受験

【中学受験】一番伸びる時期はいつ?逆転合格のラストチャンスは?

「頑張って勉強してるのに全然成績が伸びない…。伸びる可能性はあるの?」
「勉強時間はあるけど本人が受験モードに入らない。みんないつごろから本気になるの?」
「入試本番まであと数カ月。逆転合格の可能性はある?」

などなど、お子さんのご状況は様々だと思いますが、入試本番が近づくにつれ、成績が伸びる可能性があるのか、不安になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、塾講師の経験、感覚から、中学受験生の成績が大幅に伸びるタイミングについてお話していきます。

偏差値の伸びを気にしよう

成績というのは、テストの点数、順位、偏差値などを指していると思いますが、中学受験生のみなさんが最も気にしなければならないのは、偏差値です。

偏差値とは、大雑把にいうと、「受験生全体におけるあなたの点数の評価」のことです。

つまり、みんな90点くらいをとっているテストで80点を取った場合の偏差値と、みんなが60点くらいのテストで80点を取った場合では、後者のほうが偏差値が大きくなります。

入試本番は、相対的な評価によって合否が決まりますので、普段の模試やテストにおいても、気にすべき指標は偏差値になります。

では、偏差値が伸びる時期をご紹介していきます。

小6の夏期講習の後

小6の夏は天王山だとよく言われますが、たしかにそのとおりで、夏期講習の前と後を比較して、偏差値が急激に伸びる生徒が一定数存在します。

その理由は次のようなものだと考えられます。

勉強時間で差がつく

長期休暇以外の普段の生活では、毎日小学校があり、そのあとに塾の授業が週に数回あるため、受験生はみんな同じような1週間の動きを繰り返しているはずです。

一方で、夏休みは、夏期講習の授業を受けている時間はそこまで大差がないと考えられますが、塾で過ごす以外の時間も十分にあるはずで、その時間の使い方は受験生によって大きく異なります

その時間も頑張って勉強した人と、勉強をサボってしまった人に大きな差がつくのは当然ですよね。

ただ実際には、小6の夏休みにおいては、塾の夏期講習の時間も長く、宿題もかなり出るようになりますし、かなり焦りを感じる保護者の方も多いため、大半の受験生が夏前と比べるとかなり頑張って勉強に取り組んでいます。

そのため、小6の受験生全体として学力が大きく伸びている中で偏差値を伸ばすためには、受験生全体の学力の伸びよりも大きな成長をしなければなりません。

勉強内容で差がつく

勉強時間で差がつくことに加え、勉強内容の面でも差がつくことがあります。

小6の夏休みは苦手科目や苦手範囲の克服をはじめ、受験に向けて自分の足りない部分を補填するすることに十分に時間を割くべきですが、それができている受験生と、できなかった受験生で夏明けに大きな差が生まれます。

苦手科目は分かりやすいと思いますが、苦手分野は得意科目の中にもあったりするものですので、夏休み前にこれまでの模試などを振り返り、苦手分野を把握し、夏休みの間の勉強計画を立てることが大切です。

自分の苦手分野がわからなかったり、どんな教材を使って勉強すべきかわからない場合は、塾の先生にアドバイスをもらうようにしましょう。

以下の記事では夏休みの過ごし方をご紹介していますので、これから夏休みを迎える方はぜひ参考にしてみてください。

【中学受験】合格する小5,小6の夏休みの過ごし方や計画は?差がつく夏休み。

小6の12月と1月

入試本番前の最後の模試は12月上旬~中旬のため、12月~1月の偏差値の伸びを観測することは難しいのですが、塾講師の感覚としては、この時期に急激の成長が著しいと感じます。

また、もっと時期が遅く、1月の入試を受けた後に、2月1日からの入試の間の期間に伸びるお子さんもいらっしゃいます。

小6の夏休み前後に大きく伸びるお子さんもいらっしゃいますが、入試直前の12月・1月に伸びるお子さんの成長のほうが急激で目覚ましいものだと感じます。

考えられる主な理由をご紹介します。

受験本番が近いことを本人が認識するから

お子さんは小学生ですから、自分の将来や夢などを糧に高いモチベーションで勉強を継続したり、勉強計画を立てて自分で管理したりと、大人のような振る舞いは非常に難しく、また、中学受験は親の受験と言われるほどで、保護者の手厚いサポートが必要です。

そのため、実態としては、小6の秋ごろまでは当事者意識が薄い受験生も多く、そこまで本気で受験勉強に向き合うことができていないお子さんが大半だと思います。

しかし、12月、1月ごろになると、周囲の受験生の雰囲気が変わり始め、その影響を受けて、受験モードに入ることがあります。

受け身の姿勢で取り組む勉強と、自ら取り組む勉強では効率が大きく違いますから、その結果が表れてくるといった感じでしょうか。

過去問など総合問題で知識が整理され、実践的になってくるから

中学受験のカリキュラム上、小5の終わりまでに基本的な新単元の学習は完了し、小6からは、その発展的な学習がメインとなります。とはいえ、小6の夏までは、小5までに学習した内容をベースとした、典型的な頻出パターン問題の学習が多く、しっかりとその問題を解けるようにすることが勉強の目標となります。

塾ごとに、定期的にテストがあると思いますが、それらも、基本的には毎週の授業で習った内容や、出された宿題を完璧にしておけば、かなり高得点が取れるはずです。

しかし、夏明けごろからは、さらに発展的な問題を扱ったり、受験生によっては過去問に取り組み始めたりと、今まで勉強してきた内容から総合的に出題され、そしてそれらを問題に応じて柔軟に扱って考える必要が出てきます

こういった練習を繰り返す中で、知識が整理され、それらを実践的につかうことができるようになります

そうなると、一見難しそうに見えても、なんだかんだ同じ考え方で解けるということに気が付きはじめ、得点が伸びるという現象が起きます。

偏差値が大きく伸びる時が訪れるために・・・

小6の夏休み前後、そして受験直前と、偏差値が大きく伸びるタイミングをご紹介してきました。

たしかに、これらのタイミングで大きく偏差値が伸び、それまでは現実的ではなかったレベルの志望校への合格を果たす受験生がいます。

しかし、該当するのは一部の受験生であり、多くの受験生は、過去に受けた模試の成績の結果どおりの結果が待ち受けています。

どこかのタイミングで大幅に偏差値を伸ばし、第1志望校に逆転合格するためには、成績が思うように伸びなくとも、努力し続けることが大切です。

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