勉強のコツ

勉強の仕方がわからない小中高生必見!成績を上げる勉強のコツ

「勉強しなければ」と思っていても、いざ机に向かった瞬間に何から取り掛かればいいのか悩んでしまい、結局ダラダラしてしまう方は多いのではないでしょうか。

本記事では、そんな「勉強の仕方がわからない」という悩みに焦点をあて、学習習慣や具体的な勉強テクニック、学年別のアドバイスまで幅広く解説します。自分に合った方法を見つけて、日々の学習をより効率的に進めてみてください。

勉強の仕方がわからないと感じる理由

学習習慣が身についていない

勉強の仕方がわからない背景として、学習習慣が身についていないことが大きな原因として考えられます。毎日決まった時間に勉強するリズムがないと、机に向かうたびに「今日は何をすればいいのだろう」と考え込んでしまいがちです。

その日その日に勉強することを考えている間にやる気が失われてしまい、結局そのまま手をつけないまま終わることもあります。
短時間でもよいので、決まった時刻に机に向かい、短い学習タスクをこなすルーティンをつくると「この時間は勉強をするものだ」という意識をもてるようになります。

目標設定や計画の欠如

漠然と「次のテストで成績を上げたい」と思っていても、どの科目のどの単元をどう勉強すべきかをイメージできないと、取り掛かりづらいです。目標が曖昧だと、「あれもやらなきゃ…」と焦る気持ちだけが先行するか、「何から始めれば…」と手が止まってしまうかのどちらかになりがちです。

「英単語を1週間で30個覚える」「数学の〇ページから〇ページを3日でやりきる」など、数値や期間が明確な目標を設定すると行動プランが見えやすくなり、勉強を始めるハードルが下がります。

自己流の偏った勉強方法

自己流で勉強するのが必ずしも悪いわけではありませんが、インプット中心やアウトプット中心など、偏りすぎた勉強をしてしまうと、思うように成果が出ないことがあります。

例えばノートを眺めるだけで満足してしまったり、問題演習ばかり繰り返して理解不足なまま解き方を覚えるような勉強をしてしまうと、成績が伸び悩みやすいです。
勉強方法に正解はありませんが、勉強の基本を抑えつつ、自分流にアレンジしていくようにしましょう。

まずは習慣化と目標設定!

短時間から始める習慣(ルーティン)づくり

いざ勉強を頑張ろうと思った時は、最初から大きな目標を立てすぎないようにしましょう。

15分や20分といった短時間であっても、「その間は集中してやりきる」と決めると、ハードルを低く保ったまま達成感を得やすく、継続することができます。
決まった時刻に机に向かう、簡単なストレッチで頭を切り替えるなど、手軽な習慣を積み重ねるとモチベーションを維持できます。

目標を具体化し、見える形にする

習慣化に加えて、勉強の目標は出来る限り具体化し、見える形にしましょう。

「英語で高得点を取る!」といった漠然とした目標だけでは具体的なアクションに繋げづらく、モチベーションも徐々に失われてしまいます。

「英語の単語を1週間で覚える」「数学のこの苦手単元を5日で克服する」といった形で目標を細かく具体的に設定すると、行動しやすくなります。

目標を可視化するため、カレンダーやアプリを活用すると便利です。
勉強量や進捗を記録していくと達成感を得やすく、計画倒れを防ぎやすくなります。

小・中・高校生別:学年ごとに異なる勉強アプローチ

小学生は「基礎と学びの楽しさを重視」

小学生は国語や算数の基礎力を固める段階で、学習そのものを楽しいと感じる経験を積むことが望ましいです。
ドリルを繰り返し解くだけでなく、身近な生活やゲーム的要素を取り入れて学ぶと抵抗感が薄れ、勉強習慣を身につけやすくなります。
好奇心を活かし、図鑑や地図を活用するのもおすすめです。

