教育

【中学受験】子供が全然勉強しない…。親がイライラしてしまうときは?

中学受験を目指される保護者様からお子様が全然勉強しない…というお悩みを大変よく聞きます。またその中にも

「ゲームなどの遊びに夢中で勉強しない…」
勉強が嫌い・面倒くさがってしまう…」
「塾の授業中に寝てしまっている…」
「勉強時間は取っているが、ダラダラと過ごしてしまう…」

などなど、色々なお悩みをお聞きします。
また、お子様のこういった状況を毎日見て、保護者様がイライラしてしまい、お子様と頻繁に喧嘩になってしまう…なんてこともよくあると思います。
そして、これと合わせて発生するのは、保護者様が勉強に関するアドバイス等をしても、お子様が全く聞く耳を持ってくれない、といったことです。

理想的なのは、お子様と保護者様が良好な関係を築き、その上で一緒に中学受験合格に向けて歩みを進めていくことです。

本記事ではお子様が自ら勉強してくれるようになるために保護者様が取るべきアクションをご紹介していきます。

また、そんな様子を見てイライラしてしまうとき、保護者が気を付けるべきポイントもご紹介します。

▼こちらの記事も参考に!
【中学受験算数】オススメ問題集一覧&使い方を塾講師がご紹介!
【中学受験】個別指導塾だけで合格できる!?集団塾との違い・比較も

子供が勉強しないのには理由がある!まずは言い分を聞こう

まずはなぜお子さんが勉強をしないのかを考えてみましょう。
そして可能であれば、お子さんご自身になぜ勉強したくないのかを聞いてみましょう

「親の言うことを聞きたくない!」ということでただ反発している可能性もありますが、なにかしら他にも要因があるはずです。
まずはしっかりとお子さんの言い分を受け止め、その上で対処法を検討していきましょう。

 以下では、よくあるお子さんが勉強しない理由をご紹介します。

①他の友達は遊んでる!

一部の私立小学校を除けば、小学校の友達の多くは中学受験をせず、中学受験に向けた勉強もしていないはずです。

「他の友達は学校の宿題以外は特に勉強せずに遊んでいるのに、なんで自分は遊びを我慢してこんなに勉強しなくちゃいけないんだ!」という気持ちになってしまうこと容易に想像できます。
自分だけ我慢するのはつらいですよね。

②ゲームが楽しすぎる!

最近ではゲームもスマホでできるようになったりと、以前よりも手軽にアクセスできるようになり、ゲームに熱中しているお子さんが増えています。

ゲームは友達とでなくとも一人で遊ぶことができますので、際限がなく夢中になりすぎているケースがあります。そうなると、勉強なんてせずに早くゲームをしたい、また、勉強をしているときでさえもゲームのことが頭から離れず勉強に集中できない、といったことが起きてしまいます。

③なんのために勉強するかわからない…

そもそも、なぜこんなに頑張って勉強しなきゃいけないのかが全く分かっていないというケースがあります。

目的・目標がわからず、頑張る理由も腑に落ちないまま頑張ることが難しいのは当然ですよね。

もちろん小学生ですから、細かく将来を見据えて目的を理解することは難しいですが、モチベーションを維持してあげるためにも、しっかりとこの点については対話を重ねる必要があります。

④勉強してもなにもいいことがない!

漠然と勉強しなきゃいけないことはわかっているけれど、勉強してもなにもいいことがないと感じてしまい、勉強に身が入らない子が多くいます。

よくあるのは、塾に通い始めたころはそこまで抵抗感なく勉強できていたけれど、毎回のテストの結果が思う通りにいかず、テストの度にお母さんお父さんに怒られてしまい、もしくは友達に負けてしまい劣等感を感じ、勉強が嫌になってしまうケースです。

勉強してもどうせいい点が取れないし、怒られるし、じゃあ勉強しなくていいや…」というような心境ですね。
こうなると中々改善が難しく、第3者を介入することが解決の近道かもしれません。

⑤勉強が全然わからないから勉強したくない

頑張って塾に行き、宿題にも頑張って取り組もうとしているけれど、全然理解できずに苦しんでいるケースがあります。
日々の勉強がわからないことだらけで、しかもテストや模試の結果も思う通りにいかなければ、勉強を嫌になっても仕方ないですよね…。

では保護者はどうすればいい?

