中学受験を終えた皆様、お疲れさまでした。
中学受験はお子さん、そして保護者のみなさまにとっても心身ともに負担がかかりますので、やっとホッと一息つくことができますね。
せっかく受験が終わったのだから
「子供に我慢していたことを全部やらせてあげたい!」
「中学に入学するまではそんなに勉強しなくてもいいのではないか?」
とお考えになる保護者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、ここまで受験勉強を頑張ったわけですから、羽を伸ばして十分に休息を取る事は大切です。しかし、入学前にあまりに勉強から離れてしまうと、サボり癖がついてしまい、せっかく入学した中学校で苦労してしまうといったことがあります。
今回は中学入学後も苦労しないために、入学前に気をつけるべきポイントと、英語と数学のおススメの準備学習を紹介します!
燃え尽き症候群と深海魚には要注意!
中学入学にあたって特に注意したいのが「燃え尽き症候群」と「深海魚」です。ひと昔前に流行った言葉なので、馴染みのない方も多いのではないでしょうか。これらの言葉は、中学入学後に頻繁に発生する現象に名づけられた名称です。
「燃え尽き症候群」とは?
中学受験終了後、受験勉強をやり切った達成感から脱力しすぎてしまい、勉強を全くしなくなってしまう方がいます。このことを「燃え尽き症候群」と呼びます。「燃え尽き症候群」になってしまうと、勉強に身が入らず、せっかく中学受験でいい学校に入学できたのに、中学でとんでもない成績をとってしまうなんてこともあります。
「深海魚」とは?
成績が一度低迷し、長期間上位に浮上しない生徒を指します。
受験がおわり、燃え尽き症候群になり、そのまま、、、といったケースも多いかもしれません。。場合によっては、「深海魚」のまま進級できず、留年するなんてことも起こったりもします。
どうして「深海魚」になってしまうの?
受験して入学した学校には、自分と同じくらいの学力の子が入学してきます。さらに、英語や数学は一度躓いてしまうと挽回がどんどん難しくなっていきます。そのため、入学後に一度低い成績を取ってしまうと、周囲との相対的な学力レベル面でも、また精神面でもきつく、浮上するのが難しくなっていくのだと考えられます。
中学受験後に自由な時間を与えすぎてしまったり、勉強から離れすぎてしまうと、解放感もあいまって「燃え尽き症候群」になる可能性があります。そして、そんな状態のまま中学に入学すると「深海魚」になってしまうなんてことが起こったりしますので、受験後から入学までの期間の過ごし方には注意が必要です。
受験終了~中学入学までに意識したいこと
先に述べたとおり、中学入学までの過ごし方によっては「燃え尽き症候群」や「深海魚」となってしまいます。では、いったいどのように過ごせばよいのでしょうか。ここでは、入学までの生活で特に気をつけるべき4つのポイントを紹介します。
息抜きの時間を確保!
まずは中学受験を頑張った子供に休息の時間を十分に確保してあげましょう。受験期に色々なことを我慢していることもあると思うので、しっかりと時間をとって我慢してきたことをやらせてあげましょう。ここで特に注意すべきなのは、動画の視聴やゲームです。最近の動画視聴やゲームはスマホでできたりと、子供が手軽にアクセスすることができます。そのため、気づいたら歯止めがきかないようになってしまっていることがありますので、動画視聴やゲームをする際は時間や回数などの制限を設けるようにしましょう。
生活習慣が崩れないように!
次に気をつけるべきポイントは生活習慣です。特に自己管理が上手くできないお子さんの場合は生活習慣が乱れやすいです。小学校の卒業式以降は長期のお休みになり、好きなことに熱中していると、夜更かしや遅めの起床が習慣化してしまうことがあります。中学入学以降は、小学校のときよりも早い時間に起床する場合が殆どで、さらに1限目から小学校の授業よりも難しい内容の勉強に取りくまなくてはいけません。そのため、中学校の1限目の授業に集中して取り組めるよう、規則正しい生活習慣をしっかりと保つことが大切です。
受験で培った学習習慣を維持して!