勉強自体に抵抗がなくなってきたら、徐々に勉強を習慣化していきましょう。

中学生は「自立学習と基礎+応用の両立」

中学生になると科目数が増え、部活動などで勉強時間が限られます。
自分である程度学習計画を立て、自分で教科書や解説を見ながら学習を進めていく必要があります。

部活帰りの1時間で数学の復習、その後30分で英語の単語チェックなど、短い学習時間を区切って取り組みましょう。
短い時間を効率的に活用するため、「〇曜日のこの時間はこれをやる」といったように1週間単位のルーティンを作ると勉強に取り掛かりやすくなるはずです。

また、小学生のうちは学校や塾の先生から説明された通りに勉強するだけで十分ですが、高校受験に向けた勉強が始まると、自分で教科書を読み、問題を解き、解説も見て学習を進めていかなければなりません。

自分でインプットし、基礎を習得した上で応用レベルまで身に着けることができるような勉強方法を身に着ける必要があります。

高校生は「大学受験を見据えた効率重視の勉強」

高校生は大学受験に向けて受験に必要な科目や傾向に合わせて勉強する必要があります。

大学・学部によって受験科目、受験方式、難易度、傾向が異なるため、これらを把握し、合格基準を達成するような学習計画しましょう。
さらに、過去問や模試を通じて自分の弱点を把握し、計画を修正する必要もあります。

親や塾、学校の先生を頼りつつも、自分で情報を集め、戦略的に、主体的に勉強を進めていかなければいけません。

学習効率を高めるテクニック

ノート術・要約術で理解を深める

授業中や家庭学習でノートをとる際には、自分なりのキーワードや色分けを活用するとあとで見返したときにわかりやすいです。
ボールペン、蛍光ペンのどちらの何色を使うのか、ルールを決めましょう。

文字情報とあわせて、図やイラストなど視覚的要素を組み合わせると、脳に二重のルートで情報が入りやすくなるという考え方でデュアル・コーディング理論と言われます。
ノートに簡単なイメージや関連する図を書き込むだけでも、理解度や思い出しやすさが大きく変わってきます。

また、ノート内をいくつかのブロックに分けることで、チャンク化と言われ、電話番号を3桁ずつわけると覚えやすいように、膨大な情報を小さなまとめりにわけると覚えやすいとされています。

ただし、丁寧なノート作りに意識が向きすぎてしまうと肝心の内容が頭に入ってきませんので注意しましょう。

また、要点を数行でまとめる「要約術」を併用すると、頭の中が整理され、復習時に素早く内容を思い出しやすくなります。
自分が学んだことを自分なりの言葉で解釈する習慣をつけると、学習効率がグッと上がります。

アウトプット重視の復習サイクル

単にテキストやノートを読むだけではなく、問題演習や人に教えるアウトプットをこまめに行うと知識が定着しやすいです。

覚えたものや理解したつもりのものでも、アウトプットしようとすると上手くいかないことがあります。
その際に、実は理解が足りていなかった箇所に気づくことができ、また、アウトプットすることがしっかりと定着します。

アウトプットしながらインプットするような勉強は効率がよいと言えます。

オンライン教材やアプリの活用

近年はオンライン教材や便利な学習アプリケーションがあります。

それらを必要に応じて使いこなすことで学習効率が上がるでしょう。

ただし、これらのツールを使うこと自体が目的になってしまうと、本末転倒な結果となってしまう恐れがありますので注意しましょう。

暗記がぐんと楽になる!覚え方のコツ

「単語や年号、公式など、覚えることが多すぎて手が止まってしまう…」と感じる方は多いのではないでしょうか。
ここでは、日常学習の中で暗記効率をアップさせるコツをいくつか紹介します。ちょっとした工夫で「あれ、意外と覚えられるかも」と思えるはずです。

1. 短いスパンでくり返す

人間は学んだ内容を放置すると急激に忘れてしまう(忘却曲線)という性質があります。
「20分後にざっと見直す」「寝る前にもう一度チェックする」など、小まめな復習のサイクルを取り入れると、脳が「これは大事な情報だ」と認識しやすくなります。