子供が勉強しない、勉強が嫌いなことには上に書いた点以外にも様々な要因があり、それらが複合的に影響しているはずですが、上に書いたそれぞれの原因に対して保護者様が取るべき対応策の一例をご紹介します。

①他の友達が遊んでいて羨ましい場合

これは程度の差はあれ、ほとんどの受験生が感じることです。小6の高学年になるにつれ、どんどんと遊ぶことのできる時間は減っていきますので、序盤から少しずつ慣れていくことが大切です。

自分だけ遊べないことに慣れていくというよりは、勉強に自ら楽しんで取り組んでもらえるようにしていく必要があります。

塾で友達とテストの点数を競い合ったり、テストでいい点数を取ったら褒めてもらえる、もしくはご褒美をもらえるなど、子供が自ら遊びよりも勉強を優先してくれるようにしましょう。ただし、競争環境が苦手な子にとっては競争協環境はマイナスに働いてしまいますので、お子さんのご性格などを考慮して、最適な判断をしましょう。

②ゲーム等に熱中してしまっている場合

ゲームはやればやるほど没頭してしまいますので注意が必要です。
しかし、突然ゲームが一切禁止とされてしまうと、嫌気がさし、勉強のやる気も皆無になってしまう可能性があります。
1日▲時間勉強したら30分、テストでいい点数を取ったら2時間など、徐々に制約を設けていくことが大切です。

③モチベーションが湧かない場合

そもそも勉強のモチベーションがない場合、当然ですがモチベーションが上がる可能性があることをさせてあげましょう。
例えば、以下のようなことがあります。

志望校の文化祭や体育祭に行ってみる
中学受験を終えた先輩(中高生)に話を聞いてみる
中学生になったらしたいことを考えてみる
将来の夢を叶えるための道筋を一緒に考えてみる 

また、このような将来的な話がモチベーションにつながりづらいお子さんもいらっしゃいますので、その場合は、テストでいい点数を取れたら褒めるご褒美を設定するなど、目の前の勉強にモチベーションをもって臨んでもらえるようにするといったことのほうが効果が大きいかもしれません。

ご褒美で頑張ってもらいつつ、徐々にいい成績を取ることができてくれば、本人もいい成績をとることが楽しくなってくる可能性もありますので、様子を見ながら調整してみてください。

④怒られるだけだと思ってしまっている場合

時には叱ることも大切ですが、毎度テストの結果が返ってくる度に叱ってしまうと、子供は勉強が嫌になってしまいます

1度や2度叱って、その次のテストで成績が良くなり、それで褒めてもらうことができれば、好循環に入ることも十分考えられますが、お悩みの方はそうではないケースだと思います。
一度こういった状況になってしまうと、叱るのをやめたからといって、自ら進んで勉強するようになるわけでもない可能性が高いはずです。

例えばお母さん・お父さんで役割分担をする、もしくは塾の先生など第3者に褒めてもらう役割を担ってもらうなどにより、子供のモチベーションが回復するかもしれません。

⑤授業を全然理解できていない場合

塾の授業が理解できず、宿題も全然わからない…といったことが原因で勉強に嫌気がさしてしまっているケースです。この場合当然ですが、しっかりと着実に理解させてあげることが大切です。

小6の高学年になるにつれ、特に算数はそれまでに学習した内容の積み重ねが重要ですので、ますます理解できなくなってしまうはずです。

保護者様がご家庭学習の際にサポートをしてあげる、また、集団塾にお通いの場合は個別指導塾や家庭教師などに苦手科目だけを依頼するなどが対応策となります。

お子さんに楽しく自ら進んで勉強してもらうために

上にあげた対応策以外にも、お子さんが楽しく自ら勉強をしてくれるような取り組みが必要です。

頑張ったらしっかり褒めてあげる

テストで良い結果を取ることができたときはもちろん、普段から継続的に勉強を頑張っていることも褒めてあげることが大切です。

時に叱ることも大切ですが、イヤイヤな状態での勉強と、自ら能動的に取り組む勉強では、同じ勉強時間でも、理解・定着度が全く異なります。できるだけ褒めて、前向きに勉強してもらいましょう

