中高生向けの市販の参考書や問題集は、高校受験や大学受験向けのものが多く、中高一貫校生はどのような教材を使うべきか、悩むことが多いのではないでしょうか。
また、そういった悩みもあいまって、市販の参考書は使わず、学校で配布された教材や、学校の先生が配布したプリントだけで勉強している方が大多数だと思います。
しかし、お子さんの定期テストの点数が悪いと、保護者は、平均点を下回ってしまっているお子さんの定期テストの点数をみて「市販の参考書を買って勉強させたほうがよいのか…」と悩むこともあると思います。
本記事では、中高一貫校生が定期テストに向けた勉強において、市販の参考書や問題集を使用したほうがよいのか、また、どう判断すべきかをご紹介していきます。
また、市販の参考書や問題集を使用する場合におすすめの教材もご紹介します。
中高一貫校生向けの情報は意外にも少ないですから、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
定期テスト対策に市販の教材は、原則不要
結論、学校の定期テストは、市販の参考書を使わなくても、高得点を取ることができます。
むしろ、使い方次第ではありますが、市販の参考書を使ってしまうと、混乱してしまい、努力の割に結果に繋がらない可能性のほうが高いかもしれません。
学校の定期テストに出題される問題のほとんどは、学校の授業中に先生が説明した問題や、それに関連する問題ばかりです。
学校の授業をしっかり聞き、配布・指定されたテキストや問題集に十分に取り組み、習得すれば、定期テストで十分な点数を取ることができるはずです。
なぜ定期テストでいい点数を取れないの?
中高一貫校生が学校の定期テストでいい点数を取ることができない、よくある理由をご紹介します。
授業を聞いていない
授業中に寝ていたり、友達とおしゃべりをしているなんてことを、当然、中高生は親に言いません。ですが、実際にはかなりの中高生が学校の授業に集中できていないのが実態です。学校の先生が配布したプリントも、先生の説明を聞いていることを前提としている部分もあるはずですので、授業を聞いていなければ、わからなくて当然です。
定期テストの出題範囲をしっかりと確認してない
ほとんどの中高一貫校では、定期テストの約1週間前に、定期テストの試験範囲が通知され、多くの中高生は、通知された試験範囲に沿って、試験に向けた勉強に取り掛かります。
しかし、中には、試験範囲をちゃんと把握していない中高生も多くいます。
出題範囲を勉強していなければ定期テストでいい点数を取れないのも当然ですよね。
適切な優先順位をつけられない
定期テストの範囲をわかっていたとしても、その中で、配点が大きそうなものや、確実に得点できそうなものがあるはずです。例えば、英語の英単語や熟語、教科書から丸々出題されるものなどが典型的です。
こういったものは優先的に、力をいれて確実に覚え、その他の実力が試されるような問題や、かなり応用されて出題されそうなものは、残り時間次第で理解するだけにとどめるなど、優先順位をつけて臨機応変に勉強することも大切です。
中高の勉強の取り組み方をわかっていない
中高一貫校にお通いの中高生のほとんどは、中学受験を経験されているはずです。
中学受験塾の授業は、先生の説明と演習時間が交互に繰り返されたりと、授業中に十分な演習時間が確保されていたはずです。
また、毎週1単元ずつ進むため、宿題の範囲もわかりやすく、来週の授業までに、該当の範囲の問題を解いていけばよかったと思います。
一方で、中学・高校では、先生や科目によって、授業中は説明がメインだったり、問題集などの宿題が毎授業チェックされるわけではなかったり、授業が中途半端なところで終わってしまったりと、中学受験時と比較すると、復習・予習に関しては生徒本人の裁量が大きくなっているはずです。
そのため、自分で管理して勉強していく必要がありますが、普段から計画的に勉強に取り組むことができずに試験を迎えてしまう中高生が多くいます。
演習する問題量が少ない
英語と数学は、十分なボリュームの問題集が配布されていると思いますが、理科、古典などの科目は、学校の先生のオリジナルプリントだけ、あるいはそれに加えて軽い問題集が配布されているだけ、といったケースも多いのではないでしょうか。
理科や古典は、計算問題や、文法の識別問題など、ある程度演習したほうがよいものが多く、これらのような問題を1度解いただけで試験に臨んでしまっているケースがあります。
直前の追い込み勉強をしていない
中学受験時は、算数・国語・理科・社会の4科目だったところ、中学に入ると、代数、幾何、英語も2-3科目、理科も2科目、社会も2科目、、、といったように、科目数が一気に増えます。
普段から勉強する科目は、数学と英語になってくるでしょうから、その他の科目は定期テスト期間が近づくにつれて、徐々に勉強を始めることになると思います。
そうなると、どんなに優秀な生徒でも、やはり定期テスト期間の数日前や、前日は、かなり気合を入れて勉強しなければなりません。
この直前期間にどれだけ追い込むことができるかで大きく差がついていることがあります。
どんな場合に市販の参考書を利用すべき?