短い間隔をあけて何度も復習すると、重要な情報として脳が認識しやすくなり、長期的に記憶が定着しやすくなります。
一度に大量の暗記をしようとせず、何度も小出しに思い出す作業をすると、忘れにくくなるのです。

エビングハウスの忘却曲線は「節約率」を示しており、一度学習した知識を復習して覚えなおす際に、どの程度の時間を節約できるかを表しています。
つまり、各学習後のタイミングにおいて、一度覚えた内容をざっくりどの程度覚えているのかとも捉えることができます。

学習してからの時間節約率
20分58%
60分44%
90分35%
1日34%
6日25%
31日21%

2. 五感を活用する

暗記するときに視覚(見る)だけに頼らず、声に出して耳から情報を入れたり、ノートやカードに手を動かしながら書いたりすると覚えやすいです。
また、軽いストレッチや散歩など、身体を動かしながら声に出して覚えるのもおすすめです。頭だけでなく体全体を使うと記憶が定着しやすくなります。

3. 「思い出す」トレーニングで定着

ノートやテキストを読み込むだけでなく、実際に「今覚えたものは何だっけ?」と、あえてテキストを伏せて思い出してみましょう。
テスティング効果と言われ、この「思い出す」作業こそが、暗記の定着を促進してくれます。問題演習や友人・家族への説明など、アウトプットの機会を増やすとより効果的です。

4. 興味やイメージと関連づける

単なる用語の羅列でも、語呂合わせやイメージ化をすると記憶に残りやすくなります。

たとえば歴史の年号なら、自分が知っているイベントと関連付けたり、英単語なら自分が好きなキャラクターに例えてみたりと、興味のあるものと結びつけると覚えやすいです。
「こう覚えたらちょっと面白いかも」という工夫が、暗記へのハードルをぐっと下げてくれます。

5. アプリやカードを使ってスキマ時間を活用

通学中やちょっとした休憩時間など、細切れの時間に暗記カードや学習アプリを使ってサッと確認すると、何度もくり返す手間を大幅に減らせます。
また、勉強時間を記録して見える化したり、学習計画をアプリで管理できると楽ですよね。

ただし、アプリを使うときはSNSや動画を見てしまう可能性もあるため、誘惑に負けないようにしましょう。

Studyplus 勉強記録・学習管理
モノグサ – 解いて憶える記憶アプリ

モチベーション維持のポイント

具体的な目標設定と小さな報酬

学習のやる気を高めるには、現実的な目標を設定し、達成したら自分にごほうびを与える仕組みが効果的です。

たとえば「テストで〇点以上、〇位以上を取ったら好きなものを買う」「英単語30個を覚えたらゲームをする」「数学の勉強が終わったらおやつを食べる」など、楽しみをセットにすると達成を強く感じられ、モチベーションになります。

家族や友人との協力・コミュニケーション

勉強は一人で完結しがちですが、周囲のサポートを得るとモチベーションが持続しやすいです。
家族に学習計画を共有してアドバイスをもらったり、友人と一緒に問題を出し合ったりすると、単調に感じがちな勉強にも適度な刺激が加わります。

友達と点数や順位を競うのも良いですね。

まとめ

本記事では、勉強の仕方がわからない理由や学習計画の立て方、学年別のポイント、さらにモチベーションを保つコツなどを幅広く紹介しました。
ポイントは、試行錯誤を続けながら自分に合った方法を見つけることです。

失敗を恐れず、「合わなかったら別の方法を試す」という柔軟な姿勢をもてば、学びの効率は必ず高まっていきます。
ぜひ、ここで得たヒントを活かして、少しずつ学習に前向きになれる環境を整えてみてください。
続けていくうちに、小さな成功体験が積み重なり、大きな自信へとつながります。