保護者はできるだけ勉強内容に干渉しない

お母さん、お父さんから勉強を教えてもらったり、アドバイスを受けたりすることを嫌がるけれど、塾の先生の言うことは素直に聞くというお子さんが多くいらっしゃいます。

こういった場合は、勉強面については塾の先生に一任してしまい、保護者様はあまり勉強内容には干渉しないほうが、良好な親子関係を築くことができる可能性が高いかもしれません。

全く干渉しないことは難しいケースもあると思いますが、できるだけ塾の先生に任せきってしまったほうが保護者様の負担も軽くなるはずです。

勉強の進捗や、普段の様子は定期的に先生から報告してもらうようにし、保護者様のご要望は可能な範囲で、塾の先生に伝えてみるようにしてみましょう。

集団塾では生徒数があまりにも多いため、塾の先生もひとりひとりの生徒にそこまで細かく対応しきれないかもしれませんが、個別指導塾や家庭教師の場合、1人の生徒と十分に時間を取ることができるため、生徒と密にコミュニケーションを取ることができるはずですので、こういった状況でお困りの場合は検討してみてください。

親がイライラしてしまうときは…

子供が自ら勉強するようになるための施策をいくつか書いてきましたが、とはいえ急に子供が自ら勉強をしだすとも言えません…。

そのため、少し長い目でみて、徐々に改善していく必要があります。そんな過程で、お母さんやお父さんがイライラしてしまうことがあるはずです。

ほとんどのご家庭のお母さん、お父さんがこのイライラを経験し、これは中々避けられないことですが、そんな時に注意してほしいことをご紹介します。

イライラがわかるように(感情的に)叱らないで!

保護者がイライラしている様子を見ると、子供もイライラしてしまい、喧嘩になってしまうでしょう。

むしろ勉強を放棄してしまうかもしれません。感情的に叱っても全く効果がなく、むしろマイナスに働く可能性さえあると意識しておきましょう。

絶対に他の子と比べないで!

保護者の方には、他のお子さんの成績や日々の勉強状況など、様々な情報が入ってきて、焦りを感じることが多いと思います。
しかし、絶対に他のお子さんと比べるような発言をしてはいけません

相手が大人であれば絶対にしてはいけないことだとわかっていながらも、お子さん相手には無意識に言葉に出してしまうことがあります。

お子さんが自信を失ってしまったり、嫌な気持ちになってしまい、勉強をしなくなってしまう可能性が非常に高いです。
絶対にやめましょう

塾の先生に相談してみよう

イライラしてしまったときは、一旦冷静になり、その原因を考えたうえで塾の先生に相談してみましょう。

先に述べたように、親からの言葉は受け入れられないけれど、塾の先生など第3者の言葉は素直に受け入れることができるケースが多くあります。
塾の先生からお子さんに伝えてみてほしい言葉や内容を相談してみましょう。

 まとめ

中学受験は保護者のお子さんへの接し方も非常に大きく影響し、お子さんご自身ももちろん、保護者様にも心身ともに大きな負荷がかかります

辛いことが一切なく中学受験を終えることができるご家庭はほとんどいませんから、冷静になって、対処法を検討していきましょう

今よりも成績が上がっていけば、お子さんも保護者様もうれしく、喧嘩も発生しづらいはずですから、子供が楽しく能動的に勉強に取り組んでくれるようになることを最優先に考えて対処しましょう。

LEFYでは、お子さんの性格やタイプ、そしてご家庭と塾の先生の役割なども考え、指導にあたっています。

その結果、ほとんどの生徒が勉強のやる気を出し、自ら勉強に取り組むようになっています。もしお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

【中学受験】受験直前の1月は学校を休む?入試直前の過ごし方を考えよう!

【中学受験】個別指導塾の併用・掛け持ちはあり?

▲レフィーのインスタグラムはこちらから
中学受験・中高一貫校生の成績UPのコツやレフィーのことについて発信しています!