受験期は毎日何時間も当たり前のように勉強できていても、中学入学までに勉強からあまりに離れてしまうと、勉強することがどんどん億劫になっていくと思います。自由時間は自分の好きなことに熱中するので、相対的に勉強が嫌になってしまうのでしょう。
中学受験の勉強で培った学習習慣はとても大切です。これまでの勉強時間と比べれば、1日30分~1時間程度の勉強は大した量ではないので、早いうちから勉強に取り組み、学習習慣を維持するようにしましょう。
中学の準備学習を進める!
せっかく勉強するのであれば、中学で学習する単元の先取り学習・準備学習がおススメです。中学以降で学習する内容中学受験における学習内容とは毛色が異なるため、少しでも慣れておくことが大切ですし、スタートダッシュの段階で良い成績を取ることができれば、良いサイクルにのって継続的に良い成績を維持することができる可能性も高まります。
おススメの準備学習
ここまで、中学入学までに注意すべきポイントをまとめましたが、最後に中学入学後に特に重要な英語、数学の2科目に焦点をあてておススメの準備学習を紹介します。
どうして英語と数学の準備学習が重要?
英語と数学は1学期に学習した内容が2学期の学習のベースとなり、2学期までに学習した内容がその後の学習のベースになっていきます。このように、他の科目と比べて英語と数学はそれまでに学習した内容の理解度がその後の学習に大きく影響しやすい教科です。そのため、英語と数学は中学入学前から準備学習に取り組み、早い時期から得意科目にしていくことが重要です。
また、中学1年生で学習する数学や英語は、小6で勉強した中学受験勉強と比べるとはるかに簡単です。
そして、内容が簡単な中学1年生の最初の定期テストでいい成績を取ることができれば、自信がつき、自走して前向きに勉強できる可能性が高まります。
逆にいえば、最初の定期テストで下位の成績をとってしまうと、特に干渉しなければ、そのまま停滞してしまうケースが多いです。
英語の準備学習
小学校や習い事で英語に触れる機会のあったご家庭も多いと思いますが、進学校の英語学習は進度がはやいので注意しましょう。学習内容としては、まずはアルファベットの書き取りや簡単な英単語の学習から取り組むことをおススメします。
アルファベットの練習なんてもう十分できている方も多いとは思いますが、アルファベットを綺麗にかけず、減点されることは珍しくありません。文字のバランスを考えて、綺麗な形のアルファベットをいつも書く癖がつくよう、十分に練習しましょう。
また、英単語の学習では特にスペルに注意して学習するようにしましょう。スペルをいい加減に覚える癖がついてしまうと、その後の試験で減点され続けることにつながります。その様な癖がつかないよう、早い時期からスペルに気をつけて勉強するようにしましょう。
簡単な英単語の書き取りができるようになったら、英文に慣れるトレーニングをしていきましょう。この時、文法事項を抑えて学習していくことも大切ですが、初めは定形の英文を音読したり、模写したりして、英文に慣れることを意識して勉強するのがおススメです。また、少し英文に慣れてきたら、1行程度の日記を英語で書くのもおススメです。
数学の準備学習
数学は中学受験までの算数で求められてきた考え方とは異なる部分があることに特に注意し、準備学習を進めましょう。中学入学後に学習する代数では、負の数や文字式など頭の中でイメージしづらい単元がでてきます。さらに、今までは面積図や線分図など絵を描いて解いてきたような問題を、文字式を使って解くことが求められます。そのため、まずは負の数や文字式など頭の中でイメージしづらいものに慣れるために簡単な問題演習をおススメします。
また、数学でも計算能力は非常に重要なので受験後も計算問題に取り組むようにしましょう。しばらく計算をしていないと、時間とともに計算能力は落ちていきます。そして、計算能力が十分でない場合、数学の勉強で以下のような事態に陥ることがあります。
・計算間違いをしてしまい、テストで点数が取れない
・計算に時間がかかってしまい、授業についていけない
・計算に気を取られてしまい、学習している単元に集中できない
このようなことにならないよう、準備学習として毎日5分~10分の計算問題演習を最低限やっておきましょう。
レフィーの新中1先取学習
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