいますので、計算だけは完ぺきにしておきましょう。
低学年のうちの親の取り組み
中学受験の情報収集
中学受験は親の受験と言われるほど、保護者の関わり方が結果を大きく左右します。
志望校選びなどは小4以降にお子さんの成績などを踏まえて開始すれば問題ありませんが、塾選びや、早期から取り組んだ方がよい勉強習慣・方法などは、低学年のうちから調べておきましょう。
転塾はしないにこしたことはありませんし、勉強習慣・方法は一朝一夕で身につくものではありません。インターネット、口コミサイト、すでに中学受験を終えた方や、現在小4~小6のお子さんがいらっしゃる保護者の方に聞くなど、できるだけ多くの情報を集めておきましょう。
お子さんとよく会話をする
お母さん、お父さんとの家庭での会話は、お子さんの語彙力や理解力に大きく影響します。「やばい」「すごい」などの言葉ではなく、適切な言葉で表現してあげたり、「この話は難しいし、話さなくていっか」と思わないで、色々なことをお子さんに共有してあげることで、自然にお子さんの語彙力や理解力、知識力が高まります。
LEFYの中学受験個別指導
当塾LEFYでは、
- 集団塾の宿題がスムーズに進まない
- その結果、毎月のテストで思うような結果が出ない
- もっと勉強するように言うが、喧嘩になってしまう
- 今のレベルで第1志望は狙えるの?他にいい学校は?
- 計算ミスが減らない。図や式を書かない
などなど、中学受験を目指すご家庭の多くが抱えるお悩みに対して、お子さんの性格、タイプ、現在の学力に応じて、随時アドバイスしています。
一気に偏差値を10、20上げるような魔法はありません。
ご家庭、塾が協力しつつ、現状から少しずつでも改善し、勉強習慣を含めて基礎力をつけていくことで、最終的に6年生になったときに偏差値に結果が表れてきます。
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