では、どのような場合に、中高一貫校生が市販の参考書を利用するべきなのでしょうか。
学校の授業で寝てしまったり、理解できなかったことがある場合
部活で朝練や夜遅くまで活動があったり、学校までの通学時間が長かったりと、学校の授業中に眠くなってしまうこともあるでしょう。また、学校の先生の説明を理解できないこともあると思います。
そういった場合には、特に英語と数学については、どうにかして自力で理解し、授業進度についていく必要があります。
この2科目については、一度遅れを取ってしまうと、その後の授業内容がちんぷんかんぷんになってしまいますので、市販の参考書を使って自分で理解するようにしましょう。
もしくは、個別指導や家庭教師を利用し、教えてもらうのも手です。
配布教材だけでは演習量が足りない場合
先述したとおり、理科、古典などの科目は、配布されている教材の問題では演習量を十分に確保できないこともあるでしょう。そういった場合は、市販の参考書を購入し、演習量を増やしてもよいでしょう。
しかし、市販の参考書には、解説メインのものと、問題数が豊富なものが混在していますので、後者を選ぶようにしましょう。
学校よりも難しい問題や、先の範囲に取り組む場合
学校の定期テストでは十分に高得点が取れていて、さらに難しい問題や、学校の授業進度よりも先取りしたい場合は、市販の参考書を利用する、もしくは塾に通うことになります。
学校の定期テストでいい点数を取るためには?
学校の定期テストでよい点数をとるために必要なことをご紹介します。
授業を聞く。ダメなら放置せず自力で理解する
まず、学校の授業はしっかりと聞くようにしましょう。
そして、もし学校の授業中に寝てしまったりした場合は、近日中に、なんとか該当範囲を自力で理解するようにしましょう。
キャッチアップしておかないと、英語と数学、また古典や物理、化学などの授業は、その後の内容が全くわからなくなってしまいます。
覚えるものは覚える。暗記を嫌わない
中高の勉強では、暗記しなければならないことがたくさんあります。
しっかりと仕組みや成り立ち、背景などを理解したほうがよいという話もありますが、現実的には、一旦理解できなくても、頑張って丸暗記しなければならないシチュエーションもあります。
頑張って丸暗記し、それを使って問題を解いていく中で、その仕組みや理由に納得がいくこともあります。
暗記を嫌っていると、中高の定期テストではいい点数をとることはできません。
しっかりと試験範囲を把握しよう
定期テスト1-2週間前に試験範囲が通知されたら、ちゃんと確認し、該当の範囲を勉強するようにしましょう。
試験範囲に記載されているということは、ほぼ確実に出題されるわけですから、かならず勉強するようにしましょう。
直前の追い込みは頑張ろう
成績上位者も、普段から勉強を頑張っているだけではありません。
直前期は、しっかりと気合を入れて勉強しています。
テスト直前期間に手を抜いているうちは、定期テストでいい点数を取ることは難しいでしょう。
定期テスト前1週間は、部活動がなくなったりする学校もありますから、その期間は十分な勉強量を確保しましょう。
個別指導に通う/家庭教師を利用する
中高一貫校は、公立中学と授業進度が異なり、また、中高一貫校ごとにも進度が異なるケースが多いです。
そのため、中高一貫校よりも先取りするような、最終的に難関大学を目指していくコースを設けている塾は数多くあります。
しかし、定期テストでいい点数を取れていない生徒がこういった塾に通っても、なかなか厳しい現実が待ち受けていますから、まずは自分の現在の学力レベルを踏まえ、適切なところから指導してくれるような個別指導塾や、家庭教師を利用すべきでしょう。
おすすめの市販の参考書
英語で落ちこぼれた中高一貫校生が挽回するコツ!おすすめ参考書も!
体系数学チャート式
本教材は、中高一貫校生向けに作成されている数学教材です。
問題の重要なポイントや、解き方の方針の立て方の説明があり、かなり見やすいレイアウトです。
中高一貫校に通う中学生は、市販の教材が高校受験向けのものしかなく悩んでしまうことが多いと思います。もし市販の教材を利用するのであれば、本教材も検討してみてください。
Z会中学英文法Fine
中学生のうちにおさえておきたい重要な英文法をわかりやすく、効率的に学習することができます。
中高一貫校では、英語の授業で扱っている教材が、長文メインになっていて、文法事項だけをとりまとめてくれていないケースがあります。
長文があって、そのページの下や、長文の後に、いくつか文法事項が取り上げられている形式です。
たしかに、実際の使用シーンを踏まえて文法を学ぶことができるという点は良いのですが、文法事項だけがコンパクトにまとめられている方がいいと思う方も少なくないはずです。
本教材は中学生が身に着けるべき文法事項がまとまっていますので、本教材をサポート教材として使用すると、効率的に英語を勉強できるかもしれません。
河合塾ステップアップノート
中学2年生ごろから古典の勉強が始まると思います。
古典は、学校の先生のオリジナルプリントや、軽い教材で勉強している方が多いのではないでしょうか。
そうなると、動詞、形容詞、形容動詞などの活用を見分ける問題など、演習量が不足してしまいがちになると思います。
本教材は演習メインの教材ですので、演習量を補うために利用してみてください。
インターネットやYoutubeで検索
どんな科目においても、わからないことがあればインターネットで検索すれば、かなりわかりやすい説明を見ることができます。
また、Youtubeにも、数学、英語、様々な科目の解説動画がありますので、そういったものもぜひ参考にしてみましょう。
まとめ
中高一貫校の定期テストでいい点数を取るためには、原則、市販の参考書は不要です。
ただし、授業を理解できない、演習量を増やしたい、もっと深く勉強したい、といった場合には、市販の参考書も有効です。
ただし、独学で勉強するのはかなり大変なので、もし定期テストでいい点数を取れずに困っているのであれば、塾や家庭教師を利用するほうが、効率的に勉強できるはずです。
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