中高一貫校にお通いの中高生、保護者であれば「深海魚」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
「深海魚」とは、中高一貫校で学内成績が最下層の生徒のことを、ずっと深海に生息し決して浮上することのない深海魚に例えた呼称です。
成績落ちこぼれ生徒と同じ意味で使われます。
たしかに、中高一貫校では、成績があまり流動的ではなく、成績上位生も下位生もある程度固定されている印象です。
もちろん、中高一貫校以外にもあてはまる傾向ではありますが、中高一貫校は6年間ほぼ同じメンバーで過ごすことになりますので、一度ついてしまった成績・順位は覆すことが難しいことには納得がいきます。
本記事では、中高一貫校でなぜ深海魚が生まれてしまうのか、また、深海魚にならないためにどのようなことを心がけ、行動すればよいのかをご紹介していきます。
なぜ深海魚が生まれてしまうのか?
中学受験後の燃え尽き症候群のため
中学受験終了後、受験勉強をやり切った達成感から脱力しすぎてしまい、勉強を全くしなくなってしまう方がいます。このことを「燃え尽き症候群」と呼びます。
「燃え尽き症候群」になってしまうと、勉強に身が入らず、せっかく中学受験でいい学校に入学できたのに、中学でとんでもない成績をとってしまうなんてこともあります。
たしかに、中学受験は小学生にとってかなりハードで、様々な遊び・娯楽の誘惑を我慢してきているはずですから、気が緩んでしまう気持ちもわかります。
その結果、中学以降、全然勉強しなくなり、成績が低迷してしまいます。
学力レベルが同等の生徒が集まっているから
通っている学校には、中学受験の結果、同じような学力レベルの生徒が入学しているはずです。
また、特に数学や英語は積み重ねが重要な科目ですから、1度つまずいてしまうと、他の生徒よりもたくさん勉強して挽回しない限り、成績を伸ばすことが難しくなってしまいます。
同等の学力レベルの友達に追いつき追い抜くのは、たしかに労力がいることですよね。
勉強するモチベーションがわかないから
中高一貫校生は、基本的に高校受験がありません。
中学入学後、次の受験は6年後の大学受験になります。
そのため、おおよそ高校2年生ごろからは大学受験を意識して勉強に精を出す生徒がちらほら現れ始めますが、それまでは中々勉強のモチベーションを見出しづらいということもありそうです。
自分で管理して勉強することができないから
中学受験では、保護者がテストの日程を把握し、それに向けた勉強や、毎週の宿題を管理していたケースが多いのではないでしょうか。
しかし、中学生からは、学校でテスト日程や範囲が通知され、保護者の方が見てもわかりづらく、中高生が自分自身でそれらを把握、管理していかなければなりません。
そういったことをこれまでに経験していないため、テストの日程もわからないし、範囲もわからない、つまりテストに向けた勉強計画も立てられないという中高生が多いようです。
このケースの場合、生徒自身にはそこまで勉強をさぼっているつもりがないこともあり、成績を伸ばすのが大変なこともあります。
成績悪いキャラで定着してしまう
中高一貫校は基本的には6年間同じメンバーの友達と過ごすことになります。
中学1年生頃から成績が最下位層だとすると、成績が悪いキャラとして友達にも捉えられ、また、自分自身もそう捉えられることに慣れてしまうケースがあります。
そうなると、成績を伸ばさなければという強い意志を持つことができず、6年間ずっと成績最下位層、つまり深海魚になってしまいます。
深海魚からの脱却方法
では、どのように深海魚から脱却できるのでしょうか。
入学前なら先取り学習を
中学受験が終了し、まだ中学に入学する前であれば、中学で学ぶ範囲の勉強に着手しておくことが有効です。
最初のテスト結果は、その後のテスト結果に大きく影響してしまいますので、最初のテストでいい成績を取ることができるよう先取りして対策しておきましょう。
【中学受験】終わった後~入学までの過ごし方とおススメの準備学習
ご褒美でモチベーションをあげる
大学など将来を意識したり、学内順位を伸ばしたいなどのモチベーションにより、生徒が自発的に勉強に能動的に取り組んでくれることがベストではありますが、中高一貫校ではモチベーションを見出しづらい気持ちもわかります。
その場合は、定期テストで〇点、〇位だったらお小遣いをあげるなど、ご家庭でルールを決めてモチベーションを作り出してみるのも一つの手です。
1科目だけでいいから成績を伸ばす
いい成績を取ろうと思うきっかけの一つには、一度いい成績を取れてうれしかったから、ということもあります。
そもそもそれができないという悩みもあるかもしれませんが、まずは1科目だけ、勉強を強制したり、ご褒美で釣ったりすることで、成績を伸ばしてみることは重要です。
個別指導塾であれば、授業中は勉強を半ば強制されますので、塾に通わせることも検討してみましょう。
学習計画を作成し、管理する
そもそもテストはいつあるのか、テストの出題範囲はどこか、そのために何をどのように勉強すればいいのか全くわからない状態である可能性もあります。
最終的にはそういったことは自分で管理できるようにならなければなりませんが、まずは保護者や塾がサポートしてあげてもいいかもしれません。
その結果、1科目でもいい成績を取ることができたり、定期テストに向けてどのような動きをすればよいのかという感覚をつかむことができれば、その後もいい成績を取ることができるかもしれません。
高校生なら基礎から早急に着手
高校1年生以降は、小手先の詰め込みやテクニックでは、定期テストの成績を伸ばすことが難しくなってきます。
それまでにかなりの差がついてしまっていますので、中学範囲からしっかりと学びなおさなければなりません。
大学受験でも悲惨な結果になってしまいかねませんので、早急に学びなおしの機会を設けましょう。
焦って目の前の勉強にたくさん取り組む方が多くいますが、それまでにさぼりすぎている場合は、今習っている内容を理解するのがかなり大変なはずです。
どこからどのように学びなおすべきなのかを冷静に判断し、大学受験本番までの残り時間も考慮しつつ、長期的な学習計画を立てる必要があります。
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また、LEFYには多数の中高一貫校生が通塾しており、多くの生徒が成績UPを果たしています。
先述した通り、中高一貫校の中1~高1生は明確なモチベーションを持ちづらい傾向にあるため、受験生よりも成績を伸ばすことが難しい傾向にありますが、生徒の状況や性格に合わせ、まずは1科目から成績を伸ばすのか、それとも計画通り進めていくのかなど、ひとりひとり異なる指導を行っています。
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